徒然日記

11月11日 その3732『逢坂誠二の徒 然日記』(5429)

昨夜は、夜まで議員会館で仕事をした。

今朝は、朝の便で帰函する。

1)加計学園

文科省の大学審議会が、
加計学園の獣医学設置を認める答申を
林文科大臣に提出した。

近く林大臣が認可を最終決定し、
来年4月開学が決まるという。

大学設置審議会は、外形的な審査をするところで、
基準さえ満たせば認可の答申をする。

多少不備があっても認可するらしい。

ただし私は、今回の認可に関してやはり懸念が多い。

その一つは実習だ。

本当に実習の場や機会が確保できるのだろうか。

その実態は分からないし、
文部科学省は現場に行って確認しているのだろうか。

外部の組織や団体で実習をすることも多いようだが、
文科省はその承諾書をチェックしているだけらしい。
こんなことで良いのかと思う。

総理のオトモダチだから、
忖度があったという問題もあるが、
そもそも獣医学部としてキチンとした
学部運営ができるのか心配が多い。

そしてやはり本質は、
国家戦略特区諮問会議の審議だ。

この不透明さは全く解消されていない。

首相が『オトモダチ』を優遇、
官僚が忖度、この疑惑は残ったままだ。

以下の石破4条件をどんな議論を経て
満たしたと判断したのかこれが全く不明だ。

現在の提案主体による既存獣医師養成でない構想が具体化し、ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき具体的需要が明らかになり、かつ、.既存の大学・学部では対応困難な場合には、.近年の獣医師需要動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。
どんな資料やデータに基づいて、どんな審議の場で、
それぞれの条件がクリアされていると判断したのか、
昨夜も夜8時まで特区担当から話を聞いたが、全く分からない。

つまり今回の学部設置申請の前提となる条件が不確かなのだ。

====

次に、国家戦略特区の目的と
獣医学部の新設の関係がよく分からない。

国家戦略特区法の目的規定(第1条)は以下だが、
何が書いてあるのか、にわかには分からない。

(目的)
第一条 この法律は、我が国を取り巻く国際経済環境の変化その他の経済社会情勢の変化に対応して、我が国の経済社会の活力の向上及び持続的発展を図るためには、国が定めた国家戦略特別区域において、経済社会の構造改革を重点的に推進することにより、産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点を形成することが重要であることに鑑み、国家戦略特別区域に関し、規制改革その他の施策を総合的かつ集中的に推進するために必要な事項を定め、もって国民経済の発展及び国民生活の向上に寄与することを目的とする。

国家戦略特区は、
“世界で一番ビジネスをしやすい環境”を作ることを目的に、
地域や分野を限定することで、
大胆な規制・制度の緩和や税制面の優遇を行う
規制改革制度だと政府は説明する。

このことと獣医学部の新設は結び付くのだろうか。

そもそも獣医学部新設が
法の目的に合致するのかどうか、
ここも大きなポイントだ。

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さらに文科省と内閣府の本年1月の共同告示に
なぜ「平成30年度」に開学する獣医学部
との条件が入ったのかも不明だ。

忖度があったかどうか以前に、
今回の加計学園に関する事柄を
時系列で見ただけでもおかしなことが多い。

内閣府と文科省には、
こうしたことに明確に答えてもらいたい。

さあ今日もブレずに、曲げずに、
確実に前進します。
== 2017.11.11 ==

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

  1. 5429回続ける
    簡単にはできない
    敬意を
    森友問題もお願いいたします

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