徒然日記

21年2月16日 その4925『逢坂誠二 の徒然日記』(6622)

連日、予算委員会が続いています。

今日は、政府への質疑ではなく、
識者の方からご意見を伺い、
その方々への質疑となります。

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コロナ禍の中で倒産や解雇が相次いでいます。

しかし株価は全く別の動きをしています。

日経平均株が昨日、終値で3万84円となりました。

3万円を超えるのは 30年前、
バブル景気に沸いた1990年8月2日以来となります。

庶民には全く実感のない3万円超えです。

完全な金余りの状態、その結果の株高です。

今後のどうなって行くのか不透明です。

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30年以上前のことになります。

ある給与所得者方が、
民間団体の会議で講演を行い、
所要の所得税を差し引かれた謝礼を受けました。

このケースの場合、謝礼額、控除された
所得税額などが記載された源泉徴収票が、
翌年の1月末までに、本人に送付されます。

当時、私は税務課におりました。

ある日、この方が、この源泉徴収票と
控除された税金額と同額の現金を持参して
窓口に来られました。

「税金を納めに来ました」とのこと。

講演に招かれるほどの方ですから、
社会的地位のあるしっかりした方です。

もちろん源泉徴収票に記載された金額は
支払うべき性質のものではありませんので、
窓口で、その旨を説明しお帰り頂きました。

私は、この場面を今も良く覚えています。

税制は確かに難しいものですし、
取っ付き難い分野です。

それは事実ですが、私にとっては、
税制がこれほどまでに理解されていないことを
痛感した出来事でした。

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今回のコロナ禍の中で、
社会保障の重要さを再認識した方も多いと思いますし、
逆に社会保障の脆弱さを痛感した方も多いと思います。

このコロナ禍の中で、30年以上前の、
源泉徴収票にまつわる話を改めて思い出しています。

コロナ禍の中で、税制に限らず、社会保障などの仕組みを
多くの方が理解していないからです。

制度の詳細はともかくとして、どこに相談に行けば良いのか、
どんな程度まで支援が受けられるのかなど、
基本的なことを知らない方が多すぎるのです。

今回、コロナ対応で上乗せになった措置や
新規の対策は多少は知られております。

その他のことは殆ど理解されておりません。

せっかく生活や事業を守る仕組みがあるのに活用に至らないのです。

短期的には政府のPRが悪いなどの問題があるのは事実ですが、
制度などを理解しないのは、本人が悪いわけではありません。

そうした制度を知る機会のがないのです。

国民が身を守るための方策について、
殆ど教育を受けていないこと、
これが本質的な問題だと改めて感じています。

特に雇用については、
本来、雇い主に対し求めて良いことも多くの方々は知りません。
(もちろん私自身も全てに精通しているわけではありません。)

今回の典型例は休業手当です。

雇い主も働いている方も知らない、
そんな場面に数多く出くわします。

こうした社会保障や雇用に関し、小中高生の段階で、
キチンと学習しておくべきだと改めて痛感しております。

コロナ禍によって、社会の不備が数多く見えてきます。

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2021.2.16===

  
  

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