11月18日 その3059 『逢坂誠二の徒然日記』(4673)
掲載日:2015.11.18
都内、今日の日の出は6時19分。
あとひと月余りで冬至だが、
どんどん日の出が遅くなり、
日の入りが早くなる。
朝の気温は既に17度。
函館とは全く違う朝だ。
1)密度の濃い一日
昨日も、早朝4時から、
床に就くまで密度の濃い一日となった。
国交省や総務省へ向いたり、
来客の対応をしたりなど、本当に隙間がない。
特に年末に向けて、来年度税制に関する要望も
各種団体から受けている。
今日も同様の一日になる塩梅だ。
2)ウズベキスタン その4
ウズベキスタンの国土面積は、
約45万平方キロメートル(日本の約1.2倍)。
人口は約3千万人。
国土の約6割が、砂漠、ステップ又は準乾燥地。
ウズベキスタンは乾燥した内陸国だ。
ウズベキスタンは世界に2つしかない、
二重内陸国(もう一つはリヒテンシュタイン)。
海に出るためには国境を二回越える必要がある。
海に直接つながっている国内河川はない。
したがって農業は、灌漑された農業用地や
河川流域などの、ごく限られた地帯で行われている。
残りの国土は、広大な砂漠と険しい山々だ。
ウズベキスタンは、このような状態であり水資源に乏しい。
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かつては世界で4番目に大きい湖「アラル海」があった。
アラル海は、周辺地域の湿度を保ち
乾燥した土地で農業が行える大きな役割を果たしていた。
ところが1960年代以降の10年間で、
農業に使うためにアラル海の水の過剰利用が行われた。
その結果、アラル海は元の50%にまで面積が縮小、
水量も3分の1にまで低下した。
現在も灌漑用水として使用され続け、
アラル海はどんどん小さくなっている。
史上最大の環境破壊とも言われる。
地下水をくみ上げすぎたためか、
多くの場所で白く塩の塊が見られた。
綿花農場での防虫剤や化学肥料の乱用により
深刻な土壌汚染も起きているらしい。
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こんな状態だから水資源は貴重だ。
水道水は、飲用には適さない。
現地の皆さんもペットボトル入りの水を利用していた。
道端では、水2リットルのペットボトルが
地面にじかに置かれ、
販売している場面をたくさん見かけた。
ホテルの水も貴重だ。
私の利用したホテルは大丈夫だったが、
シャワー水量の少ないとろも多いらしく、
トイレの水を流すのが申し訳ない感じもした。
古都サマルカンドは、
アムダリア川の支流だったザラフシャン川岸にあり、
水には比較的恵まれているらしい。
水が良いのでサマルカンドの食べ物は
ウズベキスタンで一番美味いと、
サイーダさんは言う。
確かにナンが大きく膨らんでいるのは、
サマルカンドナンの特徴だ。
他の地域にないナンが焼き上がるのは、
水が大きな要素になっているのかもしれない。
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ウズベキスタンを歩くと、
水が私たちの生活に
いかに重要な役割を果たしているかを再認識する。
蛇口を捻れば、飲み水が出る。
色々と課題もあるが、
農業や森林にとって不可欠な水は結構ふんだんだ。
こんな日本は、素晴らしいの一言に尽きる。
さあ今日も、確実に前進します。
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2015・11・18
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