20年8月8日 その4733『逢坂誠二の徒然日記』(6430)

掲載日:2020.08.08

8月8日、そろばんの日です。

小学生の頃、毎日、ノルマを決めて、そろばんの練習をしていました。

夏休みには、特に集中して机に向かっていました。

夏休みも半分が過ぎるこの時期には、
気持ちの上でも、朝夕の空の色にも、
ちょっと寂しい雰囲気が漂い始めます

今は、私の手元に、そろばんはありません。

そろばんを手にしても、
今は昔のように指は動かないでしょう。

毎日、毎日、パチバチ、パチパチ、懐かしい思い出です。

遠くのお得意さん宅への配達に歩いたのもこの時期です。

学校のある時期は、配達の時間が限られます。

配達先も主に近所のお得意さんです。

春、夏、冬の学校の休みは、朝から晩まで店の仕事に専念できます。

遠くまで歩いて、あるいは自転車で配達に行ったものです。

ギラギラと照りつける太陽、蝉の音。

水も持たず、熱中症などにも配慮することなく、
無謀なことだったのかもしれません。

歩くのが辛くなります。

「電柱あと一本頑張ろう」

一本目の電柱に到達すると、また次の電柱を目標にします。

コールタールを塗った、黒く茶色い木製の電柱は、
今は見かけることもなくなりました。

あと一本、歩こう。

もう一本、歩こう。

道の先には水溜り。

雨が降っていません。

でも水溜りです。

あと一本、あと一本。

水溜りの場所にたどり着いたはずなのに水溜りはありません。

狐につままれたような気持ちで、また次の電柱をめざします。

道の先にはまた水溜りです。

電柱を何本頑張っても、
水溜りにはたどり着くことはありません。

あと一本、あと一本。

やっと目的の家が見えてきます。

幻の水溜りに翻弄されつつ、
歩いて、歩いて、やっと配達終了です。


今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2020.8.8===



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