徒然日記

23年2月17日 その5655『逢坂誠二の徒然日記』(7352)

夜明け前の都内の空は、マダラ模様のように雲が広がり、少しだけ星が見えます。気温は零度、日中は10度まで上がり、晴れの見込みです。
1)子ども子育て予算は出遅れ
昨日の日記で、「防衛予算」と「子ども子育て予算」の倍増の財源に言及し、これまでの予算委の質疑から判断すれば、政府は両予算ともに、本気で財源を確保する気がないように見えると書きました。この点、昨日、財務省や関係省庁から話を聞きました。やはり財源確保は極めてあやふやな状態です。
防衛増税で令和9年度には1 兆円強の財源を見込んでいますが、増税開始の時期はおろか、税改正法案の国会提出時期も不明です。防衛強化資金(税外収入)での0.9兆円は、令和9年度まで財源が確保できていますが、10年度以降は未定です。決算剰余金の0.7兆円は、毎年度確保できる見込みです。歳出改革の 1兆円強は内容がよく分からず、財務省が再度説明来ることになりました。つまり明確に令和10年ど以降の財源のメドがたつのは、昨日の省庁からの説明を聞く限り決算余剰金の0.7兆円だけです。
しかしもっと不明確なのは、子ども子育て予算です。何を何時までに倍増するのか、何も決まっておりません。異次元の少子化対策とは何も決まっていないことが異次元なのかと皮肉りたくなります。
防衛予算も子ども子育て予算も極めて重要なものです。どちらかが優先というわけではありません。どちらも大切なものですが、政府からのヒアリングを経て、どちらもその確保は心もとないのが実態です。さらに現状を見る限り、防衛予算の確保が先行し、子ども子育て予算は完全に出遅れています。

2)子ども子育て予算は朝令暮改
一昨日の予算委で岸田総理は、子ども子育て政策に関し、次の答弁をしました。
「家族関係社会支出は2022年度の段階でGDP比2% を実現しています。そして、それを更に倍増しようではないかということを申し上げているわけです」
この分野の日本の支出はOECDの平均を下回っており、何としても増額すべき予算です。連日、書いている通り、総理は子ども子育て予算に関しては具体的な言及は避けていたのですが、一昨日の答弁を聞いて、ついに前に進むと理解しておりました。ところが昨日、磯崎官房副長官は記者会見で「将来的な倍増を考える上でのベースとして、家族関係社会支出のGDP 比に言及したわけではない」「子供予算をさらに強化することで、防衛費と比べ、取り組みが見劣りするわけではないという趣旨を申し上げたものだ」と説明したのです。総理は間違いなく「それを倍増」と答弁したのですから、この説明は完全な詭弁です。
総理答弁が間違いだったのなら、キチンと予算委員会で陳謝し、誤りの理由も含めて修正すべきです。予算委に何の説明もしないで、一方的に官房副長官が修正発言をするのであれば、予算委の議論は意味のないものになってしまいます。
総理は異次元の少子化対策などと言ってはみたものの、予算確保のメドも立たないものだから、焦っているのだと思います。

さあ今日もブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.2.7===
逢坂誠二の公式LINE からご意見をお寄せ頂く場合は以下から登録をお願いします。
lin.ee/eDi8g6I

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です