徒然日記

22年11月4日 その5550『逢坂誠二の徒然日記』(7247)

昨日は一瞬、道内に戻り、今日は朝の8時前から都内で会議です。

夜明け前の気温は11度。日中は20度程度の見込みです。
昨朝のように全天にキラキラと星は見えませんが、薄雲の向こうに多少は星が輝いています。

1)日銀の今後は
令和3年度末の日銀保有の国債残高は526兆1千億です。
政府が発行する国債の半分近くを日銀が保有している格好です。
一方で自己資本は10兆円9千億円です。

この状況の中で、金利が1%上昇すれば、国債の含み損は29兆円になります。(これは日銀からの説明です。)

自己資本10兆円程度で、含み損29兆円、債務超過となりますが、
日銀の説明では、償却原価法を用いているので大丈夫だと言います。
黒田総裁も、「長期金利が上昇して、国債価格が下落しても、決算上の期間損益で評価損失が計上されることはない。大きな問題が生じることはない」と答弁しています。
これは一体、どんな意味なのか。
結局のところ、日銀は国債を満期まで保有するので、評価損は問題にする必要はないということのようです。

一方、気になることがあります。日銀の当座預金のことです。

2008年に日銀は当座預金の超過分への付利として0.1%の金利を支払うこととなりました。
その後、16年からマイナス金利政策を導入して以降は、
政策金利のマイナス0.1%を適用する部分(22年3月末時点で38兆円)、0%を適用する部分(同281兆円)、
そしてそれまでに蓄積していた部分(同207 兆円)にはプラス0.1%を払い続けるという3段階になりました。
今のところ日銀は利益を確保していますが、今後、異次元の金融緩和を縮小する時が来た場合、
この当座預金の利払いが増える可能性があります。
この金利を1%に引き上げれば、5.兆円あまりの利息が増えると指摘する方もおります。
こうなった時には、国民の税負担が必要になるのかどうか、今はまだ先が見えない状態です。

日銀の今後は、なかなか厳しい状態に思われます。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.11.4===

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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    今後、日銀は迷走して行きそうですね。
    「この金利を1%に引き上げれば、5.兆円あまりの利息が増えると指摘する
    方もおります。こうなった時には、国民の税負担が必要になるのかどうか、
    今はまだ先が見えない状態です。」という事になるでしょうが、そもそもは、
    「ど・アホノミクス」という円安誘導政策により必然的に起きた行き過ぎた円安。
    そして、その結果である「政策的スタグフレーション」に国民生活が圧迫され
    つつあります。

    日銀の金融政策の間違いを国民が税負担で尻拭いする筋合いの話ではないの
    ですが、政府は徴税権を行使して取り立てを始めるでしょう。
    社会保障費の削減も手段とするでしょう。

    間違った政策の付けを国民にしわ寄せする政府は早く交換して欲しい。

    うらべ
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