徒然日記

11月21日 その2282『逢坂誠二の徒然日記』





夜明け前の函館、

つい先ほど前まで雨が降っていたのだろうか、

随分と路面が濡れている。



気温は1度程度で、凍結はしていない。



日中は、雲が広がり、傘の出番もあるという。



雨は、冷たく、湿った雪やミゾレになることもありそうだ。







1)村山元総理

昨夜、函館市民会館で、

村山元総理の講演会が開かれた。



寒い夜にも係わらず、多くの皆さんが出席された。



村山元総理は、

来年3月3日で満90歳になるが、

実にお元気だ。



予定の1時間を20分も上回って精力的に話をされた。



講演会終了後も、

ステージ上に留まってさらに話を続けるなど、

実に前向きな姿勢に爽やかな印象を受けた。



村山内閣の時代、

サリン事件、阪神淡路大震災など、

重大事件、災害が発生した。



被爆者援護法、

地方分権推進法、

村山談話など、

それまで手をつけられることのなかった重要分野についても

多くの功績を残した。



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村山元総理は、講演の冒頭で次のように述べた。



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アジアから孤立した日本はない。



アジアでキチンとした振る舞いをする日本を

アメリカは無視できない。



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今の日本外交は、この指摘を忘れている。



外交で最も重要な近隣外交を避けている。



これでは、外交が成り立たない。



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また安倍内閣に対する中国の懸念を、

予算委員会の合間を縫って安倍総理に伝えたそうだ。



ところが安倍総理からは、

何の反応もなかったことも披露された。



これは、何とも不気味だ。



安倍さんの目指す国の姿は、

村山元総理の思いと別のところにあるとすれば、

それは極めて恐ろしいことだ。







2)違憲状態

昨年の衆院選挙について、

最高裁判所が「違憲状態」との判決が出た。



この判決に対し、安倍総理は次のコメントを述べた。



「判決を厳粛に受け止めている。

これから判決内容を精査していきたいと思っている」



呆れてしまった。



昨年11月14日の党首討論を経て、

安倍さんは今年の夏までに、

選挙制度改革を行うことを国民に約束した。



それを条件に昨年、解散したのだ。



ところが安倍総理は、

「これから判決内容を精査」するという。



無責任な発言に信じられない思いだ。



強い憤りを感ずる。







3)特定秘密保護法案

特定秘密保護法案が、

滅茶苦茶な状態になっている。



みんな、維新の野党の振る舞いは、見苦しい。



自分の党の政治的立場の確保のため、

日本の民主主義を人質に差し出したに等しい与野党協議だ。



そして修正協議の内容が最悪だ。



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法律施行後5年間で、

特定秘密を保有しない機関は

指定権限を失うことも盛り込むようだ。



各省庁が、特定秘密指定の権限を

自ら放棄するとは思われない。



5年以内に特定秘密の指定をする必要がない省庁も、

権限を失いたくないから、

無理をして特定秘密を指定することを助長する内容だ。



何の意味もない条項だ。



60年条項も酷過ぎる。



日本の国会議員が、

これほどまでに「情報」に鈍感で、

「情報」を蔑ろにするとは、

あまりの酷さに言葉もない。



「情報」を大切にしなければ

民主主義は窒息死してしまう。







さあ今日も、しっかりと前進します。

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     2013・11・21 Seiji Ohsaka

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