徒然日記
22年1月15日 その5258『逢坂誠二の徒然日記』(6955)
月曜日から東京でフル回転しました。
今日、帰函します。
東京の夜明け前の気温は零度。
空に雲は少なく星が瞬いています。
日中は晴れの予報です。
一方、北海道内は昨日も暴風雪が続いています。
JR北海道は750本が運休。
大雪の影響で午後9時以降、札幌駅発着の全列車を順次運休し、
構内の除雪をするという異例の事態になっています。
今日朝も悪天候は続きます。
1)統計不正
建設受注統計の書き換え問題を調査していた
国交省の第三者委員会が、昨日、報告書を提出しました。
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*担当部門は慢性的に業務が過多だった
*統計業務を軽視して人員を配置せず、幹部も現場任せにしていた
*あえて統計的に大きな数字を公表する作為的な意図はなかった
*(事後対応について)矮小化を図るなど適切でなかった
*3年前、書き換えを報告するか上司に相談したものの、報告しなくてよいと言われた
*事なかれ主義の現れ
*(問題を公表してこなかったことについて)幹部職員が責任追及を回避したいといった意識があった
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報道によれば報告書は、このような内容とのことです。
国の姿を的確に把握するために不可欠なのが統計です。
しかし人員不足の中で、この重要な統計を軽視する傾向が明らかです。
将来を見据えた基本的な仕事を後回しし、
足元の今やるべき目につく仕事を優先せざるを得ないほど、
人員削減が進んだのかもしれません。
内閣府のHPなどによれば、
各国の人口千人当たりの公務員数は次の通りです。
日本:36.2人(2014年)
ドイツ:60.4人(2014年)
アメリカ: 64.1人(2013年)
イギリス:69.3人(2013年)
フランス:89.1人(2014年)
日本の公務員数が明らかに少ないことが分かります。
何となく公務員数が多いとか、怠けているなどの批判に加えて、
身を切る改革と称して、何でもかんでも減らすことが良いかの風潮があります。
しかし現実には、日本の公務員を取り巻く現状はそうした感覚と違っているのです。
今回のコロナ禍の中でもそのことが明らかになっています。
単なる削減一辺倒ではなく、真に機能する行政でなければなりません。
また3年前に統計の書き換えを把握し、
上司に相談しても「報告しなくてもよい」と言われた事実は、
極めて重たいと思います。
毎月勤労統計の改ざんで、あれほど大問題になったにも関わらず、
隠蔽体質が抜け出すことはなかったのです。
公文書や統計に関する不正は、国の土台を壊してしまいます。
この点も深刻です。
対症療法ではなく、本当の課題を探り当てた原因療法を行わねばなりません。
さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.1.15===
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