11月9日 その2685『逢坂誠二の徒然日記』(4330)

掲載日:2014.11.09



函館は、雲の多い朝を迎えた。



気温は7度程度。



終日、曇りの予報だ。



雨は降らない見込みだ。







1)戦後レジーム

安倍総理は、第一次安倍内閣のときには、

戦後レジームからの脱却と繰り返していたが、

最近、総理の口からはあまり聞かない。



だが総理が本質的に目指しているのは、

そうした方向だろうとは推察できる。



今年3月の参院予算委員会でも、

安倍総理は次のように発言している。



「私は戦後レジームから脱却をして、

 (戦後)70年が経つなかで、

 今の世界の情勢に合わせて

 新しいみずみずしい日本を作っていきたい」



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第一次安倍内閣の頃、

私が質問主意書で、

「戦後レジーム」と「戦後レジームからの脱却」、

この二つの定義について質問したところ次の答弁があった。



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「戦後レジーム」とは、

戦後の「憲法を頂点とした、行政システム、教育、

経済、雇用、国と地方の関係、外交・安全保障などの

基本的枠組み」を指す。



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(戦後レジームからの脱却に関して、)

政府としては、

「二十一世紀の時代の大きな変化に

ついていけなくなっている」戦後レジームを、

原点にさかのぼって大胆に見直し、

「活力とチャンスと優しさに満ちあふれ、

自律の精神を大事にする、

世界に開かれた「美しい国、日本」」

を目指すこととしている。



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これが政府からの答弁だ。



しかし、

集団的自衛権などの容認、

特定秘密保護法の強行、

教育への中央政府の介入、

さらには自民党憲法改正草案(2012年4月)などを見ていると、

安倍総理の戦後レジームの脱却は、

戦前への回帰、そんな印象を強く受け、

危うさを強く感じている。



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来年で戦後70年の節目だが、

過日のドイツ訪問を経て改めて思う。



今の日本に必要なのは、

真の戦後処理なのだと思う。





日米安全保障条約とそれに連なる日米地位協定





国連憲章の敵国条項





日米原子力協定



戦後ずっと尾を引いている様々な問題の根源が、

きっとこのあたりにあるのだろう。



そして憲法だ。



これらの問題を乗り越えるためには、

改めて1945年からの70年、

あるいは1925年の治安維持法制定後の90年を丁寧に振り返って、

掛け違ったボタンを丁寧に正す必要があるのだと思う。



この作業は、相当に骨が折れ、長い時間を要することになる。



しかしこの困難に真正面から、しかも地道に取り組まねば、

本当の意味での日本の主権回復はないだろう。



長い道のりだが、この作業をせねばならない。



この作業には、想像を絶する抵抗勢力が存在するだろう。



だからこそ、緻密な準備を行うことが絶対条件だ。



安易に手を出すと、一気に抹殺されるそんな懸念も多い。



とにかく緻密さ丁寧さが必要だ。



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この作業をやり遂げるためには、

情報の適切な公開が不可欠であり、

その情報公開を支える公文書管理などの

情報関連法体系の拡充強化が必要だ。



現行の情報関連法体系を再点検し、

民主主義を支えるための健全な情報関連法体系を

一刻も早く確立せねばならない。



そのことが真の戦後処理を進める原動力になるだろう。



その先に、真に自律した、民主主義国家「日本」が見えてくる。



戦後レジームからの脱却とは、

こういうことなのだと私は理解しているが、

安倍総理の目指す方向とは、真逆なんだと思う。







さあ今日も、しっかりと前進します。


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        2014・11・9

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