12月14日 その3400『逢坂誠二の徒然日記』(5097)

掲載日:2016.12.14

昨夜最終便で帰函した。

私の主催する朝の勉強会に出席するためだ。

この日程を設定した頃は、
今日は既に国会は終了しているはずだった。

ところが延長によって、
国会開会中の勉強会となった。

昨夕、ギリギリまで国会で来客対応など
を行なった後の移動となった。

幸い今日は、朝の委員会がないため何とか帰函できたが、
もし委員会が入っていたらと思うと、ゾッとする。

朝の勉強会を終えて、朝一便で上京となる。

夜明け前の函館の気温は
氷点下3度を下回っている。


1)アベノミクスの終焉

昨日の朝日新聞コラム「波聞風問」は、
アベノミクスにとどめを刺している。

筆者は、編集委員の原真人さんだ。

タイトルは

「「教祖」の変節 アベノミクスよ、どこへ」。

以下、抜粋引用する。

====

人為的にインフレを起こす
リフレーション(reflation)は
アベノミクスの主軸政策。

その提唱者である浜田宏一米エール大名誉教授の変節が
最近、リフレ論者たちを失望させ、
政府幹部や経済学者たちをあきれさせている。

リフレ派は、
日本銀行が空前の規模のお金を
市場に投入する政策で
必ずデフレから脱却して景気が良くなると主張。

浜田氏はその指導者。

安倍晋三首相がアベノミクスの
理論的支柱として内閣官房参与に迎え入れた。

その当人が突然
「量的金融緩和が効かなくなっている」と言い始め、
「学者として以前言っていたことと
考えが変わったことは認めなければならない」と白旗を掲げた。

教祖が突然「信仰をやめる」と言い出したに等しい。

現実を見ればリフレ論を掲げ続けるのには無理がある。

日銀がいくら市場に資金を投入しても
インフレの兆候は見えないからだ。

足元の消費者物価は8カ月連続でややマイナス。

リフレ派がいくら強弁しようと、
政策の誤りは隠しようがない。

「リフレ派は終わった」
と断じるのは中原伸之氏だ。

浜田氏とともにリフレ論を唱え、
首相の経済ブレーンを務めてきた元日銀審議委員だ。

問題は「リフレ派なき日銀」に変わったとしても、
金融政策がきれいさっぱり正常化するわけではないことだ。

市場にたまったお金の量は
平時の3倍の415兆円にもふくらんでしまった。

今後の金融のリスクを考えれば、これは放置できない。

しかもこれが年間80兆円ペースで増え続ける仕組みを、
日銀はいまも明確には修正できていないのだ。

米国はすでに利上げに転じ、正常化に動き出した。

欧州も量的緩和の縮小を決めた。

ひとり日銀だけが出口論の議論さえ
「時期尚早」(黒田東彦総裁)と封印し続ける。

アベノミクスの呪縛にとらわれた
日銀が生みだす金融政策の異常。

それが、こんどはアベノミクス
そのものを漂流させようとしている。

==以上、抜粋引用終了==

リフレ派の教祖が白旗をあげたのだから、
アベノミクスは完全に終焉したと言える。

アベノミクスの真の問題は、
アベノミクスが失敗したらかといって、
その政策を簡単に止められないこと、
つまり出口戦略が描けないことだ。

====

2012年度末、日銀の国債保有残高は、約125兆円。

それが来年3月には、500兆円に迫る勢いだ。

その結果、マネタリーベース(日本銀行が供給する通貨)が、
2012年平均が121兆円だったが、
2016年10月平均は414兆円になっている。

一方、貸出残高は、
2012年が397兆円だったものが、
この10月には、438兆円と41兆円しか増えていない。

この間、日銀が国債を300兆円近くも買い込んで、
マネタリーベースを拡大したにも関わらずだ。

財政出動も2016年度は、
2012年度に比較し、16兆円以上も増やした。
(その結果、借金も51兆円増えた。)

株価を支えるため
年金原資の130兆円近くを
株などに投入した。

確かに株価は高い。

しかしその株価を支えているのは、
外国人投資家(ヘッジファンド)の買い越しであり、
逆に日本人投資家は売り越し続きだ。

例えばこの10月は、
外国人投資家は11.9兆円の買い越し、
日本人投資家は18.9兆円の売り越しだ。

こんな状況で、金融緩和を止めようとすれば、
株価に大きな影響が出る可能性がある。

そんな状態を見て年金原資を守るため
年金原資を株市場から引き上げると
もっと株価が下がる恐れがある。

一度、株価が下がり始めたら、
外国人投資家も一気に
売りに入る可能性がある。

====

二進も三進も行かない状態に
日本経済を追い込んでしまったのが、
アベノミクスの今のところの評価だ。



朝の勉強会に備えて、午前3時半から、
ごそごそと起き出して、資料などを読んでいる。

さあ今日も、確実に前進します。

==  2016.12.14  ==

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