徒然日記

21年2月7日 その4916『逢坂誠二の徒然日記』(6613)

函館の朝の気温は氷点下2度程度です。

今日は北方領土の日です。

例年のように大会ではなく、
YouTubeでの視聴となります。

安倍内閣によって北方領土交渉が後退したとの指摘多い中、
いつものようなリアルな大会が開催できないのは何とも残念です。

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一昨日の予算委員会の質疑を改めて振り返っています。

積み残しの案件となった、
個人への支援、水際対策と変異株、ワクチン関連については、
当然、今後も継続して取り組むこととしております。

また病床については、何故確保できないのか等について、
機会があればさらに深堀りしたいと思います。

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一昨日の質疑は、急遽、私の質疑順が最後となりました。

最後の質疑者は、自分の質問をする同時に、
会派内質疑者が既に行った質問の不足を補ったり、
質疑の当初には予期していなかったことを質したりする、
役割があります。
(これを「落穂拾い」などと呼ぶこともあります。)

委員会の質疑は、基本的に個人で作成します。

しかし質疑全体を眺めて会派として、
団体行動をする場面もあります。

予算委員会では特にこの傾向があります。

一昨日の私の質疑の3分の2程度は、
会派としての団体行動の結果です。

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接触確認アプリ「COCOA」Android版が、
昨秋から4 ヶ月も不具合だった件について、
政府の危機意識が希薄です。

確かに言葉では謝罪をしていますが、
人の命に関わることです。

陽性者との接触を知っていれば
早目に受診した方がいるかもしれないのです。

政府には、人の命に関わりる大問題との認識が希薄です。

昨年は、雇用調整助成金の電子申請システムが
3ヶ月も停止するという事態も発生しています。

厚労省のデジタル化は課題山積で、
早急な点検が必要です。

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総理は緊急事態宣言に関し、
専門家の意見を聞き慎重に判断して発出していると
言います。

今回に宣言に関し、12月23日の分科会で
緊急事態宣言を出すような状況にはないと言っていることを
総理は強調します。

確かに当時の分科会の資料には、
「緊急事態宣言を出すような状況にはありません」
との文言があります。

しかし分科会資料は、
無条件でそれを断定してはおりません。

以下が、当該部分です。

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幅広い事業者等を休業させるような緊急事態宣言を出すような状況にはありませんが、このままの感染拡大が続くと、更に医療が逼迫することは明らかです。
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つまり「幅広い事業者等を休業させるような」と条件が付いています。

一部の事業者を休業させるような
緊急事態宣言を否定はしていないのです。

さらに
「このままの感染拡大が続くと、更に医療が逼迫することは明らか」
と指摘しています。

この資料を読まずに、職員から専門家が
「緊急事態を出すような状況にないと」指摘している
との報告を受けて、総理は判断したかのような答弁です。

しかし緊急事態宣言発出が遅れたことの理屈として、
職員がこの文言を総理に示唆した可能性もあると私は感じています。

菅総理としての結論が先に決まっており、職員が反論できない、
そんな状況になっている雰囲気も感じます。

だから職員と総理に目詰まりがあると指摘したのです。

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オリパラ組織委員会の森会長の一連の発言には言葉もありません。

大変失礼ながら、森さんは、その任にあらずです。

総理もJOCも、継続を容認するなら、
日本の将来に大きな禍根を残すのは明らかです。

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総務省幹部職員が利害関係者から接待を受けたのは、
国家公務員の倫理規定に反する恐れがあり、
キチンと調査した上で対処しなければなりません。

昨日は、倫理審査会で調査中だから答弁できないとのことですが、
倫理審査会が国会に優越しないのは当然です。

この案件は、接待した者が元総務大臣秘書官で、
総理の長男であることが大きなポイントです。

総理の長男から誘われたなら断れない、
そんなことは無かったのかということです。

その意味で言うと、接待を受けた職員はよろしくないのは事実ですが、
職員だけを責められるか、そんな気もします。

この件に関し、霞ヶ関の職員の方からも、
問題は単純ではないといった複数の意見を頂きます。

総理のこの問題に対する認識を改めて問わねばなりません。

また倫理審査会の結論はともかく、
総務省内の調査は急がねばなりません。

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ご存知の方もいるかもしれませんが、
衆議院と参議院の質疑時間のルールが違っています。

衆議院は、質疑も答弁も質疑時間に含まれます。
(いわゆる「往復方式」です。)

参議院は、質疑しか質疑時間に含まれません。
(いわゆる「片道方式」です。)

このため衆院では、だらだら不必要なことを答弁すれば、
質疑時間はあっという間に終了します。

野党の質疑時間を奪う手法として次のようなことが、
行われる場合があります。

*委員長がゆっくり発言をしたり、間合いを多く取る
*質問以外のことを長々と答弁し最後に質問事項に答える
(この場合、野次が飛んでからやっと本題に入ることもあります。)
*指名外の大臣が答弁した後、総理が答弁する
(この場合、総理と大臣の答弁が同じになることもあります。)
*答弁者がなかなか手を上げない
*答弁者が答弁席までゆっくり移動する
*答弁等に問題があっても時計(速記)を止めない
(時計(速記)を止めた時間は質疑時間に入りません。)

こうしたことは注意してテレビを見ていると、
気づくかもしれませんが、
我々委員室にいる議員には一目瞭然です。

一方、参議院でこのような質疑時間奪取戦法は通用しません。
このようなルールの違いから参院の予算委は、
衆院とは違った雰囲気になるのです。

衆院の予算委員会は、
トラブルがあって時計が止まらない限り、
ほぼ予定通りの時刻に委員会は終了します。

一方、片道方式の参院委員会は、
答弁を長く引き出せば、予定時刻には終わりません。

17時終了予定の予算委が18時頃に終わることもあります。

今日は地元回りをします。

明日は予算委員会からスタートです。

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2021.2.7===

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

  1. 予算委員会の質疑は長時間に渡るため、逢坂さんのだけ拝聴しました。落穂拾いとは言い得て妙ですね。成る程言われてみれば、そのような役割を意識して見事に果たされていたとわかります。問題指摘は多岐にわたり、個別の、例えば、総務省役人の接待などはもう少し時間を取って追及して欲しかった感はありましたが、時間の制約が厳しいですね。
    逢坂さんの質し方は、調子にもメリハリがあって、相手への敬意もみえて、とても良かったと思います。蓮舫さんのは、一本調子で言葉が過ぎました。あれでは反発を買うだけで、菅総理に同情したりで逆効果ですね。
    森氏を、余人をもって変え難い、などと擁護している自民党面々は、もはや救い難いです。明治時代のムラ社会がいまだに生きているのですね。海外から嘲笑の的で、日本の恥です。早く自助努力で、辞めさせて欲しいです。

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