徒然日記

5月10日 その1748『逢坂誠二の徒然日記』



夜明け前の都内、
今日も空一面が雲に覆われている。

その雲の中、
南の空高く、月齢19日の月が
薄いピンク色をして浮かんでいる。

ちょっと神秘的だ。

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今日は、多少晴れ間が広がるとの予報だが、
上空にはマイナス20度近い寒気が入り込み、
大気が不安定となる。

突然の雷雨、突風、雹に注意が必要とのことだ。

最近の天気は、実に変化が激しい。

予想最高気温は23度程度だ。

1)公文書管理

この法律は、国及び独立行政法人等の諸活動や
歴史的事実の記録である公文書等が、
健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として、
主権者である国民が主体的に利用し得るものであることにかんがみ、
国民主権の理念にのっとり、
公文書等の管理に関する基本的事項を定めること等により、
行政文書等の適正な管理、
歴史公文書等の適切な保存及び利用等を図り、
もって行政が適正かつ効率的に運営されるようにするとともに、
国及び独立行政法人等の有するその諸活動を
現在及び将来の国民に説明する責務が
全うされるようにすることを目的とする。

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上記は、昨年4月に施行された、
公文書等の管理に関する法律の第1条の目的規定だ。

当初の政府案は以下の通りだった。

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この法律は、
国民主権の理念にのっとり、
公文書等の管理に関する基本的事項を定めること等により、
行政文書等の適正な管理、
歴史公文書等の適切な保存及び利用等を図り、
もって行政が適正かつ効率的に運営されるようにするとともに、
国及び独立行政法人等の有するその諸活動を
現在及び将来の国民に説明する責務が
全うされるようにすることを目的とする。

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しかし、法案修正協議の中で、
私が目的規定の修正を強くお願いし、
結局、次の文言が盛り込まれた。

「 国及び独立行政法人等の諸活動や
歴史的事実の記録である公文書等が、
健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源として、
主権者である国民が主体的に利用し得るものであることにかんがみ、」

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この文言の修正によって、


国民が主体であるとの概念が入ったこと、


公文書等が国民共有の知的資源であること、


公文書等は国民が
主体的に利用しうるものであること

を明らかにすることができ、
政府案とは大きく進化した目的規定とすることができたのだ。

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この際に意識していたのは、
いわゆる「知る権利」を入れることだったが、
知る権利は最高裁も認知しておらず、
その文言をむき出しのままで
入れ込むことは難しいと考えていた。

そこで私が、
「国民が主体的に利用しうる」との文言をひねり出し、
直接「知る権利」とは言わないものの、
「知る権利」と書きこんだのと
同じような目的規定とすることができたのだ。

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適切な公文書管理を実現することなしに、
健全な民主主義の実現はあり得ない。

それだけに私は、
この公文書管理法に相当の思い入れを持って、
修正協議に臨み、法の成立に走り回り、
与野党の協力で何とか成立させることができた。

しかし修正協議の時も、
修正後の現行法でも十分ではないと感じていた。

本来もっと修正すべき点があったのは事実だ。

だが多くの関係者の要請もあり、
仮に不十分であったとしても、
とにかく公文書管理法を
世に出すべきとの結論に達したのだ。

当時野党であった私としては、
この修正では十分ではないと認識していたが、
まずは小さく産んで、徐々に育ていくことを、
了解せざるを得なかった。

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また公文書管理は、
法が施行されれば、
自動的に適切な体制が実現するものではない。

新たな公文書管理の方式を徹底することは、
行政職員等のDNAの入れ替えに匹敵するような
壮大な道のりだ。

だから法施行後に、
公文書管理に対する意識を変えるたの研修などは当然だが、
行政職員等に丁寧かつ粘り強く寄り添う体制が必要になる。

このサポートなく、放任状態では、
行政職員等の意識を変えることはできない。

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つまり私は、以前から


現行法を進化させる作業


適切な公文書管理を根付かせる取り組み

この二つを担う体制が必要だと考えていた。

そこで今回、
前原政調会長らとも相談し、
「情報公開と
 適切な公文書管理推進作業チーム(WT)」を立ち上げることとし、
昨日、第一回目の総会を開催した。

座長は連舫さん、私が事務局長を務める。

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本来、この体制の樹立は、
遅くとも昨年4月には
行われているべきものだったのだが、
私が政府内にいたこともあり、
なかなか準備できず、
ついに今の時期になってしまった。

適切な公文書管理体制の確立は、
私が国会に来た目的の一つであり、
揺らぎなく着実に粘り強く取り組もうと決めていた。

今後は、このWTをベースにして、
より適切な公文書管理の実現に向け
全力を傾注したいと考えている。

今日も早朝から勉強会だ。
朝から晩まで、頭の先から足の先まで、
どっぷりと国会活動に浸かる日々が続く。

さあ今日もしっかりと前進します。
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   2012・5・10 Seiji Ohsaka

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