徒然日記

5月11日 その2453『逢坂誠二の徒然日記』





函館は、爽やかな朝を迎えた。

多少雲があるが、明るい朝だ。

函館の桜のピークは終了し、
既に葉桜になっているところが多い。

しかし五稜郭公園などでの花見宴会は、
先週末に引き続き活発に行われている。

私も昨日は、数か所の花見を梯子させて頂いた。

花見と各種行事の合間を縫って、
昨日は函館市内2箇所で街宣も実施した。

外に立っていると、
日々、日差しが強くなってくることを実感する。

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今日は、午後1時から、
「第31回オープン・ミーティング」を開催する。

予約不要、参加料無料でどなたでも参加可能だ。

開催時間:本日13時〜14時30分

場所:函館パークホテル(函館市新川町29−15)

冒頭、私から今の政治情勢について話をした後、
参加者の皆さんと意見交換を行う。

ふるって参加頂きたい。

1)弾圧と獄死
昨日午前、函館YWCAで開催された、
「平和と憲法をめぐるトークシリーズ」に参加した。

戦前の治安維持法下の時代、函館での

「小山宗祐牧師の獄死が、今の時代に語りかけるもの」

がテーマだった。

講師は、
函館市内などで教鞭をとられておられた、
米倉正夫氏。

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小山宗祐牧師は、
1941年7月、函館本町教会に赴任し、布教活動を開始した。

この時代は、治安維持法などによって、
言論や宗教活動の自由が大幅に制限されていた。

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1925年:治安維持法施行

(以降1928年、1941年の改正を経て
言論や結社の自由が大幅に制限される。)

1939年:宗教団体法の成立によって教会への弾圧が強まる。

また戦時または事変に際し、
軍事に関し造言飛語を為したるものに対する
刑罰もあった。(陸軍刑法)

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小山牧師は、こんな時代の中で函館に赴任し、
キリスト教の布教活動を行い、
戦争に反対する姿勢を明らかにしていた。

この小山牧師が、
臨家の密告によって、
1942年1月、憲兵隊に拘引される。

拘引の理由は、

・戦争反対
・神社参拝拒否

などだとされている。

1942年3月25日、
傍聴禁止の公判で判決を言い渡されたらしく、
翌日未明に、函館裁判所拘置所で獄死した。

死因は自死とされているが、
激しい拷問と思われる痕跡もあり、
本当の死因は今も闇の中だ。

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国体の維持、
神宮若しくは皇室の尊厳、
大東亜戦争、
安寧秩序、
これらに反する言論、結社、信仰が厳しく制限された時代だ。

個人の尊厳ではなく、
国家を中心とする価値観がことさらに重んじられた。

しかも、重んじられる価値観の基準や内容は
必ずしも明らかではない。

国民がその規定を慮って法の規定を拡大解釈し、
社会が萎縮傾向になる。

そして国民が互いが監視する社会に陥ってしまう。

その結果が、小山牧師の獄死だ。

時に小山牧師26歳。

当時の日本は、こうして数多くの命が失われた。

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しかしこの現実は、過去のことではない。

ここ一年余り、
日本周辺の有事を煽り、国益を守ることが強調される。

そうした中、
少人数で日本の安全保障の重要事項を決定できる
日本版国家安全保障会議がスタートし、
武器輸出も開始される。

秘密の範囲が曖昧な特定秘密保護法が
非民主的な手続きによって成立し、
一般国民も処罰に対象になっている。

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政権与党である自民党が作成した憲法改正草案では、
言論の自由など国民の基本的人権への制限が強化されている。

権利は、公益及び公の秩序に反しない限り
という限定条件の付きで、認められる内容だ。

結社も、公益及び公の秩序に反しない範囲内での、容認だ。

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治安維持法の成立が1925年。

以降1945年までの20年間、
日本は暗い谷間の時代に突入する。

治安維持法の成立から88年後の2013年12月、
特定秘密保護法が非民主的に成立した。

この2013年が、
再び暗い谷間の時代への入り口になることのないよう、
私たちは、権力を監視し、
何が大切なことなのかを厳しく見極めねばならない。

2)柔道協会
昨夜、北斗市柔道協会総会と懇親会に、
高橋亨道議、道畑克維市議とともに、
顧問の一人として私も出席した。

北斗市柔道協会は、
以前から様々な活動が続けられていたが、
近年になってその活動がより活発化している。

秋に開催される「わんぱく柔道大会」は、
札幌からも参加申し込みがあるなど、
大きな大会に成長している。

昨夜は、参加された皆さんから、
柔道指導の苦労話や、
子どもたちのスポーツを取り巻く課題になどについて、
数多くの話を聞かせて頂いた。

私も、協会とスポーツの振興発展のために、
尽力することとしている。

(改めて)
今日のオープン・ミーティングには、
どなたでも参加できる。

ふるってご参加頂きたい。

今日も、しっかりと前進します。

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        2014・5・11
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