徒然日記
1月3日 その1621『逢坂誠二の徒然日記』
函館は、雲の多い夜明け前です。
今日は昨日よりも気温が低く、
真冬日になるかもしれません。
1)挨拶回り
昨日も、朝から夕刻まで、
函館、北斗市内を挨拶に歩いています。
多くの方と面談し、
様々なご意見も頂いています。
政権に対する厳しい意見があるのは当然ですが、
数多くの激励もあり、
心を強くしています。
多くの皆さんと、意見交換することの重要性を、
改めて感じています。
今日も朝から地元を歩き回ります。
2)社説
元日各紙の社説に目を通しています。
以下に社説のなかの
気になるフレーズを抜き書きしてみました。
【毎日新聞】
「問題解決できる政治を」
・
2012年は国内外ともに
政治の問題解決能力が
厳しく問われる年になるだろう。
・
国民生活に直結するいずれの課題も
地道な政治プロセスを経ることによってしか解決できない、
という冷厳な事実である。
・
民主的手続きを踏まえ
一歩一歩ことを進めていくしか道はないのだ。
・
「政治という仕事は、
情熱と判断力の両方を使いながら、
堅い板に力をこめて、
ゆっくりと穴を開けていくような仕事」
(マックス・ウェーバー)なのである。
・
「実際のところ、
民主主義は最悪の政治形態と言うことができる。
これまでに試みられてきた
民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」
(ウィンストン・チャーチル)
・
2人の先達の至言をこの正月、改めてかみしめたい。
・
政治という仕事の困難さを思い、
真に問題解決を図れる政治を作るためには
どうしたらいいのか、
国民全体で考える時期が来たのではないか。
・
民主政治の最大の武器は、
説明と説得である。
====
【朝日新聞】
「ポスト成長の年明け―すべて将来世代のために」
・
新しい年も難問が続く。
・
戦後ずっと続いてきた「成長の時代」が、
先進国ではいよいよ終わろうとしているということだ。
・
原発の惨状は、
豊かな生活を支えてきた潤沢なエネルギーが
じつは危うい上げ底だったとの反省を迫っている。
・
日米欧の赤字財政は、
成長を無理に追い求めたツケだ。
・
従来の手法が経済成長を生まない。
そんな歴史の大きなトレンドが変わりつつある。
・
しかし、経済成長をしないで、
巨額の財政赤字を処理しつつ、
急激に進む少子高齢化を乗り切っていけるのか。
・
だから、国をもっと開いて打って出て、
新興国の成長力を取り込み、
世界に伍していける若い人材を育てていかねばならない。
それを怠れば、この国の将来が危うくなる。
・
「ゼロ成長への適応」と「成長への努力」という
相反するような二つの課題を、
同時にどう達成するのか。
・
そのさい、「持続可能性」を大原則とすることを提案する。
・
取り組むべきは、社会保障と税の一体改革を実現させて、
成熟社会の基盤をつくることだ。
医療・介護や教育といった社会的サービスを再建することが、
量的拡大に代わる新たな経済社会につながっていく。
・
何万年もの後代まで核のゴミを残す原発は、
できるだけ早くゼロにする。
自然エネルギーを発展させ、
環境重視の経済に組み替える。
・シルバー(高齢化)とグリーン(環境)が、
次の活力ある経済をつくるタネになり得る。
ここに力を注ぐべきだ。
・
それは成長から成熟へ、
社会を切り替えることでもある。
====
【読売新聞】
「「危機」乗り越える統治能力を ポピュリズムと決別せよ」
・
世界的に「危機」が常態化しつつある。
・
混迷を深める市場と、
民意に翻弄される政治が、
相互に危機を増幅している。
・
危機の根源にある欧州債務問題を鎮めることが、
喫緊の課題だ。
・
政治が機能不全から脱却する必要がある。
・
野田首相は、
社会保障の財源としての消費税率引き上げに道筋をつけ、
成長のカギを握る自由貿易を推進し、
現実的なエネルギー政策を確立しなければならない。
・
民自公3党は、党利党略を超え、合意を目指すべきだ。
・
今の政治に必要なのは、リーダーの不退転の覚悟と
合意形成に向けた努力、
国民に痛みを受容してもらう説得力である。
・
社会保障と税の一体改革は、
どの政党が政権を取っても、
与野党で協力して実施に移さなければならないテーマだ。
・
負担減と給付増を求めるような
大衆に迎合する政治(ポピュリズム)と決別することが、
危機を克服する道である。
・
日本の取るべき道は、
アジア重視の姿勢に転じた米国との同盟を一層深化させ、
南西方面の防衛力を向上させることである。
・
消費税、沖縄、TPP、原発の各課題は、
いずれも先送りできない。
====
【日本経済新聞】
「資本主義を進化させるために」
・
2012年を迎えたこの時代は、
間違いなく転換期だと
後世の史家も評するだろう・
・
1920〜30年代と、
現在との類似性がしばしば言われる。
・
第2次グローバル化の時代といえる現在、
歴史の教訓にしっかり学ぶ必要がある。
・
政治も経済もうまく機能しない理由として、
どんどん進むグローバル化により、
ひとつの国だけで
ものごとが解決できなくなっていることがある。
・
先進国でとりわけ問題なのは
中間層の厚みがなくなっていることだ。
・
民主主義、資本主義にかわる
新たな理念は、今のところみつからない。
だとすると民主主義、資本主義のあり方を改良しながら使っていくしかない。
・
新年を資本主義を進化させる年にしたい。
・
それは、日本がグローバル化に対応しながら
生き残っていくための活路を見いだすことでもある。
・
民主主義の問題点は、
今の生活を良くしようとして負担をきらい、
将来の資産を先食いすることにある。
・
日本再生のためには、
国家目標として
グローバルな社会で行きぬくことを高く掲げ、
転換期を乗りこえていこう。
====
【北海道新聞】
「未来に責任を持つ社会に 大震災があぶり出したもろさ/「足元」を大事にす
る発想こそ」
・
震災は、学問的権威をも崩し、
政治の劣化ぶりをむき出しにした。
社会のありようを問い直す動きが加速している。
・
大地震、大津波の歴史を繰り返す列島に
54基もの原発をなぜ造ったのか、
今後も原発を維持するのか
―は、ひとつの代表例だろう。
・
雇用、年金、医療・介護、産業の
いずれもがきしみ、亀裂が走っている。
・
生活の安全・安心、
個人としての尊厳、自由が損なわれてはいないか。
・
将来世代に大きな負の遺産を
これ以上増やさないと、
しっかり心に刻む必要がある。
・
作家の宮内勝典さんは、
現代の人間から見れば、
太平洋戦争に突入した70年前の日本は
<判断を誤ったとしか思えない>と評したうえで、
<原発はそれに似ている>と選択の誤りを指摘する。
・
エネルギーも食料も
過剰に消費する異常な生活スタイルを改めることから
一歩を踏み出したい。
・
自然エネルギーの開発、投資と省エネに力を注ぎ、
脱原発と地球温暖化対策を同時に追求したい。
・
自分たちの足元を大切にする「地産地消」の発想は、
さまざまな分野で生かせる。例えば雇用。
・
足元の需要に根ざした仕事と雇用を増やすことこそ、
安心して暮らせる社会づくりにつながる。
・
欧州の債務危機は、
借金漬けの日本にとってひとごとではない。
・
与野党を問わず政党は、
持てる力を振り絞って、
どのような国に再生するのか、
理念と道筋を明らかにすべきだ。
・
機能不全の政治へのいら立ちは、
敵対者は許さない強い指導者を望む土壌になっている。
民主主義に揺らぎがあってはならない。
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元日各紙の社説の
気になるフレーズを抜き出してみましたが、
感想は、後日、書きます。
今日もしっかりと前進します。
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2012・1・3 Seiji Ohsaka
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