徒然日記

8月30日 その1227『逢坂誠二の徒然日記』




新しい週の始まりです。

1)政策が
民主党の代表選挙の構図が明らかになりました。

この代表選挙に向け、マスコミなどでは多数派工作が始まった等、政策議論が抜
け落ちているとの批判が出ています。しかし、選挙は間違いなく政策に対する考
え方、進め方が出発点です。したがって今後、政策が選挙議論の主題になること
は間違いありません。

その一方で、選挙は数が最終結果ですから、多数派工作のない選挙はあり得ませ
ん。選挙の多数派工作を否定するのは、選挙に携わったことのない方の空論、綺
麗事に思われて仕方がありません。

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今後、政策面で、「まず」、まずですが、争点になりそうなポイントは、次では
ないかと思っています。

・新しい公共
・地域主権改革j
・東アジア共同体
・二酸化炭素25%削減

・国家戦略局の位置づけ
・党内マネージメントあり方

・最近の円高、株安、景気などへの対応

・普天間への対応

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新しい公共、地域主権改革、東アジア共同体、二酸化炭素25%削減は、いずれ
も鳩山政権が力点を置いた重要政策です。これらに菅政権が、どんな姿勢で臨む
のかが、改めて問われることになると思います。

国家戦略局、党内マネージメントは、党と政府の政策議論の進め方、スタイルに
かかる問題です。これは直接政策ではありませんが、政策を進めるための重要な
ポイントです。特に菅政権になってから、方針の揺らぎがありますので、このあ
たりをどう扱うのかが焦点です。

円高、株安などは、これまでの菅政権の対応(スピード感、具体の対策)が争点
になり、その上で今後何をするかが重要な論点です。

普天間については、辺野古を基本とするのか、まったく別の考えを打ち出すのか
によって、大きな争点として浮かび上がると思います。

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そしてこれら議論全体に通ずる議論として、財政再建、税収増、マニフェストの
実現性などが、論点になると見ています。

また政権が目指す大きな方向、これも争点です。この大きな方向については、目
先の課題だけに目が向く場合と、中期的な課題を捉える場合等で、議論がかみ合
わないことがありますが、この議論の噛み合わなさを、逆手にとって、お互いの
政策の正当性を主張することもあり得ます。

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こうした議論をしながら、挙党態勢問題、つまり人事などが、裏や表で、議論や
憶測も含めて選挙が進むのだと思っています。

どんな選挙であっても、軽重はあるにせよ、政策が必ず論点になります。我々の
政策議論は、与党として内閣の政権運営に直結するものです。選挙は清濁、色々
のあるのは事実です。この清濁の中で、単なる権力争いではない、骨格や見通し
のしっかりとした政策議論を高める高邁な志が肝要です。

2)新しい公共
一昨日、札幌市内で、自主活動をされているグループの皆さんが主催された「新
しい公共を語る会」に出席しました。なんとか2時間半近くにも渡って、色々な
議論をさせて頂きました。

今年の初め頃、新しい公共という言葉そのものが全く浸透していませんでした。
しかし最近、色々な場面で、新しい公共という言葉を耳にするようになりまし
た。政策の伝播には時間差あることを、当然ながら実感していますし、粘り強く
取り組むこの重要性も痛感しています。

しかし、新しい公共も地域主権改革も、その行動内容を誰かから与えられること
に期待している雰囲気が蔓延しています。重要なのは、与えられることではあり
ません。気づきの切っ掛けを掴んだなら、自ら考え始めることが必須です。どん
な分野も、自発、自律が鍵です。

特に地域づくりは、自ら考えることが必須です。試験の答え合わせをするように
「どうすれば地域が元気になるのか具体的に教えてください。」等の発言を各地
で聞くことが多いのですが、依存と戦略のない要望には何の発展もありません。

3)国政報告会
一昨夜、せたな町で、福原賢孝道議と一緒に国政報告会を行っています。昼間の
熱気が残る会場に、高橋町長さん、菅原議長さんをはじめ多くの皆さんに足をお
運び頂きました。民主党代表選挙の構図が決まってから、私の初の地元入りとい
うこともあり、テレビや新聞の取材陣も入った中での報告でした。

私からは、今後、代表選挙の争点になりそうな政策課題、さらに来年度予算概算
要求の内容などについて言及させて頂きました。また、地デジ共同聴取施設の
件、民主党のマスコミ対応、政治家の言葉の問題等についても、活発に質疑が行
われました。また参加者から今の民主党の現状を憂う手紙も頂き、そうした意見
を真摯に受け止めねばなりません。

報告会終了後、希望者と軽くビールを酌み交わし、さらに代表選挙について突っ
込んだ意見交換をしています。忙しい中にも関わらず、こうした場を企画して頂
けることに心から有り難く思っています。

翌日、千葉に移動するため、懇談会は中座させて頂き、帰函したのは午前零時頃
でした。札幌での会合や雑誌取材、さらに車での長距離移動もあり、帰宅後、
即、泥のようにダウンしましたが、充実の一日となりました。

4)地域主権改革
昨日は、千葉で地域主権改革について、講演をしています。

最近、自治体議会で、議会招集の問題、専決処分のあり方、議会と長の関係など
が、具体的課題として急浮上しています。このため、総務省の行財政検討会議で
の議論に一気に注目が集まっています。

今日は下弦の月です。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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   2010・8・30 Seiji
Ohsaka

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  1. 初めての不作法なコメントお許しください、私は代議士の選挙区ではありませんが、ニセコから国会へと転出し議員になった貴方に興味が沸き「徒然日記」を購読しています、お尋ねします、総理補佐官として去る6月7日の日記・政権の動きや政策を俯瞰し、全体最適を高める機能を強化すること・広報や記者会見のあり方を抜本的に見直すこと・官邸機能をシステム化すること・閣僚間の情報共有の仕組みを強化すること・政務三役が政治力を真に発揮させるため官僚を活用すること・政府と民主党が一体となって政策を議論、最終調整できる仕組みを構築すること・事務次官同士の情報共有の仕組みを構築し、官邸との連携を図ること・個別政策をつなぎ合わせて、その全体を一つのものとして説明できること  この8項目について今日の政策のポイントの発表との関連を特に官邸機能システム、閣僚間に情報の仕組み、連携を図り官僚の活用等についてご意見をお聞かせ下さい。 追記予算の話、情報開放の話、地元と国会との情報のやり取り等今まで我々年寄りにはメディアの情報だけでは理解できなかったことを解りやすく届けて頂き感謝しております。

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