10月31日 その1558『逢坂誠二の徒然日記』

掲載日:2011.10.31



昨夜、最終便で函館から都内入りしました。

最終便での移動は、
羽田からの電車も本数が減り、
移動の効率も落ちるため、
何となく疲労感がありますが、
頑張らねばなりません。

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今日の都内、雲が多めの朝を迎えましたが、
日中は晴れの予報が出ています。

予想最高気温は22度です。



1)原子力発電所輸出
日本の原子力発電所を輸出する動きが
活発化しそうです。

私は、これに大いなる疑問を持っています。

国内の原子力発電所のトラブルも収束していない上、
使用済み核燃料の取り扱いも決まっていないのです。

原子力発電所は、人類にとって、
未成熟なプラントだと言わざるを得ません。

しかも日本においては現在進行形で、
大惨事への対応の真っ最中です。

こんな中で、
なぜ原子力発電所の輸出を決断するのか、
私の感覚では理解できません。

私の感覚が間違っているのでしょうか。

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過日、原発輸出を奨励する、
経済的理由以外の論拠の一つを読みました。

「現在、原子力発電に関する技術が十分ではない国も
 原子力発電を始めようとしている。
 そのような国が原子力発電に手を染めてしまったら、
 事故の確率は高くなるし、
 万が一の場合の被害も大きい。
 だから原子力発電に対し
 世界的技術を有する日本が乗り出して、
 積極的に安全を確保する必要がある。」

だいたいこんな論拠だったと記憶していますが、
これはあまりにも無謀なことではないでしょうか。

私は、原子力発電の輸出には反対です。

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原子力発電所の再開も輸出も、
今のこの時期に拙速に判断すべきではないのです。

この8月に日本で出版された次の本があります。

ジュヌヴィエーヴ・フジ・ジョンソン著
『核廃棄物と熟議民主主義』(新泉社)

この日本語訳の出版に際しての序文の中で、
ジョンソン氏は、次のように語っています。

「発電のために核分裂を利用を進めるすべての国々の政府に、
 市民と向き合うこと、もっとも重要なこととして、
 市民の話に耳を傾けることを強く推奨する」

著者は、カナダでの、
使用済核燃料に対する協議過程(2002~05年)を
ふまえてこうした発言をしています。

また
「フクシマは、原子力エネルギーについて
 再考しないことを論理的に不可能にした」
とも述べています。

今、我々に必要なのは、
拙速な決定をすることではなく、
適切な情報に基づいて、
国民的な議論をすることなのです。

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また本書の第二章では
次のようなことも述べられています。

リスク、不確実性、
将来世代との関係が問題化するような政策課題
(すなわち原子力エネルギー問題)は、
経済性や効率性に注目する
費用便益分析の系列の手法だけでは適切に対処できない。
人々の平等、自由、自律性を尊重し、
正義と正統性を主題化する倫理的政策分析が必要である。

これは重要な指摘です。

現在、日本社会では、
費用対効果面からだけで
原子力が語られる場面が多いのですが、
それだけでは不十分だとの指摘です。

カナダの先達の取り組みは、
多くの示唆を我々に与えてくれます。



さあ、今日もしっかりと前進します。
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   2011・10・31 Seiji
Ohsaka

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