徒然日記

21年4月8日 その4976『逢坂誠二の徒然日記』(6673)

今日は「花まつり」です。

毎年深い印象が残っている日ではありませんが、
白い像、甘茶など、懐かしく思い出しています。

1 )原子力特委で質問

今日10時58分から30分間、
原子力特別委員会で質疑を行います。

前回の経産委員会に引き続き、
原発避難計画について丁寧に日頃の疑問を聞きます。

これら質問の積み重ねが
大間原発建設凍結に繋がります。

衆議院インターネット中継でご覧頂けます。

https://www.shugiintv.go.jp/jp/

2 )避難計画について

今日も3月31日の経産委員会の
避難計画に関する質疑の概要を紹介します。

==以下、質疑概要==逢坂:
国の考えるしっかりとした避難計画とは、どういうものなのか

梶山大臣:
しっかりとした避難計画があるというためには、
地域原子力防災協議会において、
確認されていることが必要であります。

建設中の原発への燃料装荷や再稼働までに
原子力防災会議において了承されるものと考えております。

逢坂:
しっかりとした避難計画がない中
というのは具体的にいつまでの時期を言うのか

梶山大臣:
ない中でというのは、
建設中の原発への燃料装荷や、再稼働までに原子力防災会議において
了承されていることが必要であるということで、
それが了承されていないという状況

逢坂:
原子力防災会議で了承されるまでの間は避難計画がない中、
という理解でよろしいでしょうか

梶山大臣:
そういう解釈であります

逢坂:
避難計画がない中での、
建設中の原発への核燃料の装荷や再稼働が
実態として進むことがないとの答弁、
これについては法の根拠はあるんでしょうか

梶山大臣:
避難計画の策定は原発の稼働や再稼働の法定上の要件とはなっていません。

将来の内閣においても、過去一貫して、
再稼働した原子力発電所には避難計画が策定されている事実や、
過去に内閣総理大臣による国会答弁のあった事実を
踏まえて対応をしていくものと考えております

==以上、質疑概要終了、以下解説==

答弁からは、国の考えるしっかりとした避難計画というのは、
地域原子力防災協議会で確認された計画ということになります。

1.市町村防災会議(避難計画策定)

2.地域原子力防災協議会(避難計画など確認)

3.原子力防災会議(避難計画など了承)

避難計画は、上記のプロセスで作成されますが、
大臣の答弁では、
しっかりとした避難計画とは
2段階目の協議会で確認された計画になります。

しかし後日、お知らせしますが、この「確認」が曲者です。

避難路が渋滞しないことや、
避難車両が確実に確保できるのか、
そうした実効性は確認していないようなのです。

一応、協議会で確認すれば、
しっかりした計画に位置付けられる、
これが国の考えです。

従って市町村防災会議で、
十分に議論することが大切です。

さらに30キロ圏全体の計画の整合性を議論する
二段階目の地域原子力防災協議会はもっと大事なのです。

多くの市町村の担当者は、
自分の自治体の避難計画が出来上がればホッと一安心して、
他市町村のことにも口を出す協議会の議論には
遠慮がちになるかもしれません。

しかし市町村防災会議と地域原子力防災協議会の段階で、
真に機能する計画なのかどうかを十分に検討しなければなりません。

この段階で、実効性のある計画の策定は
難しいということを明確にすることも重要です。

仮に国から、
計画はこの程度の記載で十分等のアドバイスがあっても、
それを鵜呑みにしてはなりません。

「しっかりとした避難計画がない中」とは、答弁によれば、
2段階目の原子力防災会議において了承されるまでとなります。

これで再稼働や核燃料装荷の前提が整うことになります。

この前提は、法的に担保されているものではありません。

しかし次の答弁が重要です。

「将来の内閣においても、
過去一貫して再稼働した原子力発電所には
避難計画が策定されているという事実や、
過去に内閣総理大臣による国会答弁のあった事実を
踏まえて対応をしていくものと考えております

法的根拠はないが、しっかりとした避難計画がない中で、
実態として再稼働も核燃料の装荷もしないことは、
将来ともにキチンと守ると、今のところ政府は言っています。

だからこそ、
「しっかりとした避難計画がない中」、
これが重要な肝になります。

後日また解説しますが、
とにかく市町村防災会議が重要です。

3)解散
菅総理が自民党総裁選前の衆院の解散総選挙に関し、
「あり得る」と発言したことについて、
与野党から色々な反応があるようです。

我々は常在戦場です。

常にいつ解散があってもおかしくはありません。

しかしコロナ禍のもと、多くの方が苦しんおられる中、
解散に言及したり、選挙云々を総理から言い出すのは、
如何かと思っています。

とにかく今は、
国民の命と暮らしを守るためコロナ対策が最優先、
その姿勢を鮮明にすべきときです。

今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。

===2021.4.8===

  
  

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