7月4日 その2507『逢坂誠二の徒然日記』

掲載日:2014.07.04



函館市が、国と電源開発を相手取って、

大間原発の建設差し止め訴訟の第1回口頭弁論が、

昨日、東京地裁で行われた。



その傍聴のため上京したが、

今日は、帰函し地元活動に専念する。







1)第1回口頭弁論

東京地裁は、総務省の真向い。



総務省の窓から見慣れた地裁に入るのは初めてだ。



今回は、103号法廷での口頭弁論。



103号法廷は、大きな法廷で傍聴席は100席余り。



事前の情報では、

今回の裁判は注目度の高い裁判であり傍聴人は多いが、

何百人も集まることはないだろうとのことだった。



私は、傍聴人参集締切時刻の15分ほど前に到着。



私の整理番号は98番。



締め切りの14時30分には、

200名ほどの傍聴希望者が並んでいる。



倍率は2倍強だ。



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14時32分頃、

傍聴券交付者の番号が掲示板に張り出される。



まるで受験の合格番号を見ている雰囲気だ。



「98」、掲示板には間違いなく、私の番号がある。



安堵、安堵だ。



万が一に備え、

知人にも並んでもらっていたのだが、知人は外れ。



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103号法廷の傍聴席最前列に陣取る。



最前列真正面は、たぶん市の関係者が座るだろうと予想し、

私は裁判長に向かって左側、原告側の席だ。



開廷の10分ほど前に、

工藤市長や海渡弁護士らが入廷する。



「頑張ってください」と市長と握手する。



ちょっと緊張している雰囲気だが、あまり気負いはなさそうだ。



海渡弁護士には、いろいろな場面でお世話になっており、

無沙汰を詫びつつ握手する。



少し遅れて河合弁護士が入廷し、

私も目を合わせて会釈をした。



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15時36秒、マスコミによる裁判開始前の頭撮りが終了。



15時1分29秒、増田稔裁判長が開廷を宣言する。



15時3分9秒、いよいよ工藤市長の意見陳述だ。



工藤市長は、大間原発の課題を次のように述べる。





福島第一原発事故前の基準で工事が再開されたのはおかしい





世界初のフルMOX発電であり、大きな危険が伴う





活断層の存在が指摘される





津軽海峡は国際海峡であり、大間原発の近くまで海外の船が来る





大間原発は電力需給に無関係





使用済みMOX燃料は20年分しか保管できない





大間原発と函館は最短で23キロメートル





大間原発からの50キロメートル圏内の、

青森側人口は約9万人であるの対し、

北海道は37万人





これほど多くの方々が避難するための実効性のある計画は立てられないし、

その計画を立てる前提となる事故想定を国などは全く示さない



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工藤市長は、

大間原発の課題をこのように指摘した上で、

次の考えを述べた。





住民の生命安全を最終的に守らなければならないのは基礎自治体だが、





過酷事故が発生すれば函館市の存立そのものが脅かされ、

建設を止めるべき





実効性のある避難計画ができなければ建設中止すべき





函館市にも建設の同意権を与えるべき



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工藤市長は最後に、

過酷事故で半永久的に自治体に壊滅的な影響を与えると述べ、

意見陳述を締めくくった。



終了時刻は、15時36分22秒。



30分を超える熱意ある、分かり易い意見陳述だった。



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次に河合弁護士から、

先の大飯原発判決は、

科学的事実に立脚しているが、

科学論争に入らない判決で、

全ての原発裁判で大いに参考にすべきとの話があった。



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次に被告国側の意見陳述だ。



国側の代理人は、

冒頭に本訴えは「却下すべきもの」と述べる。



その理由として、





地方自治体の自治権は、固有の権利を保障しているものではない





判例では財産権や地方自治権は個別的利益として保護されない





函館市は法律上、原告として認められない



などと話して棄却を求めた。



国側の意見陳述はたった4分程度。



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その後、

海渡弁護士が、

事故が起これば函館市の財産も失われることになり、

その財産権は法律でも保護されるべきもの、

函館は原告になりうると主張。



さらにドイツで自治体なども原告となって、

原発稼働を止めた裁判例を紹介した。



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以上、15時56分38秒、

第1回口頭弁論が終了した。



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「素晴らしい意見陳述、ご苦労様でした。

貴重な体験ですね。」



こんなことを言いながら工藤市長と握手した。



「法廷で話すのは初めてだよ。」



気分が高揚した中にも安堵した雰囲気で市長が話す。



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「国の言い分、酷いですね」



と海渡弁護士に私が話す。



「全くだ。」



国は、地方自治体の自治権は、

固有の権利を保障しているものではないと主張するが、

ならば自治の現場は、

外側だけの中身のない抜け殻だと言うのだろうか。



何ともやるせない発言だ。



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報道によれば、

工藤市長は裁判後の会見で、



「被告の主張は姑息であり、

 裁判を入り口で止めたい考えが見え見えだ。

 国は原発をどうしてもやりたいなら正々堂々と戦うべきだ」



と述べたようだが、全く同感だ。



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傍聴席には、いつもお世話になっている

ピーター・ハウレットさんや幾人かの知り合いもいた。



これから未知の戦いになるが、

私もガッチリと支援したい。



帰函後、この裁判の様子を

多くの皆さんに伝えたいと思う。







さあ今日も、しっかりと前進します。


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        2014・7・4

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