11月5日 その1563『逢坂誠二の徒然日記』
掲載日:2011.11.05
空にはレースのような薄雲が広がっています。
都内は暑くも寒くもない、
穏やかな朝を迎えました。
1)TPP
TPPに関する議論が
沸騰しています。
今朝の東京新聞によれば、
アメリカ側は「保険も交渉テーマ」と
主張しているとのことです。
やはりという感じです。
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TPPは関税だけの問題ではありません。
社会的規制の撤廃が大きな柱です。
関税撤廃による、
経済的な損得が議論の中心になっていますが。
社会的規制の撤廃による、
日本社会全体への変化については、
あまり多くが語られていません。
簡保、共済、残留農薬など食品安全基準、
電気通信、法曹、医療、教育、公共事業などでの
日本の規制につていも米政府は言及しているのです。
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私は、TPPには反対の立場です。
確かに推進される皆さんの言うとおり、
TPPに参加しなければ、
貿易上不利になる分野が、
あるのは事実だと思います。
しかし、参加によってバラ色の世界が
広がるわけではありません。
かつて、
自動車、繊維、半導体などの分野で、
日本は激しい貿易交渉を米国と行いました。
その結果、世界のトップを走っていた半導体分野は、
一気に衰退することとなったのです。
TPPに参加するということは、
こうした激しい交渉が、
単一ではなく、
あらゆる分野で始まるということです。
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TPP交渉を進めたいと思ってい皆さんは、
参加しなければ日本はジリ貧になると指摘しています。
私もそのおそれは否定できないと思っています。
しかし、参加した場合は、
激流の中で、
生き馬の目を抜くような交渉が始まるということです。
その結果、日本にバラ色の世界が広がるのか、
逆の結果になるのか分からないのが現実だと思っています。
そのことによって、
日本がどんな社会になるのかという覚悟がないままに、
参加するのは極めて危険です。
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もちろん参加しない場合の
ジリ貧に対する処方箋も書かねばなりません。
しかしこちらは、
少しの間は、激流ではありません。
したがって今回の議論を奇貨として、
ある程度落ち着いて、
処方箋の内容を深めることができるのです。
私は、こっちの道を選択すべきだと思っています。
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私は、今回、残念だと思うのは、
目先の損得が中心の議論になっていることです。
そうではなく、
日本社会の大きなあり方を明示しつつ、
議論することが重要なのです。
野田総理の雰囲気から推測すれば、
残された時間は短いのですが、
少しでも将来像の見える議論を
しなければなりません。
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今夕、函館市内でオープン・ミーティングを開催します。
どなたでも予約なしで参加できます。
本日5日(土)17:30から19:00まで、
サン・リフレ函館
(函館市大森町2-14 電話0138-23-2556)
で行います。
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この日記を書いている最中に、
西岡参院議長が亡くなった
との情報が飛び込んできました。
つい先日まで、
元気に活動されていたのに、
何とも信じられません。
合掌。
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さあ、今日もしっかりと前進します。
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2011・11・5 Seiji
Ohsaka
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