徒然日記

22年5月6日 その5369『逢坂誠二の徒然日記』(7066)

今日は平日ですが、休みの方も多いものと思います。

私は昨夕、上京し、今日の会議に備えます。

都内の朝の気温は14度程度。

空に雲はありますが、
青空も見えて雨の雰囲気はありません。

夏日になる見込みです。

1)お客様
昨日は、短時間でしたが朝市を回りました。

緊急事態宣言も蔓延防止など重点措置もない3年振りの GWです。

多くのお客さんで賑わう中、
各店舗の皆さんが忙しく立ち働く姿を見て、何となく私も笑みがこぼれます。

「売れる売れないに関わらず、とにかく客が来るのは嬉しい。」

こんなことを言った方もおります。

その後、来函した知人を案内して、函館山、トラピスト修道院も訪問しました。

いずれも多くのお客様で溢れていますが、今日が平日ということもあり、
一昨日よりは客が少ないとの声もあります。

来函したお客様を案内できるのは嬉しいことです。

2)避難計画が作れない
私は、日本の原発には、
万が一の事故の際に有効に機能する避難計画が策定できないという
致命的な欠陥があることを繰り返し指摘してきました。

その理由は、日本の全ての原発は事故が起きないことを前提に立地させたため、
避難計画を策定することを想定していないからです。

一昨年、昨年と、泊原発に関する避難計画を丁寧に読ませて頂きました。

あの地域に40年以上も暮らした者として、
その計画は実際の事故の際には機能しないと確信したのですが、
国の担当者は毎年訓練を重ねてより良いものを目指すなどの発言を繰り返すばかりです。

訓練をして何か改善するレベルではないのです。

そもそも避難用のバスが揃わない可能性が高いのです。

これを裏付ける記事が昨日の道新に掲載されました。

避難計画では、原発5 キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)の住民は約2600人。
放射性物質の放出前に避難するには、バス60台以上を必要とします。
5~30キロ圏の緊急防護措置区域( UPZ)住民は約7万1800人で、
バス1,800台が必要となります。

道と北海道バス協会が15年に合意した
「原子力災害時における住民避難用バス要請・運行要領」に基づき、
道が避難用バスの派遣を要請します。

それに強制力はなく、バス会社が派遣を判断する内容になっています。

今回、道新は、このバスについて、6つのバス会社に取材をしました。
(1社は取材に応じておりません。)

今回、バス派遣が「困難」「できない」と回答したのは半数の3社です。

バス派遣が「可能」と回答したのは2社ですが、
バス派遣に関する乗務員への説明の有無や
派遣について具体的に検討しているのかなどの質問には「回答できない」とのこと。

つまり避難用のバスが確実に確保できる確約がないのが泊地域の避難計画なのです。

この現実に対し、原発が立地する泊村の高橋鉄徳村長の
「信じることしかできない」という発言が報じられています。

これが現実です。

ニセコ町長時代に、
泊原発の事故に備えるための避難計画の策定を検討したのですが、
道庁から原発事故は発生しないのだから、
計画の策定は慎重にすべきとの連絡があったことは以前も書きました。

避難計画の策定で住民の不安をいたずらに煽ることはしないようにとも言われました。

ところが現在、
そのニセコ町も泊原発から半径30キロ圏内に含まれるため、
避難計画策定対象自治体です。

事故が起きないという妄言で、国民に安心を振り撒いて
避難計画の策定可能性を検討することもなく全国に立地を進めたのが日本の原発です。

それが3.11以降、日本の原発も過酷事故が発生することを認めざるを得ない状態となり、
半径30キロ圏内自治体に避難計画の策定が義務付けられたのです。

論理や事実にあわない出鱈目を前提にして立地した、その前提が崩れたのですから、
全ての原発立地地域で機能する避難計画が作れないことも当然あるのです。

バスが確保できないのにバス避難を前提にした避難計画を認めるという出鱈目はやめて、
避難計画が作れないことを明確にすべきです。

自治体の現場では、避難計画を何とか策定しようと頑張るのですが、
策定が不可能と思われることは、勇気を持ってそれを明言すべきです。

これも以前、お知らせしました。

1984年、アメリカのニューヨーク州でショアハム原発が完成しましたが、
住民の中から避難計画のことなどが問題視され、
この原発はただの一度も使うことなく1989年に廃炉となりました。

国民の命を守るために、こうした判断をするのが政治の役割です。

泊地域の半径30キロ圏内の人口は約7万人程度ですが、
東海第2地域のその圏内の人口は約 92万人です。

東海地域の避難が如何に困難なものであるかは容易に想像がつきます。

原発のこうした問題点は、繰り返し指摘して参ります。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.5.6===

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