7月3日 その2140『逢坂誠二の徒然日記』
掲載日:2013.07.03
函館は、雲の多い朝を迎えた。
今は雨は降っていないが、
日中は弱い雨の予報が出ている。
朝の気温は16度。
日中は20度程度とそれほど気温が上がらないが、
雨もあって、むしむしした感じがするかもしれない。
1)日焼け
最近は、多くの方から
「日焼けしたね」と声をかけられる。
連日の街宣のこともあって、
随分と顔も手も黒くなった。
明日からいよいよ参院選挙がスタートする。
たぶん明日以降も、もっと黒くなるものと思う。
2)緊張
エジプトでは、
ムルシ大統領の辞任を求める大規模デモが起きているが、
軍が3日夕(日本時間同日深夜)までの48時間を期限として、
事態の収拾に乗り出す姿勢を示した。
これに政権を主導する
イスラム組織「ムスリム同胞団」は軍の介入を拒否し、
大統領支持を訴える大規模なデモを構えている。
軍と同胞団のにらみ合いが続くような状態だが、
今後、混乱が広がる可能性があり緊張感が高まっている。
2)除染
29日の朝日新聞朝刊で、目を疑う報道があった。
除染に関する福島県での説明会で、
除染目標の達成できない地域で、
線量計を貸し出すので、
被ばく量を自己管理するよう政府から提案があったというのだ。
この報道を目にして、驚きを禁じ得ない。
== 以下、記事の抜粋引用 ==
田村市都路地区は
避難指示解除準備区域に指定され、自宅に住めない。
政府が計画した除染作業は一通り終わった。
宅地は平均毎時0・32~0・54マイクロにとどまり、
大半の地点で目標に届かなかった。
住民から「目標値まで国が除染すると言っていた」と
再除染の要望が相次いだが、
政府側は現時点で再除染に応じず、
「新型の線量計を希望者に渡すので自分で確認してほしい」と述べ、
今夏のお盆前にも自宅で生活できるようにすると伝えた。
復興庁の秀田智彦統括官付参事官は取材に
「無尽蔵に予算があれば
納得してもらうまで除染できるが、とてもやりきれない。
希望者には線量計で一人ひとり判断してもらう
という提案が(政府側から)あった」と述べた。
除染で線量を下げて住民が帰る環境を整える従来の方針から、
目標に届かなくても自宅へ帰り被曝線量を
自己管理して暮らすことを促す方向へ、
政策転換が進む可能性がある。
== 以上、抜粋引用終了 ==
・
政府は除染に責任を持つと言ってきたはずだが、
現実には責任を果たせていないこと
・
再除染を拒んだまま
住民に管理責任を転嫁して帰還を進めるのは、
明らかな国の責任の放棄
この記事を読んで、こんなことを感ずる。
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政府の責任者も
「無尽蔵にお金があれば」と指摘しているとおり、
そもそも除染というものの難しさ、
不可能さが露呈した説明会ともいえる。
だから原子力事故は魔物なのだ。
一たび事故が発生すれば、
その状況から簡単に脱却できない、
それが原子力事故の持つ本質的な問題なのだ。
3)原子力発電の課題
原子力発電について議論していると、
次の指摘をする方が多い。
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廃炉や脱原発を提案するなら、
それに向けた具体的な工程を示すべきだ。
それを示さずに脱原発や
廃炉を提案するのは無責任だ。
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一方で、次の指摘も多い。
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原子力発電に係る廃炉や
使用済み核燃料処理も含む全体経費も不明だし、
原子力廃炉にする最終的な手法も未だに不明だ。
そんな状態の中で、
原子力発電使用を継続、推進するのは無責任だ。
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前者の意見も後者の意見も、
寄って立つ基盤は違うが、
同じ問題を指摘している。
つまり原子力発電所の使用開始から使用終了までの、
全体工程も全体費用も分からないということ。
原子力発電所を否定的に捉える方々も、
肯定的に捉える方々も、
全体像が見えない点では一緒だ。
これが原子力発電の本質的な問題だ。
今日は朝街宣三ヶ所、
さらに昼も街宣が予定されている。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・7・3 Seiji Ohsaka
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