7月27日 その3625『逢坂誠二の徒然日記』(5322 )

掲載日:2017.07.27

ローマは今日も晴れの一日との予報。

朝の気温は18度程度、
日中は30度になる見込み。


1)給水制限

天候が良いことは有り難いが、
ローマでは今、困ったことが起きている。

ローマの7月の降水量は例年より72%減。

6月も約74%少なかった。

雨が降らず、今後、本格的な給水制限が始まる見込みだ。

もうすでに止まった噴水もあるし、
ローマ法王庁も、サンピエトロ広場など
バチカン市国内に約100カ所ある
噴水のすべてを止めると発表した。

農作物への被害は全土で約20億ユーロ
(約2600億円)に及んでいるという。

激しい雨による洪水の地域がある一方、
干ばつの地域がある。

世界各地の天候の振幅があまりにも激し過ぎる。

目先のことにとらわれずに、
地球環境のことを世界規模で検討しなければならない。



2)百聞は一見にしかず

昨日午前はローマ地方裁判所で2時間半、
午後は司法省(日本の法務省)で4時間、
イタリアの法曹の現状について、色々と話を伺った。

他国の制度などを勉強すれば、
逆に日本の法曹の課題などがよく理解でき、
非常に密度度の濃い調査となっている。

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特にローマ地方裁判所は驚いた。

イタリアも日本も裁判は原則公開だ。

日本国憲法第82条 
「裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行う。」

イタリアの憲法の規定は分からないが、
イタリアももちろん裁判は原則公開だ。

両国ともに原則公開なのだが、
両国の裁判所も法廷の雰囲気も全く違う。

これは文献を読んだり、
他人から話を聞いただけでは、
ストレートには伝わらない現実だ。

昨日、調査に入った地方裁判所は、
197もの法廷があるヨーロッパ最大規模、
あるいは世界でも最大規模の裁判所。

所長や刑事部長から話を聞き、
実際の法廷や刑事裁判の様子を見た。

法廷への出入りは、
日本ほど厳格にチェックされない。

傍聴者、弁護士、警察なども
法廷内を割と自由に歩き回っている。

しかも法廷内の関係者は、自由に会話をしている。

日本なら裁判長に相当に厳しく注意されるような
極めてざわついた法廷だが、
それでも何のお咎めも無しだ。

街かどで関係者が
井戸端会議でもしているような状態で裁判が進んでいる。

こんな状態は、どんなに文献を読んでも
分からないことだと思う。

実際にその光景を目の当たりにして、
イタリアの弁護士、検察、裁判長とは、
どんな位置付けなのか、
それがストレートに伝わってくる。

要するに法曹三者ともに
普通の振る舞いをしている、 そんな感覚だ。

これは日本の現実とは相当な乖離だと感ずる。

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昨日午後、この感想を司法省の皆さんに伝えたところ、
彼らは笑いながら言う。

皆さんがご覧になったのは刑事裁判でまだ静か。

民事なら、どこかの市場で議論しているように
もっと騒がしい。

このイタリアの裁判の現状が良いか悪いか、
判断は様々あろうと思う。

しかし国民に分かりやすく説明しようとの
基本姿勢を強く感ずる。

裁判は誰のものか、その基本が違うのだと思う。

昨日はこの裁判所での体験を含め
収穫の多い一日だった。

今日の午前もローマで調査を進め、
午後にはベルリンに移動する予定だ。

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ところで相変わらず食事の量が多い。

そのため今日も朝食を抜いて、体調の管理に配慮だ。

さあ今日も、確実に前進します。

==  2017.7.27 ==



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