徒然日記

23年6月10日 その5768『逢坂誠二の徒然日記』(7465)

昨日は平日ですが帰函し地元活動を行い、夕方、上京しました。今日は朝の便で帰函し、週末は地元回りをします。
夜明け前の都内は空全体に雲が広がり、弱い雨が降っています。朝の気温は20度。日中も雲が広がり朝と似たような天候のようです。予想最高気温は26度の見込みです。

1)同性婚など
同性婚を認めない民法などの規定について、福岡地裁が「違憲状態」との判断を示しました。これまで、札幌と名古屋が違憲、福岡と東京が違憲状態と判断し、合憲とした大阪も将来違憲になる可能性に言及しています。
これら裁判所の判断を受けて、急いで法整備をしなければなりません。
立憲民主党は、3月6日に同性婚を可能にする、いわゆる「婚姻平等法案」を既に衆院に提出しております。
cdp-japan.jp/news/20230306_5554

しかし与党は、この法案を審議する気もなく、棚ざらし状態です。裁判所の判断が違憲、もしくは違憲状態であるならば、国会は即刻立法作業に入るべきです。

ところで昨日のLGBT法案には驚きました。
最初の与党案の「性同一性」の表現を、維新・国民案にあった「ジェンダーアイデンティティ」と修正し、自公、維新、国民などが賛成して委員会可決しました。
日本語で表現せずに外国語を用いる場面は要注意です。
最近では、 DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)、リスキリングなどがそうです。これらの言葉の本当に意味するところは何かも考えずに、枕詞としてこれらの用語を活用すると、何か意味のあることを言っているかのように聞こえたりします。しかしよくよく聞いていると、何も言っていないのことが多いのです。またあえて言葉の意味を曖昧にする場面で外国語を用いることもあります。
カタカナ用語が出る場面には、注意が必要です。
ジェンダーアイデンティの日本語訳は「性同一性」や「性自認」です。今回あえて、ジェンダーアイデンティティを使ったのは、性同一性や性自認をあえて曖昧にしたのでしょう。日本語の意味を突き詰める議論を避けたのは、一つの知恵だと感ずる方もいるかもしれません。しかし私は、言葉を重視する立法府で、あえて語意の議論を避けて曖昧な言葉にしたのは、立法府の敗北だと感じます。
2021年に与野党が合意した「差別は許されない」との表現を「不当な差別はあってはならない」と修正したのも、誠に残念です。不当じゃない差別が存在する余地を残し、差別を許容しかねません。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.6.10===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    立法府において、言葉の定義を疎かにして議論することは、
    ”普通に見られる光景”ですが、いかにも”日本的”ですね。
    その結果、法律用語にも、「意図した」と思しき曖昧な
    言葉が多々見受けられる。日本社会の大きな欠点の一つ
    ですね。

    うらべ

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