徒然日記

7月17日 その1811『逢坂誠二の徒然日記』

都内は青空の広がる明るい朝を迎えた。

その分昨夜も気温が下がらず、
ずっと寝苦しい夜を過ごした。

布団を抜け出すと、
体がじっとりと汗で湿っている。

ゆっくり休めない一夜だった。

今日も予想最高気温は34度だ。

1)再処理工場
青森県六ケ所村では、
使用済核燃料再処理工場で、
本格稼働に向けた試験が進んでいる。

この工場は、
日本の原子力発電所で発生する使用済み核燃料を集め、
その中から核燃料の
ウランとプルトニウムを取り出す工場だ。

最大処理能力はウラン800t/年。
使用済燃料貯蔵容量はウラン3000t。

2010年の本格稼動を予定したが、
18回にも及ぶトラブルのため、
現在、さらに本格稼働は遅れる見込みだ。

当初発表されていた建設費用は7600億円だが、
2011年2月現在で2兆1930億円と
約2.8倍以上にも膨らんだという。

青森県六ヶ所村の敷地内には、


ウラン濃縮工場、


低レベル放射性廃棄物埋設センター、


高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、

が併設され、


MOX燃料工場の建設も予定される。

六ヶ所村は、
核燃料サイクルのための
核燃料コンビナートを形成することになる。

核燃料サイクル事業は、
フランスから技術協力を受けており、
現在もフランス人技術者が複数名、
本施設で働いているという。

====

去る7月1日、
フランスの再処理工場に関する報告が
北海道新聞に掲載された。

== 以下、抜粋引用 ==

東京電力福島第1原発事故や
欧州債務危機を機に安全性、経済性に疑問が広がり、
核燃料サイクルは曲がり角を迎えている。

青森県六ケ所村に建設中の再処理工場のモデルで、
日本が長年再処理を委託してきた
世界最大のラ・アーグ再処理工場を訪れ、
核燃料の再処理の現実を見た。

ラ・アーグ岬。
対岸に英国を望む眺めの良い高台に、
煙突が何本もそびえる巨大な工場があった。

ごつごつした崖の下から
幅約2メートルのコンクリートの構造物が海中に真っすぐ延びる。

工場の配水管だ。

「中のパイプは5キロ先まで延び、
 海中に放射性物質を含む廃液を捨てている。
 美しい故郷は取り返しがつかないほど汚染された」

再処理過程では、放射性物質を含む廃液が発生する。

1997年、国際環境保護団体グリーンピースが
周辺海域で通常の1700万倍、
1リットル当たり2億ベクレル超の放射性物質を検出。

工場の操業停止を訴えたが、
当時の管理者の仏核燃料公社は拒否した。

同じ年、ラ・アーグ周辺の子どもの白血病発症率について
仏ブザンソン大は全国の約3倍に達すると指摘し、
2007年には仏国立衛生医学研究所が約2倍と発表。

仏北西部の市民や研究者でつくる放射能測定委員会アクロによると、
海草や土から常時、トリチウム、ヨウ素129などを検出。

ダビッド・ボワイエ代表(46)は
「住民は日常的に低線量被ばくの危険にさらされている」と警告する。

だが、工場を管理するアレバ社のクリストフ・ピカール営業本部長(47)は、
放射性物質の排出を認めつつ
「潮流が速いので拡散し、問題ないほど薄められる」と主張。

健康被害についても、住民への調査も踏まえ
「放射能は自然界の放射能に少し上乗せされるだけ。
 被害の出るレベルではない」と反論する。
 
工場で保管する大量のプルトニウムにも不安が広がる。

数キロで原爆1個が作れるプルトニウムが約100トン、
高い放射能を帯びた使用済み核燃料は約1万トンある。

事故や飛行機の墜落で爆発すれば、欧州は壊滅する。

ピカール氏は「テロにも備えている」と強調。
レーダーとミサイルで防御し、特別な部隊も配置する厳戒態勢を敷く。

地元の脱原発団体クリランの
フランソワ・モワトゥさん(42)は強調した。

「再処理は安全性に疑問が多く、コストもかかりすぎる。
 各国が断念する中、いまさら日本が参入するのはばかげている」

福島第1原発事故後、
欧州ではドイツやスイスが脱原発にかじを切った。

商業用に他国から使用済み核燃料を受け入れている再処理工場は、
世界でフランスのラ・アーグと英セラフィールドの2カ所。

だが、セラフィールドは受け入れを停止しており、
現時点でラ・アーグが唯一の工場だ。

そのラ・アーグもドイツやベルギーなどが
使用済み核燃料を再処理せず直接埋め立てて処分する方針に転換し、
再処理委託を停止したことで受注が激減。

アレバ社によると、現在の受注先は自国以外はオランダだけだ。

プルサーマル原発用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)の利用も、
福島第1原発事故後は各国でブレーキがかかる。

自治体や有識者らでつくる「地域情報審議会」は
福島第1原発事故後、
「ラ・アーグも電源喪失した場合、使用済み核燃料は管理できるのか」
「航空機が落ちてきた場合、どういう事態が想定されるか」
といった質問をとりまとめてアレバ社に突きつけた。

審議会会長のロラン市長は再処理工場の有効性は強調しつつ
「安全であることが大前提」。
その上で
「今年初めに福島を視察したが、
 地震の多い日本で再処理工場を造るのは
 安全面で大丈夫かどうか…」と言葉を濁した。

◇ラ・アーグ再処理工場◇

1966年に仏政府が核兵器用プルトニウムの抽出を目的に建設し、その後民生 用に転じた。管理するアレバ社によると、世界で再処理された使用済み核燃料の 75%はラ・アーグ製という。年1700トンの処理能力は世界最大で、これま でにフランス国内や北海道電力を含む日本、ドイツなど7カ国から使用済み核燃 料約2万7千トンを受け入れ、プルトニウムを回収した。プルトニウムはプル サーマル原発用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料に加工され、 再処理できない放射性廃棄物はガラス固化して使用国に返してきた。

== 以上、抜粋引用終了 ==

使用済み核燃料の再処理工場は、
工場そのものの操業の安全性に、
色々な不安が付きまとっている。

加えてテロに対する不安もある。

さらに空中と水中に、
原子力発電所をはるかに超える
放射性物質を放出しているのだ。

2)出版記念パーティ
先月、新著

『自治体のカタチはこう変わる
  〜地域主権改革の本質〜』(ぎょうせい)

を上梓した。

そこで明日、多くの皆さんに支えられて、
出版記念パーティーを開催することになった。

日時 : 2012年7月18日(水)
     開会18:30(受付18:00)

会場 : ザ・キャピトルホテル東急「鳳凰西の間」
     ※衆議院第一議員会館すぐ裏です。
     
参加費 : 20,000円

3)政治塾
今年も函館で、私の政治塾を開催する。

募集の詳細は、次のURLから。

http://www.ohsaka.jp/topics/article-720.html

4)17万人
昨日、東京の代々木講演で、
脱原発を訴える大規模な集会あった。

参集者は17万人とのこと。

警察関係者によれば7万5千人らしいが、
いずれにしても凄い数の皆さんが参集している。

原発を語る際に、
専門家の考えも重要だが、
市民のこうした声にどう耳を傾けるのか、
それが政治の大きな役割だ。

専門領域と専門以外の領域を、
広く国民の感覚でどう結び付けるのか…、
これが政治に与えられた一つの役割だ。

今の政治は、専門家に委ねれば、
全てが解決すると誤解して、
あらゆることを専門家にまる投げをしている。

専門家には、専門家であるがゆえに陥る罠がある。
それをどう回避するかが重要だ。

非論理的であるかもしれないが、
その罠を乗りこえる
先見性を持たねばならないのが政治の役割だ。

昨今の原子力を巡る議論を見ていると
そのことを強く感じている。

さあ今日も、しっかりと前進します。
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   2012・7・17 Seiji Ohsaka
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