徒然日記

9月8日 その2988 『逢坂誠二の徒然日記』(4632)



都内は、割と強めの雨が降っている。

予想最高気温は22度と、
激しい夏の暑さが完全に過ぎた感じ。

今日は、大気が冷えてきて、
露ができ始める白露だ。

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強めの雨の中だが、
新聞配達のオートバイの音が聞こえる。

私もどちらかといえば早起きだが、
新聞配達の皆さんは、
私を遥かに超える早起きだ。

1)安保法制
参院での安保法制の議論が停滞している。

その理由は様々だが、
やはり一番大きな理由は、
答弁に詰まる場面が多いからだろう。

それなのに、巷で流れる情報は、
採決日程のことばかりだ。

こんな不十分な状態で採決できるはずもないが、
それでも安倍政権は強行するというのだろうか。

完全に常軌を逸した暴挙としか言いようがない。

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昨日の毎日新聞夕刊の特集ワイドでの
国際政治学者である
藤原帰一さんの指摘は傾聴に値する。

==以下、抜粋引用==

安保法制で中国の行動を抑えることは期待できない。

中国から見れば、有事に自衛隊が
米軍と歩調を合わせて
軍事行動を取ることは想定内。

ですから安保法案が成立しても、
中国は自国を取り巻く環境が
大きく変わるとは考えない。

それなのに安倍政権は
『日本の軍事力を強めれば中国は退く』と、
素朴に信じている。
軍事力を過大評価しているのです。

中国は1960年代に核武装。

それでも当時の軍事力は今より低いのですが、
軍事力を使う意思という観点から見れば、
当時の方が攻撃的だった。

日中間の緊張は
2012年の尖閣国有化直後がピーク。

昨年11月の日中首脳会談の直前、
両国は海上での衝突を回避することで合意。

東シナ海の安全航行を確保するための
実務者同士の話し合いを進めている。

両国関係は一時期より落ち着いている。

(軍事力の過大評価は、
こういった外交努力からも目を奪ってしまう)

日本では
『安保法案の成立によって米国の戦争に巻き込まれる』
と懸念する声があります。

しかし、むしろ米国の方が
『日本と中国の戦争に巻き込まれやしないか』
と懸念している。

政府は「国際貢献の活動の幅を広げる」と説明するが、
安保法案は、こういった活動に
参加しやすくするものではない。

理由は「安保法制の重点は米軍との連携」に置かれているから。

日本のどんな貢献が紛争の解消、
戦争の防止に役立つのか。

個々の紛争ごとに徹底して考え、
『その貢献を実行するにはどんな制度が必要なのか』
を考えるのが正しい方策。

安保法案は国際社会のニーズとズレています。

積極的平和主義を掲げる安倍政権の視線は、
世界各地の紛争に向けられているのではない。
視線の先にあるのは、米国だけだ

軍事力の行使の可否は、
それ以外に手段がないか
徹底して考えた末に判断すべき。

イラク戦争では、
日本は『米国が考えていることに間違いはない』
と判断のげたを米国に預け、軍事行動を支持した。

大事な局面で判断しなかった。

そして今なお、なぜ判断を誤ったのか
という検証さえしていない。

あの戦争はやはり間違った戦争だった。

大事なのは国際情勢を冷静に分析する力。

その分析に基づいて戦争回避に向けて
外交力を駆使すること。

その対応策を常に考えるのが
政府、国会議員の役割です。

==以上、抜粋引用終了==

安倍総理が強行する安保法制議論に引きずられて、
軍事面ばかりに焦点があてられる。

こんな中で
外交努力の必要性を見失っている
との指摘は全く同感だ。

いつも街宣で話しているが、
近年のどんな戦争も最後は
外交努力で終息に向かっている。

つまり外交努力しか
戦争を終結させる道筋はないのだ。

ならば最初から武力衝突を避けて、
外交努力に最大の力を注ぐのが王道なのだ。

====

安倍総理に、こうしたことを含めて説いても、
納得する気配はない。

多様な意見に耳を傾ける気持ちを持てないトップリーダは、
狂気の世界に入っていると感ずる。

だからこそ何としても、
阻止しなければならないと改めて思う。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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      2015・9・8
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. 私もおっしゃる通りと今まで思って来ました。

    阿部氏は何故に環太平洋国家を回って安保に対する「OK」の言葉だけをもらいに行っていたのか?
    「OK」を出すのは、その国の負担が少なくなるから、「OK」を出すのです。そんなことも知らないで本当に「お坊ちゃま」ですね。何かあった時にすべての訪問国が、我が国に賛同するかどうかは疑問です。衰退の米国にかまけているよりも
    はっきりと国民に説明をして自国を守るだけの「個別的自衛権」の確実な実現を目指すべきです。

    そして、環太平洋国を回るなら、中国、北朝鮮、ロシアも一緒に廻って平和、拉致家族の返還、北方領土の返還交渉をなぜしてこなかったか。米国にその国はあまり触るなと言われているからでしょう。彼一人では何もできない総理はもう、いらない。

    北海道民、元北方領土在住者、拉致被害者家族、そして沖縄県民に「不満」だけを抱かせて自分だけが、総理の座にいて好き放題言いまわして、結果、何も出来ずで「しらー」とした顔を国民の前に出し安保・安保と言ってもあの方の安保と国民の安保は違う!!
    そんなことも理解出来ない総理は、もう不要です。国民みんなで葬りましょう、どんな方法を使ってでも。

    自民党の中、自衛隊の中にも反対の方は多数おります。そんな人を掘り出しましょう。

    又、こんな事をカラ議論しているよりも総理はもとより「中谷大臣」「岸田大臣」などにもっと法案について及び米国の考え方を勉強しろと言います。あの、後ろの答弁させる官僚の邪魔な事。見苦しい。自分の考え方はないのか?と言いたい。
    こんな事をしていたら「阿部の売国奴」と言われますよ。
    鳩山さんよりもっと悪い総理になりますね。世界的に。

    まだ、まだ言いたいことはありますが。又にします。それでは、くれぐれも体に気を付けて頑張ってください。

  2. 逢坂さん、派遣業務改革案の件ですが、政府の労働業務関係の方の知識の浅さにひっくり返りますね。

    一度、派遣会社と自民党との関係、金の流れ等を調べたらよいと思います。
    昔の「リクルート事件」の様な事がなければよいのですがね。何か匂いますね。

    どうしても、腑に落ちない事ばかりです。

    宜しくお願いいたします。

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