4月27日 その1735『逢坂誠二の徒然日記』

掲載日:2012.04.27



都内は霧雨の朝を迎えた。

徐々に天候は回復するようだが、
雨がちの天候のようだ。



1)国会エネルギー調査会準備会
昨日、超党派議員と民間団体による、
国会エネルギー調査会の準備会を開催した。

おりしも昨4月26日は、
1986年の
チェルノブィリ原発事故から26年目だった。

====

3.11大震災以来、
原子力発電に関し政府内でも、
いつくかの場で議論が進んでいる。

私は、原子力について、
幾つかの視点で議論すべきだと思っている。

====

第一:科学技術的な視点

原子力発電は科学的な側面から成立するものか?

仮に科学的側面から論理的に
成立するものであったとしても、
実用上の技術として、
安全面も含め確立できるか?



第二:経済合理性の視点

科学技術として成立した場合、
日常生活の中で、経済合理性はあるのか。

たとえば市場原理の中で、
損害保険によって危機回避できていない現状を思うと、
原子力発電の経済合理性を議論する意味はあるのか



第三:政策的な視点

科学技術的に成立し、
経済的に合理性があったとしても、
政策としての妥当性はあるのか。

多額の交付金などが背景にある中で、
立地自治体は、
原子力政策に関し本質的な是非を判断できるか?

多額の交付金が政策是非の判断を歪めるのではないか?

こうした政策に、政策としての正当性や妥当性はあるのか?



第四:倫理的な視点

チェルノブイリ、スリーマイル、
フクシマ等の事故により、
多くの被害を被っている皆さんがいる

放射性物質が地球上にどのように拡散し、
放射線が人体にどのような影響を与えるか等が、
必ずしも十分に解明されていない

核燃料サイクルがあろうがなかろうが、
使用済核燃料を、
人間の歴史をこえる
万年単位で管理する必要がある

これらのことを考えると、
科学技術、経済合理性、政策の
正当性や妥当性がいくら確立されたとしても
倫理的観点から、
原子力発電を続けることの妥当性をどう考えるか?

====

原子力発電については、
上記のような広範な視点があると
私は考えているが、
もっと詳しい方からは
さらなる視点の提示があろうと思う。

3.11フクシマ事故を経て、
日本は今、政策の見直しや大転換が迫られており、
その議論が始まっている。

しかし、政府の各種委員会などは、
この私の思いを受け止める場となっているとは言い難い。

会議体の数が多く、
国民の皆様はもとより、
国会議員にも、
どこで何が議論され、
どこで決められるのかが、
極めて分かり難い。

つまり議論の場の適確さが確保されていないのだ。

もっと国民に分かり易い、広範な議論ができる体制を
構築する必要があると思っている。

そのため、
国会でこうした議論ができるよう
エネルギー調査会を立ち上げることが必要だ。

昨日はその準備会を開催した。



2)TPPなど
党内でTPPに関する議論が活発化している。

私は、TPPに対しては、反対の立場だ。

党の議論を聞いて懸念していることがある。

TPPに関し
個別の分野で次のような懸念を指摘する声が多い。

====


医療の営利事業化が進み、医療の質が低下しないか


公的保険を直接標的にしないまでも、
民間保険などの守備範囲の広がりや
混合診療解禁などにより、
公的保険の役割が相対的に低下し、
結果として公的保険が劣化しないか



外資系金融機関の参入促進により、
国民資産の海外流出はないか


WTO残留農薬基準に合わせることにより、
食の安全は低下しないか


企業買収の促進により、
日本の技術流出のおそれはないか


公共事業等の入札解放により、
海外企業に仕事がまわることをどう考えるか


日本人の雇用機会が減少しないか


為替の安定化と円高防止をしない限り、
貿易自由化の恩恵はないのではないか

====

こうした個別分野の懸念を
色々と議論することは重要なことだ。

しかし私がもっとも心配しているのは、
TPPへの参加が私たち日本の社会全体の将来に
どのような変化を生み出すのかだ。

個別の分野の課題が克服されたとしても
TPPの根底に流れる考え方によって、
10年後、20年後に日本社会が
どう変化するのかの予見がないままに、
個別分野の議論だけが進むことに
大いなる懸念を持っている。

特に国民や国家の主権に影響を及ぼし、
日本の民主主義機能が低下し兼ねないのではないかなど、
こうした総合的なことに関する懸念はあまり議論されていない。

私は、個別分野の損得だけではなく、
社会全体の変化をも視野に入れて
TPP議論をすべきだと考えている。



今日も密度の濃い一日だ。

さあ今日もしっかりと前進します。
=============
   2012・4・27 Seiji Ohsaka

=============

マグマグの送信登録・解除はこちらです。
http://www.ohsaka.jp/magazin/




One Response to 4月27日 その1735『逢坂誠二の徒然日記』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください