徒然日記

21年10月13日 その5164『逢坂誠二の徒然日記』(6861)

都内の朝の気温は18度。

曇っています。

1)腰砕け

昨日も本会議で、各党の代表質問が行われました。

岸田総理は、私と考えが近いこともあり、
政策転換に期待する部分もありました。

しかし一昨日、昨日の岸田総理の答弁を聞く限りは、
期待を外したと言わざるを得ません。

安倍・菅内閣と何が違うのか、全く不透明です。

安倍・菅路線を引き継ぐ印象を強く感じます。

一昨日も「成長なくして分配できるとは思えない」と述べ、
以前から自民党が主張していた「成長なくして分配なし」に回帰したようです。

総裁選挙で訴えた「所得倍増」や
「金融所得課税の強化」は完全に姿を消しました。

腰砕けです。

2)金融所得課税
金融所得課税の問題点に言及すると多くの方は信じられない顔をされます。

今の税制では、所得1億円を境として、それ以上所得が増えると、
実際の税負担率が下がるのが日本の現実です。

多くの皆さんは、
そんなことはあり得ないと思っているためだと思いますが、
この話をしても誰も信じないのです。

総所得と所得税の負担率の関係は以下です。

250万円(2.6%)
500万円(4.6%)
1000 万円(10.6%)
1億円(27.9%)

所得が上がれば税負担率も上がっていますが、
1億円が負担率のピークなのです。

1 億円をこえると所得税の負担率は徐々に下がり
所得50億円になると負担率はなんと16%程度になります。

なぜこのようなことが発生するのか。

それは株などの収益に対する税率が原則一律20%だからです。

1 億円を超えるような所得を有する方は、
給与所得者よりも株などの金融所得をもつ富裕層が多いのです。

この富裕層への税率が一律20%のため、いわゆる1億円の壁が発生します。

岸田総理は、この一律20 %の税率を引き上げることを示唆していたのですが、
それを当面、行わない方針に転換しました。

この税率が上がることを嫌うのは投資家の皆さんです。

金融所得課税の強化を打ち出すと株価に、即、反応するため、
金融所得課税問題は、時期とその他の環境を見定めて慎重に行う必要があります。

明日、いよいよ解散となりますが、
今日は国会日程がないため一旦、帰函し地元を歩きます。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2021.10.13===

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