徒然日記

21年4月9日 その4977『逢坂誠二の徒然日記』(6674)

12日が新月です。

そのため今日は夜明け前に外に出て、
東の空に浮かぶ、私の好きな細い月を
眺めようと思ったのですが、
今日は4時に起きることができず断念しました。

日の出の時刻も早くなり、
東京5時17分、函館5時7分です。

1 )避難計画
昨日も原子力特別委員会で避難計画について質問を行なっています。

政府が、核燃料サイクルの推進も、原発の推進も明確にしている中で、
国民の命と暮らしを守る砦(とりで)は、避難計画しかありません。

本来は、原発や核燃料サイクルのコストなど
その合理性について論理的に検証する必要があり、
これと使用済み核燃料処理問題が原発の是非を考える本丸です。

現にドイツは検証の結果、原発からの撤退を決めました。

アメリカの経済界は、採算性がないことも理由にして
核燃料サイクルに乗り出していません。

本来、日本政府も虚心坦懐に本丸の議論を行なった上で、
原発の妥当性を議論すべきなのです。

しかし政府は、頭からそれを避け、原発も核燃料サイクルも、
明確な根拠も無しに推進の姿勢を掲げるのみです。

原発に関し本来議論すべき柱の一つが成り立たないのです。

こうした中で、総理から、
しっかりとした避難計画がない中で、
実態として再稼働が進まないことと、
核燃料を装荷しない、
この旨の答弁を引き出すことができました。

この答弁を足掛かりにして、
現在は避難計画から原発の課題を炙り出しています。

昨日の政府答弁からも次の質疑につながる
重要な点が浮かび上がりました。

いずれこれもお知らせします。

もちろん今後も、核燃料サイクルの問題点も
使用済み核燃料処理の問題点も
明らかにして参ります。

2)原発事故というもの
昨日の原子力特別委員会での東京電力社長の答弁を聞いて、
あまりの無責任さ、無気力さに呆れるほかはありませんでした。

*柏崎刈羽に対する杜撰なテロ対策
*福島第一原発の地震計故障放置

この2点だけでも危機感のなさが指摘されています。

昨日は、東日本大震災について、
新たな事実が出てきているから、
OBも含む東電関係者から再調査すべしという、
菅元総理からの指摘でした。

ところが既に結果が出ているとして、
その質問には一向に答えないのです。

あまりにも不誠実で、あれほどの大事故の
当事者としての自覚が欠如しています。

しかしよく考えてみると、
既に当事者ではないのかもしれません。

福島第一原発に溜まり続ける汚染水放流問題ですが、
国が汚染水の帰趨を一手に引き受けています。

東電の姿は影も形もありません。

原子力事故は、あまりに規模が大きく、長期間にわたるため、
一民間企業がその責任と処理を負えるものではない、
これが現実なのではないでしょうか。

巨大すぎる課題を目の前にして、
当事者としての自覚の持ちようがない、
これが東電の実態なのかもしれません。

これが原発事故というものの正体の一つです。

私たちの子孫は、この事故による
負の財産を背負い続けなければなりません。

本当に申し訳なく思います。

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。

===2021.4.9===

  
  

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