徒然日記

20年9月12日 その4768『逢坂誠二 の徒然日記』(6465)

昨夕帰函し、市内を歩いています。

今日も市内歩き、街宣の予定です。

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いわゆる大阪都構想について、
一昨日言及しましたがさらに2点追加します。

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住民投票で大事なのは、投票に付される命題について、
住民の皆さんが十分理解していることが大切です。

だから十分な説明の後でなければ、
住民投票を実施しないのが原則です。

しかし全ての方が十分に納得するまで
説明し尽くすということも、
現実的には有り得ないことでもあります。

従って完全ではないが、
ある一定程度の理解、説明を前提にして
投票に付すことが現実です。

この場合、留意が必要なのは、
よく分からないけれど賛成するというのが、
最も危うい判断に私には感じられます。

こうした場合の判断の原則は、
よく分からなければ制度を変えない判断をすること、
それが安全だということです。

そうすれば、今以上には、
地域は悪くはならないのですから。

地方議会で可否同数になった場合、
最終的に議長に判断が委ねられる場面があります。

その場合、全ての議会がそうだと言う訳ではありませんが、
制度や仕組みを変えない、現状維持とするのが原則だと、
若い頃に教えらたことがあります。

従って、よく確信が持てない、
よく分からない場合は、
棄権するのではなく、
反対票を投ずるのが妥当ではないかと私は思います。

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もう一つのポイントです。

自治の制度を考えるときの大事な観点は、
自治が深化するかどうかです。

平成の大合併の折に、
財政が立ち行かないなどの理由だけで、
合併した地域が少なからずあります。

そうした地域のいくつかでは、
以前ほどの濃密な自治がなくなった、
役所との関係も希薄になったと残念がる声を良く聞きます。

つまり自治がどうなるかを十分に考えずに
合併判断してしまったのです。

その結果、その地域に暮らす実感や、
自分たちで地域のこと責任を持って考え判断する、
そんな感覚がどんどん希薄になっています。

こんな状態を私は自治の希薄化などとイメージしています。

自治の制度を変える際には、自治の希薄化ではなく、
自治が深化して濃密な自治になるかどうか、
それが問題だと私は考えています。

自分達に身近な問題について、
自分達が責任を持って考え判断できるかどうか。

地域の問題に関する権限が、
遠い役所に移譲されることはないのか。

地域協議会のようなものができても、
自治が深化しない場合が多いようです。

財政の縮減や行政の効率化も大切なことですが、
それに心を奪われすぎると
機能しない地方政府に陥る可能性があります。

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いわゆる大阪都構想に関し、
1 )よく分からない場合は、棄権ではなく反対票を投ずること
2)自治が深化するかどうかが判断のポイント。
  財政の縮減や行政の効率化ではありません

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2020.9.12===

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

  1. 以前から、民主党政権の時にできた法律のもとで大阪都構想の住民投票が行われるのに、立憲大阪府連などがそれに猛烈に反対していることがよくわかりませんでした。
    ですが「しかしこの法律への賛否と、大阪都構想への賛否は別のものです」という逢坂さんの説明でやっと理解できました。

    橋下徹さんが昨年インタビューで「国会議員は地方政治で権力の使い方を学ぶべきだ」と言っていました。とても違和感のある一言でした。
    大阪都構想は住民の方を向いていないように感じます。

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