徒然日記

21年8月9日 その5099『逢坂誠二の徒然日記』(6796)

函館の朝、空全体が雲に覆われています。

雨は降っていませんが、路面が濡れています。

朝の気温は22度、日中は25度程度になる見込みです。

降水確率も高めです。

1)五輪閉幕

東京五輪が閉幕しました。

選手の皆さんの活躍を心から讃えると同時に、
大会の開催を支えた多くの皆さんに感謝します。

一方、コロナ禍緊急事態宣言のもと開催された異例の五輪となりました。

総理は安心安全を呪文のように繰り返しましたが、
その具体策を誠実に国民に説明することはありませんでした。

組織委員会は国会や私たちの本部会議で、
一度も説明することなく閉幕を迎えました。

私は五輪を開催するのであれば、
総理や組織委員会からの明快で力強い説明は不可欠だと思っていましたが、
国民の歓心を買うようなことだけに注力し、
結局は不都合なものに蓋をし続けてしまいました。

選手の皆さんの活躍は、
多くの国民にスポーツの素晴らしさを教えてくれました。

しかし総理や組織委員会の不誠実な対応によって、
これから国民が負担すべき経費はどの程度なのか、
コロナ感染による医療崩壊に加えて
経済や暮らしへの痛手からの回復はどうなるのかなど、
今後に大きな負の遺産を残す結果となりました。

今回の五輪は招致の段階からの買収疑惑にはじまり、
国立競技場の設計変更、エンブレム盗作疑惑、女性蔑視発言など混乱続きでした。

バブル方式、アンダーコントロール、復興五輪、
ウイルスに打ち勝った証となる大会、コンパクト五輪構想、
アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候、
これらの言葉も今となれば、開催のための単なる方便に思われます。

今後、この五輪の検証作業を行わねばなりません。

この作業は以前にも指摘した通り、
極めて非生産的で後ろ向きなものです。

しかし同じ過ちを繰り返さないためにも、
こうした負の遺産に蓋をし続けることはできません。

今回の五輪とコロナ禍の中で、日本の課題も明らかになっています。

*役所の機能低下
*ITの遅れ
*エッセンシャルワークの課題
*効率性一辺倒のサプライチェーンの課題
*情報公開と説明責任力の不足
*医療のあり方

またIOCという民間組織と日本の主権、
このあり方も検証しなければなりません。

今回の五輪開催に関し、総理や政府の対応を批判するだけではなく、
今後の日本のあり方を見直す契機にしなければなりません。

2)歩く歩く聞く聞く
昨日は、函館市内で「歩く歩く聞く聞く」に取り組みました。

地域を決めて歩く、歩く。

コロナ禍のもと、以前のような集会を開くことはできません。

歩くことは非効率に感じられる方もいるかもしれませんが、
やはり歩いて聞くことは、自分にとって最大の勉強です。

政治家になって27年、未だにそこから卒業できていないのか、
そんな思いを持つ方もいるかもしれません。

小学生の頃、ヤクルトと牛乳の勧誘に歩いたことが、
私の原点の一つになっているからかもしれません。

今日も雨が降らなければ、「歩く歩く聞く聞く」です。

今日は、長崎原爆の日です。

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。

===2021.8.9===

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です