20年9月30日 その4786『逢坂誠二 の徒然日記』(6483)

掲載日:2020.09.30

昨日朝から札幌市内で、
立憲民主党北海道総支部連合会の
代表就任の挨拶に歩きました。

回るべきところは多く、全てを訪問できないのですが、
とにかく少しでも多くのところを歩いています。

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過日、原子力規制委員会が、
六ケ所村の再処理工場について、
新規制基準に適合していると判断しました。

しかしこれは単に工場が
規制基準に合致したことを意味するだけのことであり、
核燃サイクルという政策に
お墨付きを与えるものではありません。

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核燃料サイクルもそうですが、
原子力政策そのものが破綻していることを
なぜ政府は認めないのか私には理解できません。

原子力発電には幾つもの問題がありまが、
もっとも初歩的で基本的な問題は、
使用済み核燃料の処理方法を決めずに発電を開始し、
未だにその方法が見つからずに右往左往していることです。

以前から原発のことは、
「トイレのないマンション」と揶揄されていましたが、
この状態は今も全く変わっていません。

現在の使用済核燃料:約18,000トン
国内の貯蔵容量は約 24,000トンで、
もう既に約75%を占めています。

政府は、この使用済み核燃料をそのまま廃棄するのではなく、
再処理によって新たなMOX燃料を作り、
再度、原発で使用する方針です。

いわゆる核燃料サイクルと呼ばれるものです。
(大間原発やプルサーマル発電)

使用済み核燃料はゴミではなく、
資源だというのが政府の言い分です。

しかしこれを実施すれば、
ウランベースの使用済み核燃料よりも扱いの面倒な
使用済みMOX燃料が発生し、
この処理方法は全くの未定です。
通常のウラン燃料 →使用済み核燃料   →再処理工場等   →MOX燃料     →使用済みMOX燃料が発生               →使用済MOX燃料用の新規再処理工場等の建設?          →新MOX燃料…

つまり核燃料サイクルという言葉でイメージされる、
ぐるぐる回る輪(わ)にはなっていません。        このように、核燃料サイクルは、
サイクルにはなり得ないものをサイクルと粉飾していると私は思います。

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現在の使用済み核燃料の総量は、 18,000トン、六ケ所の年間処理能力は、800トンです。つまり六ケ所がフル稼働しても、
使用済核燃料の処理には22.5年も要するのです。 (もちろんこの間にも原発によって新たな使用済み核燃料が発生します)
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さらに再処理によって高レベル放射性廃棄物が発生します。

今、この高レベル放射性廃棄物の処分場探しで、
寿都町や神恵内村が、
20億円という現金に翻弄されています。

このように核燃料サイクルは、
使用済み核燃料対策にはならないのです。

==六ヶ所村の再処理工場==
1993年4月に着工、97年の完成予定。
トラブルが相次ぎ24回も完成が延期。
2006年に使用済み燃料を使ったアクティブ試験開始。
2009年に配管から高レベル廃液が漏れるなどのトラブル。

93年当時、建設費は約7600億円を見込む。
現在の建設費は当初の約4倍の2.9兆円
今後の運転や廃止措置を含む総事業費は
14兆円近くに達する見通しです。

こんな状態の再処理工場は、
実用上の計画として
破綻しているのではないでしょうか。

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日本では、使用済み核燃料問題に加えて、
もう一つ問題があります。

核燃料サイクルの実施を前提にして、
国内と海外で既に再処理を実施し、
MOX燃料の原料となるプルトニウムを
現時点で既に45.5トン(海外貯蔵36.6トン、国内 8.9トン)
も抱えています。(核分裂性プルトニウムが32トン余)

今後、万が一、大間原発が稼働した場合、
1年間に消費されるプルトニウムは1.1トンと言われます。

再処理をしなくても大間原発で30年分のプルトニウム
を既に保有している計算になります。

こんな状況ですから、新たに再処理をして、
プルトニウムを取り出す意味は皆無です。

なぜこんな単純なことが理解できないのでしょうか。

しかも核燃料サイクルの価格が高いのは周知の事実です。

原発推進、核燃料サイクル推進の意味が分かりません。




今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2020.9.30===



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