徒然日記

人、未来、まっとうな政治/逢坂誠二 #7555

【23年9月8日 その5858『逢坂誠二の徒然日記』 #7555】 夜明け前です、散歩に出ようとしたのですが雨です。朝の気温は22度。日中も雨で最高気温は24度の見込みです。今日は白露ですが、天気の雰囲気が一気に変わりました。また台風が近づいています。さらに線状降水帯の発生も懸念されています。注意が必要です。
昨日は、札幌で会合に出席し、夕方は新宿で党の街宣活動、夜は与党議員と懇談をしました。今日は終日、都内で仕事です。
1)人、未来、まっとうな政治 私は日本のことを悲観的にとらえ、自虐的な議論をしたいわけではありません。しかし日本の今を正しく捉えなければ、それに対する処方箋を書くこともできません。これはいつも私が言っていることです。
今の日本は、以下をはじめとする本当に大きな困難に直面しています。
*人口減少 *人手不足 *賃金が上がらない *一人当たりGDPが低下 *教員のなり手が少ない *日本の科学技術力の低下 *食料自給率の低下 *ネットやデジタル敗戦
これらの危機は突然、降って湧いたものではありません。何度も指摘され、放置しておくと茹でガエル状態になるとの警告があったものばかりです。だからこそ私たちは2009年の政権交代で人への投資を叫び、一次産業に力をいれ、それを実行に移そうとしました。しかし当時の野党(今の政府与党)からは、ばら撒きだとか、個人の責任放棄などと激しく批判されたうえ、「愚か者めが」「馬鹿者どもを絶対に忘れん」とまで口汚く罵られもしました。
さらにこの10年余りの国会は、常軌を逸したものとなってしまいました。嘘の答弁が常態化し、本当のことを言わなくなりました。公文書の価値や役割が低下し、信頼のできないものとなってしまいました。政府の不正を追求すると、いつの間にか不正がスキャンダルにすり替えられて、国会ではスキャンダルばかりを追求していると、マスコミまでもが不正追求する側を批判する始末です。
今だけ良ければ良い、自分だけ良ければ良い、金さえ儲かれば良いと無責任な政策を繰り広げた結果が、今の危機なのです。
その典型が、アベノミクスです。アベノミクスで確かに株価が上がり、円が安くなりました。しかし国民個々人の懐は潤うことはありませんでした。一方、現在はアベノミクスよる副作用が日本社会に大きくのしかかっています。
一つは、市場機能の著しい低下です。日本で何が適切な金利なのか、市場が判断できなくなっています。また低金利が経済成長の足枷になっています。
二つ目は、日銀の財務状況の悪化です。発行済国債の半分も日銀が抱え込んで、バランスシートの規模がGDP比130%余りになっています。先進国の中央銀行として、極めて異例のことです。日銀は、今後の金利上昇に耐えられる状況ではありません。もちろん日銀が、どんな状況になろうとも倒産することはないでしょうが、円の信頼が大きく毀損するのは間違いがありません。
三つ目が、国の財政事情の悪化です。財政法が禁じている、事実上の財政ファイナンスを行なった結果、先進国中最悪だった日本の財政のタガが外れた状態です。
(いずれアベノミクスのことは改めて書かねばなりません。)
社会全体の個々人の暮らしやあり方に思いを巡らすことなく、単に株が上がれば良い、円が安くなれば良いと進んだ結果が今の日本です。仮に今の円安がさらに進んだ場合、今以上に日本の不動産などが買われ、日本人にとっては極めて深刻な日本買いが始まらない保証はないのです。
だからこそ、今だけを見るのではなく、改めて中長期的な目線で未来を見る必要があります。そして個々人のあり方に着目した政策を展開する必要があるのです。加えてまっとうな政治を取り戻さねばなりません。
未来と人を見据えた政策が必要です。そしてまっとうな政治が必要なのです。
やはりその鍵は、教育だと私は確信しています。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。 ===2023.9.8===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    そうですね。アベノミクスで株価が上がり円が安くなりましたが、
    あれだけお金をじゃぶじゃぶつぎ込めば、株が上がるのは当たり前ですね。
    しかも、途中からは暴落を恐れて、つぎ込む事を止められなくなっって
    しまった。いまや多くの大企業が事実上の「国有企業」です。

    また、円安が良いことと言う発想は、50年前までの加工輸出形経済
    でしか生きられなかった過去の亡霊に憑りつかれているようなもの。
    いつまで米国の属国でいる気なのかと愚痴りたくなります。
    円の強みを利用して、大きな購買力を活かした産業構造への転換を
    計るべき国が、自ら通貨の価値を棄損する政策を延々と続け、結果、
    国力があらゆる面で凋落の一途をたどり始めました。政治の責任は大きい。
    政策決定者の責任はさらに大きい。経済学者の浜矩子氏が、アベノミクス
    を称して、「ど・アホノミクス」と言っていましたが、正にその通り。

    大けがをしないで抜け出る道はありません。けがの程度をどこまで少なく
    出来るか、それは抜け出るまでにどれだけ時間をかけることが出来るかに
    繋がります。これもまた、政治の責任です。

    うらべ
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