6月1日 その2108『逢坂誠二の徒然日記』

掲載日:2013.06.01



6月だ。



昨夜、

参議院議員 相原久美子さんの応援のため、

札幌入りをした



そのため今日は、札幌で朝を迎えた。



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札幌は青空の広がるスッキリした天候だ。



最高気温25度、夏日となる見込みだ。







1)水田

昨夕、函館空港からHACで丘珠空港に向かった。



昨日も、あまり雲のない天候で、

丘珠までの間、終始、窓の外を眺めていた。



離陸直後の大野平野には、水を湛えた水田が、

鏡のようにキラキラと光っている。



まさに躍動の春…、

大地が動き出している感じがする。



鹿部上空から噴火湾を横切っると、

左手に洞爺湖が見える。



噴火湾と洞爺湖の間に有珠山が見える。、

その狭い裾野に国道、鉄道、高速道路が集中している。



遠くには昆布岳と羊蹄山だ。



あの麓で生まれ育ったと思うと何か感慨深い。



大滝上空を経て、札幌南区、そして手稲区、

さらに石狩新港を経て、大きく右に旋回して、

丘珠に着陸する。



たった30分あまりの空の旅だが、

飛行高度の低いHAC飛行機からの眺めは、

何度見ても飽きることはない。







2)TPPになぜ反対なのか?

私はTPPには反対だと終始一貫して主張している。



それはTPPは単なる経済問題、貿易の問題ではなく、

私たちの社会生活を根底から変えかねず、

日本人が日本のことを自分たちで決められなくなる、

日本の主権に関わる問題だからだ。



つまり経済面での利益だけの問題ではないということだ。



これらの点について、昨日の北海道新聞に、

京都大学の佐伯啓思教授が分かり易く解説しているので、

以下に抜粋引用する。





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「TPPめぐる価値観対立」 

京大大学院教授 佐伯啓思



(TPPが)判断しにくい理由は、

もっぱら議論が「利」のレベルで行われるからである。



TPPは規模の大きさと影響力からすると日本の場合、

米国との攻防が決定的な役割を果たすが、

私には、この攻防の焦点は、

双方の「利」に関わるというより、

両国の「価値」に関わる問題だと思われる。



米国社会にはいくつかの軸になる価値観があるが、

こと近年の経済についていえば、

基本的に市場競争普遍主義というべき立場にたっている。



こで「普遍主義」というのは、

市場競争はすべての国や地域に適用されるべきだ

という意味であると同時に、

それはあらゆる分野、領域に適用されるべきだということだ。



ようするに農業であれ、医療であれ、教育であれ、労働であれ、

それらを自由に取引される商品として扱い、

市場を形成して競争させるべし、という考え方である。



原則としてすべてのものは市場競争という

画一化されたルールのもとにおかれるべし、ということだ。

 

この市場競争主義が、

衣服や自動車や電気製品やコンピューターなどといった

「生産物」のレペルで唱えられている分には

さして問題はないが

(もっとも米国は自動車には関税をかけろといっているが)、



それが、労働や資本や土地や資源という「生産要素」や、

さらには食糧、教育、医療、福祉といった「生活関連財」にまで及んでくると

深刻な問題が生じる。

 

雇用や労働の移動を

過度に自由化して競争にさらすと所得格差が生まれ、

社会がかえって不安定になる。



資本もあまりに自由化し過ぎると、

まさに今日の世界のように、

株価や為替の乱高下を生みだしたり、

投機資本によるバブルがつくりだされたりする。



食糧にせよ、医療にせよ、教育にせよ、福祉にせよ、

まずは、日本国中、どこであってもおおよそ

同質のサービスが受けられるのが基本であって、

それは市場競争主義でなされるべき分野ではない。



それは、われわれの社会生活の基盤になるもので、

自由競争になじむものではない。

 

ここには、「経済」についての二つの見方がある。



一つは、経済とは、

個人が自由に競争して自己利益をめざず活動であり、

その結果として効率性が高まり、

経済成長が可能となる、という考えだ。



市場競争主義の立場である。



しかし、もう一つの見方は、

経済とは競争によって効率性を達成すると同時に、

他方では社会生活の安定性を確保するものであって、

市場競争原理は必ずしも、

「生産要素」や「生活関連財」には及ばない、とするものである。



重要なのは、個人の能力の発揮よりも社会の安定であり、

人々がつくりだす組織や地域であり、

全体的な平等性の確保にある、という考え方である。

 

明らかに日本の価値観はこれに近い。



英語で「エコノミ-」が節約や効率化を意味するのに対して、

日本語の「経済」は「経国済民」であることからも、

この違いは歴然としている。



TPPも煎じつめると、経済をめぐるこの二つの価値観の対立であり、

どちらを取るかという対立とみるべきである。



== 以上、抜粋引用終了 ==



引用が長くなったが、

佐伯先生の論考を読むと良くおわかり頂けると思う。



貿易、すなわち生産物の自由化は

徐々に行っていけばよいと思う。



しかし、生産要素や生活関連財の自由化は、

私たちの社会の価値を根底から変えるものになる。



TPPはここまで踏み込んでいるから、

私は反対なのだ。



日本の価値、社会のあり方を議論せずにTPPに向かうことは、

私には狂気としか思われない。







今日は札幌市内で、

民主党北海道の常任幹事会、

臨時大会などが開かれる。



さあ今日も、しっかりと前進します。

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     2013・6・1 Seiji Ohsaka


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