徒然日記

23年4月23日 その5720『逢坂誠二の徒然日記』(7417)

夜明け前の函館は空全体に雲が広がっていますが、東の地平線付近はポッカリと穴が空いたように雲が切れて、オレンジ色に染まって来ました。気温は6度程度で、路面が濡れています。深夜に雨が降ったようです。日中は晴れ、気温は 10度程度の見込みです。

今日は統一自治体選挙の投票日です。昨日も市議候補の本隊車で函館市内を回り、仲間の候補者への支持を訴えました。今日、私は自宅近所の学校で投票する予定です。五稜郭公園は、桜が満開です。投票を終えた後、少しの時間ですが、五稜郭公園で桜を眺めたいと思います。最終投票結果は、明日の午前 2時頃になる見込みです。

1)破壊措置準備命令
浜田防衛大臣は、北朝鮮が打ち上げ準備をしているとされる「軍事偵察衛星1号機」が日本の領域内に落下する事態に備え、昨日、自衛隊に対し破壊措置の準備を命令しました。自衛隊は、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備や、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦の展開に向けた作業に着手しました。

自衛隊は、2012 年と2016年、北朝鮮が人工衛星の打ち上げと称して事実上の弾道ミサイルを発射した際にも、「PAC3」を沖縄本島と宮古島、石垣島、首都圏に展開させましたが、迎撃ミサイルは発射していません。今回は3度目となります。我が国は、情報収集活用能力やサイバー面の力をもっと高める必要があると私は考えています。

2)安全基準や安全規制ではない
国会では、原発の60年以上の運転を可能にする法案が審議中です、

原子力規制庁は19 日、この新たな制度について国民向けの説明資料をホームページ上で公表しました。当初の3月中の公表予定が約1カ月遅れとのことです。しかし、そもそも順番がアベコベです。

http://www.nra.go.jp/data/000427506.pdf

国会で審議中の法案を閣議決定する前にこうした議論を行うべきなのです。どのように規制するか、安全を確保するための規制や審査が確実に実施できるのかなどを先に議論してから60年以上の運転が妥当なのかを判断すべきなのです。

今回の手順はそれとは真逆です。先に60年超の運転を決めて、その後、規制や審査のあり方の議論がスタートしています。つまり60 年超運転ありきで規制が後回しになったのです。だから規制委員会では反対する委員や決定に疑問を持つ委員がいたのだと思います。

資料には「これまでの制度の運用実績や経年劣化に関する科学的知見から、60年超の劣化についても、科学的根拠をもとに厳格な審査ができると考える」との記載があります。「厳格な審査を実施する」などの確信のある記載ではありません。「厳格な審査ができると考える。」とは、ちょっと頼りのない表現です。現に具体的な審査項目は規制委で今後検討するのですから確信が持てないのは当然のことです。今後、この資料は状況に応じて更新するとのことです。

しかもこの資料の公表は衆院連合審査の当日です。これでは国会審議には間に合いません。また19日の連合審査で私が指摘した、規制委員会の基準は「安全基準」ではなく「規制基準」だということは全く守られておらず随所に「安全」の文字が散りばめられています。

原発の推進側の意向に振り回されることなく、規制委員会が新規制基準に適合するかどうかを毅然として審査を行うという基本姿勢は完全に薄れています。政府法案の閣議決定の期限に配慮して、規制委員会の議論を打ち切った規制委員長の対応を見ていると政府への忖度は明らかです。

なんともやり切れません。再び過酷事故の起こることがないことを祈るのみですが、規制委員会とエネ庁の癒着については、今後も監視しなければなりません。

さあ今日も ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.4.23===
逢坂誠二の公式LINE からご意見をお寄せ頂く場合は以下から登録をお願いします。
lin.ee/eDi8g6I

  
  

皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    原子力規制委員会の事ですが、政治の成否を左右するのは「人」ですが、
    行政もやはり「人」ですね。山中委員長の事です。

    先般、米国の「P.E(Professional Engineer)制度」について、多少、ご紹介しま
    したが、何故だかわかりますか? P.Eは、何物にも左右されない「独立性」と
    社会人(常識人)としての「倫理性」とが要求されているのです。前者は社会的制度と
    して確立されています。後者は、各P.E個人の考え方次第ですが、しかし、そのこと
    の結果は、P.Eの社会から問われます。資格を失う事もあります。また、P.Eは
    実現しようとする構築物などの「経済性」も判断する責務を負っています。
    そして、それは、図面にサインをするかしないかで表されます。

    また、「P.E」の認定部門の中には、「原子力」も入っています。米国では
    スリーマイル島事故以降、またF1事故以降、特に、原子力開発は進まなくなりました。
    ビル・ゲイツが火遊びをしているようですが、彼は何も知らない。
    それはともかく、何故、米国で軍事以外の開発の動きがピタリと止まったか。
    小職は、P.Eが図面にサインをしないと言う事も一因ではないかと想像しています。
    上の「倫理規定」に引っかかるし、また「経済性」判断にも不可がつくでしょう。

    日本に米国のようなP.Eで制度があれば、山中伸介規制委員長は存在して
    いなかったものと思います。

    うらべ
    ――――――――――――――――――

記事に投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です