徒然日記

アベノミクスの副作用/逢坂誠二 #7613

アベノミクスの副作用/逢坂誠二 #7613 【23年11月5日 その5916『逢坂誠二の徒然日記』#7613】 夜明け前の函館の気温は3度です。西の空低く木星が見えます。日中の気温は14度、晴れのち曇りの予報です。昨日も終日、函館市内を歩き回りました。今日は朝から森町、七飯町、そして午後には函館で私の政経セミナーを開催します。
1)アベノミクスの副作用 物価高対策のために政府が給付金を支給したり、燃料価格などへの支援を行うことは、今の情勢を考えると必要なことです。これは対症療法です。幾人かの方から、こんなことをいつまで続けるのか、限界があるだろうと指摘されます。原因療法をすべきだというのです。
現在の物価高は、ウクライナでの戦争で原油などのエネルギー価格が高騰していることなどが一つの理由です。
もう一つの理由は円安です。円安によってエネルギーや原材料、食品、物品などの輸入価格が上昇しています。本来、この円安に立ち向かうことが、物価高対策の原因療法の一つです。
円安はなぜ起こっているのでしょうか。
主な要因はインフレ対策で利上げを進めてきたアメリカと、低金利政策を続ける日本との金利差です。
お金は金利が低い方から高い方に流れます。低金利より高金利で運用した方が多くの利益が見込めるためです。日米金利差が拡大すると日本からアメリカに運用マネーが流れるため、円安・ドル高が進みやすくなります。
日本の金利を上げなければ円安に歯止めはかかりません。
私たちの生活を支える多くのものを輸入に頼っている現状を考えれば、金利を上げて円安に歯止めをかけることが物価対策になります。
ところが日本は、金利を上げることができません。
アベノミクスによって、日銀が多額の国債を抱え込んでしまいました。金利が上がると、日銀に多額の利払いが生じます。
日本の国債残高は2023年度末で1068兆円です。金利が1%上がれば国債の利払いは10兆円増えます。こんな状態になれば財政がさらに悪化しかねません。
また住宅ローン金利や企業向けの貸出金利が上昇し、景気の悪化や株価の低迷を招く恐れがあります。
日銀は異次元の金融緩和、つまりアベノミクスで円安に誘導し続けました。アベノミクスの柱の一つは国債頼みの機動的な財政政策です。
アベノミクスは、一部の恩恵をもたらしたのですが、その無理な恩恵のツケを、今、多くの国民で負担している格好です。
金利を上げたくても上げられない日本経済はアベノミクスの副作用に悩まされ、苦しんでいます。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。 ===2023.11.5===
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