徒然日記
11月24日 その3065 『逢坂誠二の徒然日記』(4709)
昨日午後、日本薬剤師会学術会議開催の
鹿児島から都内に入った。
今日からは、週末まで、
国会での仕事となる。
北海道では雪が降ったとのニュースが流れている。
朝の東京も寒い。気温は8度くらいだ。
しかし日中の気温は一気に上がって、
予想最高気温は、何と21度にもなるという。
天気図は、西高東低の完全な冬型だ。
1)二重行政
大阪府知事、大阪市長、このダブル選挙で
おおさか維新の会が圧勝した。
住民投票での大阪都構想の否決など、
維新の会も紆余曲折があった。
今回の選挙は、そんな軋轢などはものともしない、
圧倒的な強さで、おおさか維新の会の圧勝となった。
今回の選挙戦が具体的にどのようなものであったのか、
その詳細を把握してはいないが、
圧勝という結果を見て、選挙における、
おおさか維新の会の訴求力の凄さに、
改めて驚くばかりだ。
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この中で以前から気になっていることがある。
それは二重行政だ。
これまでの大阪での主張によれば、
二重行政はダメなものと断定されている。
大阪だけではなく、
国会でも二重行政の排除が指摘されることが多い。
しかし以前から指摘しているとおり、
二重行政は一律に悪いわけではない。
意味のある二重行政もあれば、
従来から指摘されているとおり、
無駄な二重行政もある。
頭ごなしに二重行政を批判するのではなく、
丁寧な議論が必要だ。
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道路行政は、
四重行政ともいえるのが現実だ。
高速道路、国道、都道府県道、市町村道と、
大きく四つの範疇に分かれ、
原則的にそれぞれの別の管理者が
道路を維持管理している。
災害時などの対応にさらなる工夫は必要だが、
この四重行政は、頭ごなしに悪いというものではない。
図書館行政も、国や都道府県、
市町村などを管理者が分かれ、
二重行政の代表例のように言われる。
それは本当に悪いことなのだろうか。
それぞれの図書館の役割が違っており、
この管理者の違いが、
きめの細かい図書館サービスを
実現することになっているのではないか。
たとえば都道府県立図書館では、
本の貸し出しだけではなく、
小規模な図書館ではやり難い
レファレンス機能などを発揮することができる。
逆に小さな図書館では、地域の皆さんと協力して、
子どもたちへの読み聞かせ活動などを行うなど、
大図書館にはやれない
地域密着の活動を行うことができる。
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二重行政を一律にダメと決めつけるのは、
スローガンとしては分かりやすく、
多くの方々に、即、受け入れられやすいものだ。
だがそれは、
行政の現実とは必ずしも相いれない部分も多い。
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最近の選挙や政党の政策は、
分かり易さや伝わり易さを重視するため、
物事を一刀両断に白黒と峻別する傾向がある。
それは確かに潔く、
何か物事を的確にとらえているかの印象を与える。
だが現実は違う。
物事は複雑に入り組んでおり、
もっと腰を据えた落ち着いた議論が必要な部分も多い。
話し方もそうだ。
えー、うー、とか
淀みのある話し方が悪とされる場面が多いが、
その淀みが、聞く人に考える間を与えている
ことも事実だ。
何でもかんでも分かり易く
一律に一刀両断にする政治議論は、
本当に正しいのかどうか、
もっと慎重に考える必要がある。
さあ今日も、確実に前進します。
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2015・11・24
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改めて議員さんたちのハードなスケジュールに驚かされます。
健康な身体なくして出来る仕事ではないですね。
逆に、仕事に没頭すればする程身体が蝕まれる。
お身体を大切にお過ごし下さいね。