徒然日記
23年6月14日 その5772『逢坂誠二の徒然日記』(7469)
1 )異次元?の少子化対策
昨日、異次元の少子化対策の具体策となる「こども未来戦略方針」が閣議決定されました。岸田総理は昨日の記者会見で、その内容を発表しました。
児童手当の拡充を来年10月分から実施。所得制限を撤廃。現在は中学生までの支給期間を高校生までに延長する。
子育て世帯が優先的に入居できる住宅を今後10年間で30万戸確保。
年3兆5千億円規模の財源確保策の詳細は年末に先送り。財源は「経済成長を阻害し、子育て世帯の所得を減らすことがないよう、徹底した歳出改革で確保する」
こんなことを昨日の記者会見で総理は言っています。児童手当の所得制限の撤廃、支給範囲の高校生まので拡大など、我々がずっと指摘をしてきたラインにやっと近づいてきました。しかし異次元と呼ぶには、あまりに小粒な印象です。
子育て支援も大事ですが、望む方々が結婚しやすい社会をどう創造するかが鍵です。
さらに財源論を先送りしましたので、夏の概算要求に、この少子化対策がどのように盛り込まれるのかが不透明です。財源議論を年末まで先送りしたということは、来年度予算案にどう盛り込むつもりなのか、全く先が見えません。
立憲民主党の 「もっと良い「子ども・子育てビジョン」(中間報告)」は以下です。
cdp-japan.jp/article/20230316_5659
2)なりふり構わぬ推進
原子力規制委員会は先日、泊原発の耐震設計の目安となる地震の揺れ「基準地震動」を、最大 693ガルとする北電の検討結果を了承しました。基準地震動が了承されたことで、再稼働に向けた審査が前進する見通しとのことですが、今後も基準津波の設定や、原発周辺の火山活動に関する評価、新設する防潮堤の設計などの審査項目が残ることになります。関係者は、一山越えて安堵しているのかもしれませんが、今回の北電の件も、規制と推進の一体化が懸念されます。
昨年7月ごろ、原発利用を進めたい資源エネルギー庁が北電側に「再稼働に向けた準備を加速するよう」改めて指示し、加えてエネ庁は原発を再稼働させた九州電力と関西電力に対し審査資料作成を補助する人員を北電に派遣するよう要請。原発メーカーにも協力を呼びかけたとのことです。
今回は、エネ庁からの強いバックアップを受けての審査了承に見えます。これまでは北電の力だけでは乗り越えられなかった審査ですが、エネ庁の要請で下駄をはかせた格好です。こんなことで、本当に原発の管理ができるのでしょうか。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.6.14===
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lin.ee/eDi8g6I
こんにちは。
下記の内容を拝読し、あらためて思うところがあります。北大にも
原子力工学科(今は量子工学と変更になっているのでしょうか)なる
ものがあり、学部移行の際は比較的成績の優秀な学生が進学していた
ように記憶します。それにも関わらず、再稼働に向けての審査資料
作成に手間取ったとは大いに意外です。
仄聞するところからの推測ですが、北大の原子力工学科卒業生は、
特段、核エネルギーへの思い入れはなく、教養課程の成績で
移行先を決めたが故に、入って見て、何らかの違和感を感じる
学生が多かったのではないでしょうか。そういえば、過去の
卒業者名簿のおぼろげな記憶から、電力会社、関係機関への
就職者は意外に少なかったことを記憶します。
見方を変えれば、進学の経緯から、進学した学生たちの多くは、
「原子力は未来の明るいエネルギー」等と言う神話に惑わされず、
核エネルギー推進を客観的に見ることが出来ていたという事かも
知れません。
(引用)
エネ庁は原発を再稼働させた九州電力と関西電力に対し審査資料作成を補助する人員を北電に派遣するよう要請。原発メーカーにも協力を呼びかけたとのことです。今回は、エネ庁からの強いバックアップを受けての審査了承に見えます。これまでは北電の力だけでは乗り越えられなかった審査ですが、エネ庁の要請で下駄をはかせた格好です。こんなことで、本当に原発の管理ができるのでしょうか。
(終わり)
うらべ
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