徒然日記
9月27日 その2227『逢坂誠二の徒然日記』
本州付近が、
移動性の高気圧に覆われることもあり、
今日は、全国的に
晴れ間の広がる一日となる見込みだ。
だが気温は、確実に下がっている。
北海道の朝の最低気温は一桁のところが多いし。
北海道以外の最高気温も沖縄を除いて、
ほとんどが20度台のようだ。
考えてみると9月も終盤に入っている。
1)自治労北海道本部定期大会
昨日、札幌市内で開催された
自治労北海道本部第55回定期大会に
来賓として出席した。
この大会には、全道各地から、
自治の現場で働く皆さんが集う。
東京の本部からは、
氏家新委員長も駆けつけている。
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冒頭の北海道本部の山上委員長の挨拶では、
次のようなことが述べられた
・
景気が良くなっているという実感がまるでない
・
物価が上がり、インフレ政策に逆行して賃金までが削減
・
アベノミクスの幻想に振り回されるのではなく、
これ以上、格差拡大や無駄な公共投資を許さず、
インフレ政策に逆行する賃金削減を阻止し、
アベノミクスの効果や副作用をしっかり見極め、
これに対する取り組みをしたたかに展開したい
・
安倍内閣は、
民主党政権がすすめた脱原発路線、
地方自治の拡充や地方分権を認めず、
地方交付税の削減を行い、
地方公務員の賃金削減を自治体に強要
・
復興特別法人税を廃止する企業への優遇政策、
TPP問題への対応、
企業にだけ都合の良い労働の規制緩和などを
問題として指摘。
・
解釈改憲による集団的自衛権の行使容認も問題
・
4年前の政権交代の大義であった国民の生活の危機は、
安倍政権の政策方向ではより深刻
・
新自由主義と対決して働く者を基盤に
共生と連帯に基づく持続可能な社会の実現にむけ
取り組む政治勢力を、
もう一度民主党を中心に再構築することが急務
====
この挨拶で指摘された事項は、
今後、我々が取り組まねばならない
重要なポイントである。
特に冒頭のアベノミクスなど経済の部分には、
力が入っていた印象を受けた。
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私の挨拶では、
この山上委員長の指摘を受け、
次のような話をしている。
・
経済が元気になるだけでは国民は幸せにならない
・
真の国民の幸せのためには、
経済の益を、どの程度、どんな手法によって再配分するかが、
重要であり、その役割を担っているのが政治
・
しかし今の安倍政権では、
経済と政治の目的が一体化し、
政治の役割を果たしていない
また、福島第一原発の現状の一端を紹介した。
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大会は、本日も続けられるが、
関係者の皆さんの労苦に感謝したい。
2)ドイツ大使館
昨日午後、ドイツ大使館を訪問し、
フォルカー・シュタンツェル大使に、
ご挨拶をさせて頂くと同時に、
担当参事官などから、
ドイツの脱原発とエネルギーシフトの状況、
さらに先の選挙を踏まえた、
ドイツ政治の情勢等について話を伺った。
====
・
脱原発は、2年前に
与野党を含めドイツとして決めたことであり
今回の争点にはならなかった
・
すなわち脱原発政策は、
ドイツではもう後戻りすることのない政策
・
ドイツ各地で、
エネルギーシフトの取り組みが進んでいるが、
自治体の役割が肝要
・
バイエルン州は、原発依存度が高く、
それだけにエネルギーシフトの取り組みは重要
・
今回の選挙でメルケルは勝利したが、
彼女のキリスト教民主同盟((CDU)
(およびバイエルン・キリスト教社会同盟=CSU))は、
絶対多数に5議席足りない
・
現在の連立相手である
自由民主党(FDP)が1議席も取れなかっため、
かつての敵である社会民主党(SPD)
もしくは緑の党との連立が必要
・
今後の交渉には、数週間かかる可能性がある。
・
SPDと組む場合は、
社会政策などで立場が違うし、
保守の支持者の反発がある
・
SPDと緑の党と両方をみながら連立を模索する
・
新たな連邦議会の重心は中道の若干左寄り
・
黒(CDU/CSU)と赤(SPD)の
大連立の可能性があるが、緑の党の選択肢も温存する
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以上のような話を
エネルギーと政治、
それぞれの担当参事官などから伺っている。
意見交換の中で、面白い指摘があった。
「脱原発を決めたドイツでは、今まだ原発が動いている。
脱原発を決められない日本では、今、原発が動いていない。
これは皮肉なことだ。」
こんな話を冗談っぽくされたが、
その言葉の裏に、
脱原発に対する自信のようなものを感じた。
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ドイツの関係者の皆さんとは、
今後も脱原発、
エネルギーシフトに関し、意見交換を継続し、
今後の日本の取り組みの
大きな参考としたいと考えている。
さあ今日も、しっかりと前進します。
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2013・9・27 Seiji Ohsaka
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