徒然日記

9月15日 その2215『逢坂誠二の徒然日記』





大型の台風18号が、

明日にも列島を縦断するコースで

南の海上から北に進んでいる。



台風本体の上陸前から、

湿った暖気が列島に吹きこれているのだろか、

函館も湿度の高い状態が続いている。



今日未明から、本州では

激しい雨が降るとの予想が出ている。



道内も神恵内などで強い雨が降っている。



雨による災害も懸念されるし、

強い風による収穫前の稲の倒伏も心配される。







1)イプシロン

12年ぶりに開発された新型の国産ロケット、

イプシロンは、昨日午後、

搭載した衛星を切り離し、打ち上げが成功した。



イプシロンは、

午後2時の打ち上げから1時間余りあとの午後3時1分、

高度1151キロ付近で、

宇宙望遠鏡を載せた人工衛星を切り離した。



人工衛星は、

イプシロンの発射場の近くの地名にちなんで

「ひさき」と名付けられた。



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非常に嬉しい、ワクワクするニュースだ。



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イプシロンは、

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、

12年ぶりに開発した新型の国産ロケットだ。



イプシロンは点検作業の一部を

コンピューターで自動化し、

打ち上げコストを日本の主力ロケット、

H2Aのおよそ3分の1の38億円程度に抑えている。



今回の成功で

衛星打ち上げビジネス参入への

切り札としての期待が高まる。







3)シリア

アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が、

シリアのアサド政権が保有する化学兵器について、

国際機関による査察を行い、

来年半ばまでに

すべての化学兵器の廃棄を目指す枠組みで合意した。



これによって、

アメリカなどによるシリアへの軍事行動は

当面回避される。



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今後、アサド政権が、

保有する化学兵器の種類や量、

それに保管場所などの情報を1週間以内に申告。



11月までに化学兵器を保管している場所などで

国際機関による査察を受け入れる。



そのうえで、アサド政権は来年半ばまでに

すべての化学兵器を完全に廃棄する。



アサド政権がこれに応じない場合は、

国連の安全保障理事会で

武力行使の可能性を含む制裁について定めた

国連憲章の第7章に基づく対応を協議する。



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今回は、武力行使先行論のアメリカに対し、

ロシアが話し合いによる解決を提案し、

こうした枠組みの合意に至っている。



ロシアの努力を評価する声が多いようだ。







4)福島第一原発視察 その7

13時30分頃、防護服装着も終了し、

いよいよ原発敷地内の視察が開始される。



免震重要棟からバスまでの数メートルも、

靴カバーをつけての移動だ。



バスに乗り込んで、敷地内を回る。



前半は、免震重要棟のある海抜35メートルエリア、

後半は、原子炉等の設置されている

海抜0メートルから10メートルのエリアの視察だ。



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敷地内の雰囲気は殺伐としている。



多少車を見かけるが、

事故後、道路や植栽などの手入れは

一切行っていないのだろう。



「ふれいあい交差点」、

「中央交差点」などの看板が目に付く。



桜と思われる街路樹も植わっている。



事故前はきっと、これらの道路も植樹帯も、

しっかり整備されていたに違いない。



事故後は、清掃や草刈の余裕があるはずもなく、

縁石の継ぎ目からは、雑草が伸び、路肩も草ぼうぼうだ。



多い茂る草が、道路幅員を狭くしている。



桜の木や「ふれあい」等の名称が、

忙しく働きまわる作業員の心を和ませていた時期もあったのだろうが、

今では、人為的に設えられた癒しの仕組みが、

嫌味に見えてしまう。



地震の影響もあるのだろうが、

路面も多少でこぼこしているところも多い。



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最初の視察は、「多核種除去設備」だ。



汚染した水から放射性物質を除去するために、

多核種除去設備(ALPS)を設置したが、

タンクの漏れなどのトラブルがあり現在は停止中。



大型のテントに設置されたALPSを視察したが、

配管が複雑に入り組んだ施設で、

ちょっと見ただけでその全貌は分からない。



しかしあれだけの配管があるならば、

水漏れを監視するのも

容易なことではないと思われる。



溢れ出る汚染水処理のためALPS増設の方向だが、

現場を見る限り、こうした施設を早急に作り上げるのは、

簡単なことではないようだ。



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次に汚染水を保管しているタンクエリアを視察する。



高さ約10メートルの千トン規模のタンクが、

原子力発電所敷地に密集している。



溢れ出る汚染水を大至急貯留するために、

急ピッチでつくられたタンク群だ。



溶接型のタンクは、キチンと維持管理すれば、

相当長い間利用できると言うが、

ボルト締めのフランジ型タンクの寿命は5年だという。



溶接型は建設に時間がかかる。



急ごしらえで対応するためには

フランジ型を設置するしかなかったのだと思う。



まさに自転車操業状態だ。



フランジ型のタンクのボルトや接合部分には、

もうすでにサビが浮かんでいる。



目視によれは、

パッキン部分はうっすらと濡れているような感じがする。



タンク群を見ての印象は次のとおりだ。



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タンク設置用地が少ないため、

タンクを密集させて設置した。

そのためクレーンが入ることができそうにない。

万が一のタンク事故の際にどう対応するのか、

極めて不安な状態だ





千トン級のタンクが林立しているが、

設置地盤の安定性をどう確保したのか、

それについて十分な対策を講じているのか、

この点が不明だ。

とにかく急ごしらえで、

空き地にタンクを設置した印象を受けるが、

タンクが傾くなどの不都合はないのか





タンク周辺の排水対策がどうなっているのか、

良く分からない。

敷地周囲には、素掘りかと思われる排水路もあるが、

地下への浸透などが懸念される。





一日に400トンも発生する汚染水を貯留するためには、

千トンタンクを2日半で一基設置しなければならない。

こんなペースで今後もタンクを設置することが可能なのか





ボルト締めのフランジ型タンクが既に350基あるというが、

それを溶接型に変更する作業は、

具体的にどんな手順で行うのか、

まだ先が見えていないようだ



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タンク群を見ていると、

色々なことを想定してしまう。



ナイアガラ瀑布を目の前にして、

バケツで水をすくっているような光景が脳裡をよぎった。



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原発敷地内は、当然、送電線が走っている。



その下の土地では、

高さが10メートルもある

千トン級タンクを設置することはできない。



しかしタンク設置用地が少ないため、

限られた土地の有効活用が必要だ。



そのため数か所で、

地下タンクの建設を試みた。



しかし水漏れなどのトラブルによって、

それらは全て断念したとのことだ。



(以下、続く。)







さあ今日も、しっかりと前進します。

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     2013・9・15Seiji Ohsaka

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