徒然日記
21年6月29日 その5058『逢坂誠二 の徒然日記』(6755)
一昨夜、せたな入りし、昨日は終日、桧山北部を歩きましたが、
行く先々で話が長引いて、予定の半分も回ることができませんでした。
近日中に再度訪問することにしたいと思います。
1) NHK
以下は一昨日の毎日新聞からの引用です。
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NHKの前田晃伸会長(76)が4月、板野裕爾専務理事(67)を退任させる役員人事案を経営委員へいったん郵送させながら、同意を得る経営委員会の直前に撤回し、再任する案に差し替えていたことが毎日新聞の取材で判明した。経営委は賛成多数で再任案に同意したが、委員 2人が反対した。送付された人事案の撤回は極めて異例で、人事案に反対が出るのも異例だ。NHK内部から、政権寄りとされる板野氏の再任の過程に疑問の声が上がっている。
==以上、引用終了==
近年、私はNHK の報道に相当な疑問を持っておりました。
2014年に籾井会長が就任してから、特におかしなことが多いと感じています。
以下、2017年1月 30日の私の日記からの引用です。
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1)NHKと政府
NHK と政府の怪しげな関係が、見え隠れすることがあった。
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咋年12月18日にNHKで放送された
「スクープドキュメント 北方領土交渉」という番組の中で、
安倍総理、谷内国家安全局長、今井総理秘書官らが、
打ち合わせをする映像が放映された。
これは、ペルーのリマで安倍総理が、
ロシアのプーチン大統領との会談に臨む前の
重要な打ち合わせに見える。
打ち合わせの内容の音は流されない。
それに変わって、次のナレーションが流れた。
「これは政府幹部の打ち合わせを撮影した映像です。
外交機密が含まれるため音声は使用できません。」
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画像を見る限り、確かに総理を中心にして、
重要な打ち合わせをする雰囲気が伝わり、
普段は見ることのない映像だ。
問題は、この映像を誰が撮影したのかだ。
NHKのスクープ番組で、使われた映像だから、
NHKが撮影したと考えるのが普通だが、
それは、そもそもおかしい。
外交機密を話し合う場面の取材をNHKだけに、
政府は許したというのだろうか。
もしそうならば、他のマスコミは、なぜ排除されたのか。
あるいは他のマスコミも同席したのだろうか。
いや機密を打ち合わせる場に、
マスコミを同席させるとは考え難い。
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ならばマスコミ以外の誰かが、撮影したのだろうか。
具体的には政府、あるいはマスコミでもない、
政府でもない第三者だ。
しかし、この第三者の可能性は
マスコミ以上に低い。
ならば政府が撮影し、NHKに提供したのだろうか。
なぜ政府は、NHKに便宜供与をしたのか。
今後、政府は、求めがあれば
機密打ち合わせであっても、それを撮影し、
マスコミに提供してくれるのだろうか。
それは有り難いと感ずるマスコミもあるだろうが、
政府広報のお先棒担ぎになる懸念がある。
その典型例が、安倍総理とトランプ氏の
大統領就任前の面談場面だ。
テレビでは、内閣広報室提供と注釈の入った
あの写真が繰り返し使われている。
これは政府の広報を
買って出ているようなものだ。
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今回の打ち合わせ画像には、
政府広報室との注釈は
なかったように記憶している。
注釈が、あろうがなかろうが、
今回の映像には疑義が満載だ。
NHKの撮影ならば、
秘守義務に反する可能性が高い。
政府撮影ならば、
NHKに対する不透明な便宜供与と、
NHKによる政府広報のお先棒担ぎだ。
この映像から
NHKと政府の不透明な関係を
感じざるを得ない。
実はこの番組は、
スクープと呼ぶほどの内容には
思われなかった。
極秘会談の内容や、
極秘資料があっさり出たり、
節目節目で総理の説明がつくなど
政府弁護ではないかと思う印象も受けた。
ビデオがあれば、もう一度、
見直してみようと思う。
NHKと政府に間に、
不透明な関係があるなら
日本の民主主義の大いなる危機だ。
==以上、引用終了==
これ以前からもNHKが政府広報になっている印象を持っていました。
公共性を保つため税でも広告料でもない
受信料という仕組みに支えられているNHKですが、
あからさまに政府支持をするならば、
その存在は罪悪ですらあると私は思います。
今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2021.6.29===