4月19日 その2065『逢坂誠二の徒然日記』
掲載日:2013.04.19
昨日と打って変わり、
都内は曇りの朝を迎えた。
今日は、札幌で仕事のため、
札幌に移動するが、
札幌の最高気温は5度。
何と雪のマークも見えている。
1)インターネット選挙運動
インタネット―を活用した選挙運動が、
国政、地方ともに解禁される雰囲気になってきた。
選挙期間中のメール利用が、
政党と候補者に限られるものの、
事実上、全面解禁に近い内容だ。
この解禁によって、
選挙のコストが下がると見ている人が多いようだが、
当面は、コストも人も、増えるものと私は見ている。
こんな時期を迎え、マスコミ各社から、
インターネット選挙運動解禁に関する取材が多い。
しかし正直なところ、うんざりすることもある。
取材記者が、ほとんど勉強していないというか、
インターネット活用に対する実感がないままに
取材していることが少なくないのだ。
こんな場合、いくら説明しても、
真っ当な理解が得られるはずもなく、
取材を受けるべきではなかったと後悔することもある。
過日、某新聞社の
インターネット選挙運動に関する
記者勉強会に呼ばれたが、
こうした案件は、事前に様々な話を聞いて、
記者の皆さんも勉強せねばならない。
そして何よりも、自分が使ってみないと、
実感のある記事が書き難いと思う。
2)アベノミクス
安倍総理が「参院選までは経済」と
関係者に指示していたことが、
マスコミ各社で報道されている。
これはどういうことなのだろうか。
・
参院選後に別のやりたいことがある
・
とにかく参院選まで
経済の上昇ムードがあれば良い
・
参院選前も後も、
とにかく経済の上昇ムードが必要だが、
経済以外のやりたいことをやるためには、
参院選で勝利しなければならない
私は、最後のように見るのが妥当だと思っているが、
だからこそ、
参院選後の経済のあり方に対する議論が少なすぎる。
株高と円安は、今のところ歓迎されているが、
金融緩和、財政出動、成長戦略は、
今後どうなるのか、
参院選前が大事なのではなく、
参院選後のことも視野に入れて、
参院選を考えなければならない。
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昨年度補正や本年度当初予算は、
国債発行に支えられた大型財政出動となった。
・
財政出動の経済的意義はどうなのか
・
大型の財政出動ほどに
事業本来の必要性があったのか
・
大型の予算措置であり
効率的効果的に予算執行がされたのか
・
大量の国債発行が
今後の日本財政にどんな影響を与えるのか
・
国債価格の暴落と金利上昇による
財政の拡散はないのか
====
株高と円安で何が起きるのか。
・
株高と円安で儲けた企業は
どんなメカニズムで賃上げをするのか
・
輸入原材料や資源に頼る内需産業は損ばかり続くのか
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不況産業から成長産業へとか、
TPPによるピンチからチャンスへなどと
安倍総理の念頭には、労働力の移動があるようだ。
一方で、雇用規制の緩和が叫ばれているが、
どんな雇用規制の緩和になるのか分からない。
正社員以外でも採用しやすく、
正規非正規を問わず辞めさせ易い労働規制になれば、
労働力の移動は促進されるのか。
TPPで犠牲になるおそれの高い一次産業等の皆さんは、
成長産業(たとえば輸出産業)に移動するのか。
たとえば労働規制がしっかりしていても、
同一労働同一賃金の考えが浸透すれば、
労働者と雇主が対等の立場で、
労働移動が促進される…、
こうした考え方はないのか。
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成長戦略では、
成長分野への投資と規制緩和が論点となっている。
成長分野は、
医療福祉や環境産業、あるいは一次産業といわれている。
これは民主党の主張に近い(違うところもある)が、
民主党の成長戦略は
具体性がないと批判していたのが自民党だった。
どうなされたのだろうか。
成長産業への投資よりも大事なのが、規制緩和だと、
呪文のように規制緩和を唱えている。
大事なのは、どんなことを期待して、
どんな規制緩和、あるいは規制強化をするかが大事だ。
規制緩和と唱えさえすれば
世の中が良くなるわけではないことは、
小泉政権時代に嫌というほど体験済みだろう。
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アベノミクスに関して、色々と思うところが多い。
とにかく今ではなく、
夏以降のことも頭に入れて、
行動することが重要だ。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・4・19 Seiji Ohsaka
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