徒然日記

22年12月21日 その5597『逢坂誠二の徒然日記』(7294)

昨朝、旭川から都内に移動し、党本部での役員会などに出席しました。今日は都内で、年末年始に備えた準備をします。夜明け前の都内の空、雲が広がり星は見えません。雲はまだら模様です。気温は2度、日中は10度になる見込みです。

1 )新年度予算案
来年度の政府予算案が114兆円程度になる見込みです。11年連続で過去最高を更新です。昨年の予算からは6兆円以上増加。大きな要因は、防衛関係予算の増加です。閣議決定は今週金曜23日の予定。増額幅はリーマン・ショック後の 2009年度の5.4兆円や、コロナ禍の2021年度の3.9兆円などを上回る異例の規模です。
内容の議論もなしに政府は今後5年の防衛費を43兆円程度とする計画を閣議決定しました。そのうち来年度の防衛費は 6.8兆円とする方針です。22年度比で約1.4兆円増となりますが、近年は年平均550 億円ほどの増額でしたので、異次元の増加です。私は防衛力は重要なものであり、今の防衛力を点検し、確実に機能する内容となるよう常に目配りをすべきと考えています。だからきちんとした根拠に基づいた、防衛予算を確保することには異論はありません。一方、今の日本の重要課題は防衛だけではありません。人口減少、教育なども国難とも言える状況です。防衛費だけを先行させるのではなく、人口減少対策や教育予算も並列で予算確保の議論をすべきなのです。このまま人口減少が続いたり、教育の質が低下すれば、総合的な国の力の低下に繋がります。(というか既に低下基調に入っています。)防衛、人口減少、教育、これらの予算確保を同時に行うべきなのです。防衛だけが先行することに、我が国の危機に対する岸田政権の認識が歪なものに感じます。
防衛費に関してさらに驚くのは、複数年度にまたがって使える「防衛力強化資金」を新設することです。自治体も国も単年度予算主義が原則です。確かに単年度予算は使い勝手の悪い部分もあり、私も随分と苦労した経験があります。しかし単年度で予算を計上し、決算するからこそ、予算の透明性も高まり、放漫な財政運営を抑止する一定の効果があるのです。複数年度に渡る予算は、使い勝手が良いのですが、日本の政府予算のように不透明な環境のもとでは、予算の使いみちを適切にチェックできない可能性が高まります。コロナや物価高対策に使うための予備費も 5兆円を計上すると言います。安倍政権以降、財政規律がどんどん緩むことの危機感と同時に、公務員をやっていたものとして気持ちの悪さを感じます。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2022.12.21===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    今日の毎日新聞の記事ですが、
    https://mainichi.jp/articles/20221221/k00/00m/040/019000c
    「現在、30年を超えて運転している原発の場合は、新制度施行後に
    現行制度の認可が無効となるため、新制度施行までに改めて審査をする。
    電力会社に新たなデータの取得は求めない。」

    この、「新たなデータの取得は求めない」というのは、どういう事な
    のでしょうね。材料強度の低下は運転時間に比例していると考えられます。
    定期検査の際に炉内に設置した試験片を取り出し、強度調査をするはず
    ですが、それは不要と言う様にもう受け取れます。
    今度の委員長はトンデモ委員長です。工学系には目面しくありませんが、
    学者としての良心と言うものがない人なのでしょう。
    「規制委員会」ではなく、「推進委員会」ですね。

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