徒然日記

9月4日 その2984 『逢坂誠二の徒然日記』(4628)



都内は、一晩中ずっと雨が降っていたようだ。

基本的に私の起床時刻は午前4時だが、
今日はなんとそれよりも
2時間も早く目覚めてしまった。

脇腹を何かの虫にくわれたようで、
あまりの痒さで寝ていられなくなったのだ。

痒み止め薬を塗って、
激しい痒さはちょっと和らいだが、
一度、目覚めると
あれこれやるべきことを考えて
眠れなくなってしまった。

昨日の日記で、
睡眠、栄養、運動の重要さを書いたが、
大事な睡眠時間の確保がままならない状態なった。

せっかく頂いた朝の時間を有効活用しようと思う。

1)大間原発
昨日、久々の衆院原発特委が開催された。

私も大間原発に関し質疑に立たせて頂いた。

==以下、主な答弁==

Q:
昨年12月にJパワーが
原子力規制委員会に申請した
大間原子力発電所の
新基準適合審査の見通しについて

A:
事業者の対応によるところも大きい。
自然、外的起因事象となる
地震、津波とかいろいろな評価会合もまだ途中。
今後、どういう進展をするかは、
予断を持って申し上げられる段階ではない

Q:
原子炉立地指針の
非居住区域要件、低人口地帯要件に、
大間原発は反しているのではないか

A:
指針に定める線量を超える被爆がないような
手だてをお願いしている
(人口については言及なし)

Q:
大間原発の設置目的は何か

A:
設置許可申請に書かれている
使用目的は商業発電用

Q:
大間原発で発電される電気の購入予定者はどこか

A:
北海道電力、東北電力、東京電力、
中部電力、北陸電力、関西電力、
中国電力、四国電力、九州電力の9社

Q:
なぜ全国9社もの電力会社が電力を購入するのか

A:
MOX燃料を使う発電、すなわちプルサーマルは、
一般電気事業社全体で進めている。
それぞれの原発から発生する使用済み燃料の
再処理を経た後の資源の再利用を促す、円滑に行う観点から
各電力会社がそれぞれプルサーマル推進に取り組んでいる。
大間は全体の四分の一ほどのMOX燃料を使用する重要な発電所

Q:
大間原発と他の原発の発電単価は

A:
競争上の問題もあり、政府として答える立場にない

Q:
MON燃料と一般のウラン燃料の製造単価は

A:
事業者間の契約で個別に定められるもので
政府としては承知していない

Q:
国内製造MOX燃料と国外製造MOX燃料の価格の違いは

A:
民民の契約に係るもので承知していない

Q:
燃料単価も発電単価も把握しないで
核燃料サイクルを進めるは無責任ではないか

A:
民間事業者としての競争契約といった面から
公表できない状況。
全体感の中でこのプロジェクトを把握し検討している

Q:
フルMOXで発電するのは大間原発しかない。
競争も何もないのではないか。

A:
国民に負担していただく電気料金の問題もあり
経済産業省としてしっかり精査を重ねる

Q:
大間原発からの温排水の量と温度、
さらに何らか化学物質の添加はあるのか

A:
温排水の排水量は、毎秒91立方メートル。
冷却水の温度上昇は摂氏7度以下。
温排水に塩素は含まない。
(その他の化学物質については言及なし)

==以上、主な答弁==

昨日の答弁を聞いて呆れるのは、
政府は、民間の競争を理由にして
核燃料サイクルや大間原発の
コストなどを把握していないこと。

こんな杜撰な状態で、
国家プロジェクトが進むことに恐ろしさを感ずる。

また大間の温排水は、
水深1メートルで
川幅90メールの新規河川が出現するようなもの。

しかも海水温よりも最大で7度も高い水が
海に流れ込むことになる。

これで海の環境が変わらないはずがない
と直感的に思う。

====

大間原発については、
質問すべきことが山のようにある。

しかし今後の委員会開催の見通しは見えない。

2)川内原発の避難計画
先月14日、NHKテレビ「ニュースウオッチ9」で
安倍総理は川内原発の避難計画について
次のように発言した。

「10?圏内のみなさまについてはですね、医療や福祉施設に入っておられる方も
含めて、要支援者の方々については、お一人お一人について、避難先や避難手段
はもう特定しています。また住民避難のためのバスも確保しています」

避難計画が完璧であるかのような発言に聞こえる。

昨日の委員会質疑と
事前の事務方からの聞き取りによれば、
避難計画は総理が胸を張るべきものではないようだ。

==主な質疑==

Q:
避難受入れ施設の「受け入れ可能人数」とは何か

A:
PAZ内7施設は、1対1の関係で避難先施設が決定している。
計画上は(受け入れ人数以上の)ベッドがあるが、
被害が生じたときにそれがあるかどうかは、
そのときにチェックしなければ分からない。

Q:
本当に受け入れ可能ベッドがあるのか。
事務方からの聞き取りでは、
必ずしもベッドがあるわけではなく、
会議室やロビーなどの空きスペース等であり、
数日程度から長くても10日程度
避難できる人数とのことであり、
総理発言は適切とは思われない。

A:
地域の方と相談して数字を出した。
その数字がそぐわない場合には
県が今調整をすることで話し合いを進めており、
ご理解を賜りたい。

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結局川内原発の避難計画は、
総理は発言から受ける印象とは違って、
政府は具体的な答弁ができない状態になっている。

総理の川内原発避難計画に関する発言は、
福島原発の汚染水は完全にコントロールされていると胸を張った
オリンピック誘致発言と同様に感じられる。

酷い話だ。

避難計画は、大間原発に関しても肝になるものだ。

これからも確実に問題点を追及し、
大間原発建設を凍結しなければならない。

今日もしっかりと前進します。
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      2015・9・4
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    下記、経産省は把握しているものと想像しますが、いかがでしょう?

    「昨日の答弁を聞いて呆れるのは、

    政府は、民間の競争を理由にして

    核燃料サイクルや大間原発の

    コストなどを把握していないこと。」

  2. 新国立競技場の冷房設備の件ですが、札幌冬季五輪の際の屋外スケート場においても、観客席に暖房設備は、簡素ですが
    入っておりました。是非とも冷房設備を配置する様に進言してください。
    日本の名誉の為。自民党の名誉ではありません。

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