徒然日記

22年5月11日 その5374『逢坂誠二の徒然日記』(7071)

所用があり、昨日の最終便で帰函し、
午後の国会での用務に間に合うよう再上京します。

そのため今日は、函館で朝を迎えました。

午前5時の気温は6度ですが、力強く朝の光が降り注いでいます。

日中は22度になる見込みです。

1) 政府の勘違い
私は、今の日本の様々な課題を解決する鍵は教育だと確信しております。

教育に使う予算を増やすべきです。

先日、「国際卓越研究大学」法案なるものが衆院を通過ししました。

10兆円の基金を設け、運用益を年間3千億円まで、
政府が認定した大学に配分しようという法案です。

私の教育に対する考え方からすれば、悪くない法案に見えます。

しかしこの基金果実の配分を受けるためには、
政府が事業計画を認可する必要があります。

もちろん税金ですから政府の一定の関与は必要なことです。

しかし関与の度合いが強すぎます。

計画を認可する会議の議長は総理です。
14人の議員のうち閣僚が6人含まれます。

政府の意向にそう研究ばかりが優先される雰囲気を感じます。

日本の今の競争力や研究力低下の要因は、
学問分野においてあまりにも短期的で
直接的な成果を求めすぎたこととの指摘が少なくありません。

儲かる研究、役に立つ研究、これはもちろん大事なことですが、
こんなことを中心に研究を進めていたのでは、学問の長期的な発展はあり得ません。

様々な学問分野で、幅広い研究を行うことが、
将来の社会の基盤を作り出して行くのです。

今、判断できる価値観の範囲でしか研究を慫慂しないとすれば、
今の価値観を超えるあらたな価値を生み出すことはできません。

教育分野で自由で幅広く使えるお金を用意すべきです。

政府が関与するにしても、もっと学問としての専門性の高い、
政府から少し離れた方々が担うべきです。

今回の法案は、政府の意図とは違って日本社会の発展を阻害する可能性があります。
政府の大いなる勘違いを感じます。

私はいつもニュートンのことを思い浮かべます。

万有引力の法則、ニュートンの運動方程式、
さらにニュートンが進化させた微分積分など、
今から300年以上前の方々がこれらによって金が儲かるとか、
すぐ役に立つとは思っていなかったと思います。

しかしこれらのニュートンの実績が
今の社会の基盤の一つになっていることは紛れもない事実です。

学問や研究というのは、こうした性質を持っているのです。

政府の意向とは無関係な幅広い研究が行える環境を作るべきです。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.5.11===

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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    国際卓越大学法案、予想通りの展開ですね。これで、
    日本の学術は完全に死ぬでしょう。必ず、棹差す研究者たちが
    沸いて出てきますし、札束で研究者の頬をはたく政治家が出てくる
    でしょう。加計学園事件の例でも分かるように、安倍晋三氏のような
    政治家がトップに立つ可能性を考え合わせると、自殺行為と言えると
    思います。なぜここまで愚かな国になったのだろう、と思わざるを
    得ないですよね。
    ―(引用)―――――――――――――――――――
    「国際卓越研究大学」法案なるものが衆院を通過ししました。
    計画を認可する会議の議長は総理です。14人の議員のうち閣僚が
    6人含まれます。今回の法案は、政府の意図とは違って日本社会の
    発展を阻害する可能性があります。
    政府の大いなる勘違いを感じます。

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