徒然日記

22年6月3日 その5397『逢坂誠二の徒然日記』(7094)

都内の空、多少薄雲がありますが、明るい夜明けです。

気温19度、日中は27度と予想されています。

昨日、関東ではひょうが降るなど、大気が不安定でした。

今日もその傾向が続くようです。

1)北電
先日の札幌地裁の泊原発運転禁止判決を受けて、
北海道新聞は一昨日、朝日、東京、毎日の各紙は昨日、
それぞれが社説でこの件を扱っています。

いずれもが北電に厳しい内容です。

==毎日社説(6月2日)抜粋引用==
タイトル:安全軽視を糾弾した判決
 
*泊原発には防潮堤が設けられているが、判決は津波に対する安全性を欠いていると結論
*北電は、そのリスクは低いと反論しながら、資料を基にした証明をしてこなかった
*提訴から10年以上たつにもかかわらず、いたずらに主張を続けようとしていることを批判
*北電の態度は「安全面での問題の多さ、大きさをうかがわせる」とも言及し、不信感をあらわにした

==朝日社説(6月2日)抜粋引用==
タイトル:自ら招いた差し止め

*自らの原発の安全性をしっかり説明できない者に、原発を動かすことを認めるわけにはいかない――。だれもが納得できる真っ当な判断である
*地裁は、北電が提出した証拠では、敷地を取り巻く防潮堤の地盤が液状化したり沈下したりする可能性を否定できず、津波に対する安全性の基準を満たしていないと結論
*津波対策をめぐる北電の主張は審理を通じて揺れ動き、信頼性を著しく欠いた。想定する津波の高さは何度も変わり、再稼働の是非を審査する国の原子力規制委員会から液状化の可能性を指摘されると、「固い地盤の上に新しい堤防を造る」と言い出した。ところが表明から4年経ったいまも、高さ以外に何も決まっていない

*北電の無責任と迷走を批判するのは裁判所だけではない。
*規制委もまた、13年夏の再稼働の申請以降、説明が二転三転し、審査の場に適切な資料を提出しない北電をたびたび注意。更田豊志委員長はこの春、「地震や津波、火山について専門的な議論ができる人材が欠けていると指摘しているが、十分な対応がみられず数年が経った」と改めて苦言
*北電はただちに控訴する意向を明らかにした。だが、安全を何よりも優先し、広く国民に説明責任を果たすことが求められる原子力事業者として、この10年余の自らのふるまいを反省するのが先

==北海道社説(6月1日)抜粋引用==
タイトル:北電の安全軽視を断じた

*判決は北電側が防潮堤の安全性を立証しなかったため、津波による原発事故で「住民の人格権が侵害される恐れがある」とした
*泊原発は9年に及ぶ原子力規制委員会の再稼働審査の途中だ。北電側は、規制委の審査が続いているのを理由に多くの論点で主張を先送りにしてきた
*北電は自らの不誠実さを深く反省しなければならない
*北電の安全軽視は規制委からも指摘されていた
*判決を重く受け止め、廃炉も視野に再稼働申請の取り下げを考えるべきだ

*国の新規制基準は津波防護施設の設置を求めている。にもかかわらず北電側は、現在の防潮堤を支える地盤が液状化したり沈み込んだりする恐れがないことを裁判で立証しなかった
*これを受けて判決は、現状では「津波防護機能を保持する施設は存在していない」と断定
*訴えに真摯(しんし)に向き合う姿勢を欠いた北電側が自ら招いた結果だろう
*これ以上原発に傾斜するのは道民にとって不安が募る。北電は判決を機に認識を改めるべきだ

==東京社説(6月2日)抜粋引用==
タイトル:万が一に備えなくては

*原発の敷地は海面から十メートルの高さにある。大震災後に防潮堤の高さを16.5メートルにかさ上げしたが、規制委は地盤が液状化する可能性を指摘。同電力側は「堅固な地盤に造り直す」と言うが、具体的な構造などは決まっていない
*判決は「液状化が生じる可能性がないことを相当な資料で裏付けていない」とし、「津波への安全性の基準を満たしていない」と結論
*一般的に原告側にある立証責任についても、判決は、電力会社側が主張立証を尽くさない場合「原発が安全性を欠くと事実上推定される」と述べた

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以上、長くなりましたが引用させて頂きました。

自らの原発の安全性を説明できない(朝日)、
この10年余の自らのふるまいを反省するのが先(朝日)、
訴えに真摯に向き合う姿勢を欠いた北電側が自ら招いた結果(道新)など、
本当に厳しい指摘が続きます。

これまでの運転を止める判決の中でも、電力会社にとって最も厳しい内容と思われます。

北電はこの事実を重く受け止めるべきです。

今日も早朝から会議となります。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.6.3===

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