8月15日 その1482『逢坂誠二の徒然日記』

掲載日:2011.08.15



休み明けの都内の空、
今日も薄雲が広がっています。

でも曇りではなく、
雲は少なく、晴れの雰囲気です。

今日も予想最高気温は34度です。

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いつもの週明けの月曜日よりは、
騒音も少なく全体的に落ち着いた感じの朝ですが、
それは単なる気のせいでしょうか。



1)難しい質問
過日、ある方から次のような質問を頂きました。

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町長や議員になろうと思った動機。その目的は果たせているのか。


署名や集会など様々な市民の活動は、実際の政治にどれぐらい影響があると思う
か。


この社会の主権者、未来の有権者、中学生にメッセ-ジ。

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質問された方は、中学校の社会科の先生です。

質問の意図は、

「授業で憲法の「参政権」を学びますが、
この国の主権者は
まだまだ「主権」の意識が足りないのではと思いながら、
どうにか主権者を育てたい」

とのことです。

そこで難しい質問ではありましたが、
次のような回答をしました。

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Q1
町長や議員になろうと思った動機。その目的は果たせているのか。


一般社会の仕組みの中では実現し難いことを、
長い時間をかけて実現に向けて取り組むのが、
政治の役割の一つです。

政治とは、滴り落ちる水滴が 
いずれ岩に穴を開けてしまうような、
粘り強く長い取り組みが必要なことなのです。

だから、目的が達成できたとか、
できないとか等は簡単には言えません。

政治家としての長い取り組みの中で何が実現できたか等、
その成果は最終的に総合的に判断されるべきことなのです。

このことを前提にしたうえで、
あえて質問に答えるとするならば、
私としては、次のような印象を持っています。


ニセコ町長になる決意をした大きな理由は、
地域の住民自らが自律的に考え、
自らが行動するという「自治」の活動をしっかりとさせることで、
地域の実態に則したまちづくりを行うことでした。

そのための具体的な政策目標として、
情報の徹底した公開と共有、
住民参加のまちづくり、
役場職員をはじめとする地域人材の育成などを掲げました。

この実現を図るため、
全国初の自治基本条例となる「ニセコ町まちづくり基本条例」の制定、
予算を分かりやすく解説する「もっと知りたい今年のしごと」の全世帯配布、
小さな図書館「あそぶっく」の創設の過程と住民主体の運営、
地域の政策課題を町民とともに学び議論する「まちづくり町民講座」の定例開催
などを通して、
随分と自律的自発的なまちづくりの芽が育ってきたと感じています。

そして結果的には、ニセコ町は規模の小さな町ですが、
この間も人口が減らず、独特の活気ある地域として、
多くの方に評価を頂いていると感じています。

しかし、これらの取り組みに終わりはありません。

ニセコ町では今も、私のあとを引き継いだ町長さんを頂点にして、
さらに元気な地域となるよう、継続的に様々な取り組みを行っています。


もう一つ、私の大きな目標は、
日本の民主主義をよりしっかりとした状況にすることです。

イギリスのブライスが指摘するように、
民主主義の源泉は自治にあります。

しかし日本の国政の場では、この認識が希薄であるために、
長い間、民主主義の主権者としての日本人の振る舞いは、
足踏み状態であると認識しています。

こうした問題意識を持って、
私は国政の場に軸足を移すことにしたのです。


国会に来てこの秋で7年目に入りますが、
この間、一貫して、日本の自治の活動を活発化し、
民主主義の質を高めることに取り組んでいます。


つまり、地域のことは地域に住む住民が責任を持って決めることのできる
活気に満ちた地域社会をつくるための各種取り組みや、
民主主義の基盤を強化するための政策の立案実現に取り組んでいます。


具体的には、公文書管理法、公共サービス基本法、
国と地方の協議の場法などの制定、
現在の情報公開の仕組みを進化させるための情報公開法改正法案の国会提出、
あるいは地方議会の機能を高めたり住民自治を活性化させるための地方自治法改
正を行うと同時に、
国民の権利を守るための行政不服審査法改正への作業も開始しています。

国が自治体に対して様々な義務を課しているため、
自治体自らが地域の実態に即した判断がし難い状態になっているため、
これらの義務付け等を外すための法改正も行っています。


こうした取り組みをとおして、徐々にではありますが、
地域からの自律的な発信、取り組みが増えつつあります。

しかし、未だに国に依存する定型的な地域づくりを目指す自治体も少なくないう
え、
国民の中には、主権者としての責任とその自覚が十分ではない場面もあります。

このため私の目指す方向に向かって
さらに継続した取り組みが必要となっています。


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Q2
署名や集会など様々な市民の活動は、実際の政治にどれぐらい影響があると思う
か。


署名や集会は、単に実施すれば良いというものではありません。

実際の政治に影響を与えるためには、
その目的や具体的に期待することなどを明らかにして、
多くの方を説得するための強い熱意が必要です。

これらの有り無しによって、署名や集会の効果は大きく違ってきます。


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Q3
この社会の主権者、未来の有権者、中学生にメッセ-ジ。

政治や地域づくりは、大人だけが行うものではありません。

また大人になれば、政治や地域づくりに関わる力が、
自動的に備わるものでもありません。

子どもの頃から、自分や地域の身近なことについて、
自ら考え行動するための取り組みを実際に行うことを通して、
その力が養われて行きます。

だから中学生であったとしても、
みんながともに暮らす私たちの社会のあり方について
思いをはせることが必要です。

そして中学生には、中学生にふさわしいやり方で、
これらに関わることができます。

たとえば部活動を活性化する、学校の周辺を綺麗にする、
通学路の安全を高める、
こうしたことのために自分たちに何ができるかを考え、
実行に移すことです。

さらに地域のごみ処理や飲み水のことを
勉強してみることも大いに意味があります。


子どものころから、
学校のことや自分に身近な地域の問題をみんなで一緒に考え、
小さくても良いから具体的な取り組みを行うことが大切なのです。

そうすれば、大人になったときに、
政治や地域づくりについて判断し、意見を述べ、
そのことについて行動できる、
民主主義の主権者としての力を備えることが可能になるのです。


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移動中の車の中で、慌ててこんな答えを送りましたが、
子どもたちの授業に少しでも役に立つなら幸いです。

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最近は、じっくりとものを考えて、
落ち着いた雰囲気の中で結論を出す場面が、
極めて少ないと感じます。
(日本の民主主義はずっとそうだったのかもしれませんが…。)

マスコミ、特にテレビの紋切り型、
あるいは一方的にものごとを決め付けがちな論調が、
国民の思考の選択肢を狭めています。

こうした中で健全で、
底堅い民主主義を根付かせるのは
簡単なことではありません。

しかし常に、日本の民主主義が
どうあるべきかを考えながら行動しなければ、
日本の行く末を誤り兼ねません。

そのために不断の努力を積み重ねることが必要です。

明後日、東京で開講する
「おおさか政治塾」もその一環なのです。



さあ、今日もしっかりと前進します。
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   2011・8・15 Seiji
Ohsaka

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