徒然日記

「デジタル後進国、デジタル敗戰」、「ダイヤモンドのような国(石橋湛山に学ぶ)」/逢坂誠二#7521

【23年8月5日 その5824『逢坂誠二の徒然日記 #7521】
今日は早朝から移動開始のため午前3時前に起床しました。空にはマダラに雲がありますが全体としては晴れの雰囲気です。天頂付近には満月を3日過ぎた月が輝いています。今の気温は28度で熱帯夜でした。日中も35度と気温の高い状態が続きます。1)デジタル後進国、デジタル敗戰
昨夜6時から総理がマイナ保険証などについて記者会見を行いました。その中で日本は「デジタル後進国」であり「デジタル敗戰を2度と繰り返してはならない」と発言しました。
潔ぎよく日本の現状を認めた訳ですが、反省の弁が全くないことに驚きました。以前も指摘した通り、2013年にマイナンバー法成立以降の政府の取り組みは本当に遅々としており、何もやっていないに等しいと私の目には写っておりました。なぜこんな事態になったのか、そのことに対する言及がなかったことは驚きであり、総理はズルイと感じます。デジタル後進国となり、デジタル敗戰した要因をキチンと整理し、どこに問題があったのかを把握して戦後処理をしなければなりません。その謙虚さがなければ、また同じような轍を踏むような気がしてなりません。
マイナ保険証と現行の保険証については以下のように語りました。
*国民の不安払拭と、デジタル化による利便性をしっかりと理解していただくことが必要
*健康保険証を廃止する際にも、マイナ保険証を保有していない方全員に資格確認書を発行
*その有効期間やカードの形状も現行の健康保険証を踏まえたものとする
こんな手間をかけるならば、当面、今の保険証とマイナ保険証を併存させれば済むことです。そしてマイナ保険証を使うか、今までの保険証を使うかどうかは、国民の選択に任せれば済む話です。保険者に新たな負担を強いる新しい資格確認書の発行にこだわるのは、単にメンツからなのか、それとも勇み足で廃止法を制定してしまったからなのか、その理由が分かりません。

*健康保険証の廃止は国民の不安払拭のための措置が完了することが大前提
*秋にも完了するひも付けの総点検とその後の修正作業等を、私自身先頭に立って進めます

総点検について、総理はこのように述べました。あまりにに安易で、点検を現場の行う現場の皆さんの実情に配慮した発言とは思われません。

*マイナ保険証のスマホ掲載、電子処方箋の普及、新たなマイナンバーカードへの移行等を着実に進め
*受診履歴に基づくより質の高い医療、多剤重複投薬の防止、転職等の際のシームレスな移行など、メリットを国民に実感していただける実効的な仕組みを作ってまいります

これまでのヒアリングからは、政府の目指す受診履歴に基づく質の高い医療とは何なのか、それをいつ実現しようとしているのか、それが良く分かりません。

デジタル敗戰を認めはしましたが、その敗戰要因をキチンと分析することなしに次の展望は開けないと、総理の会見を見て感じます。当面、今の保険証を残し、デジタル化の戦略を再構築すべきです。泥縄式、場当たり的な対応をしてはなりません。

2)ダイヤモンドのような国(石橋湛山に学ぶ)
私は、日本はダイヤモンドのような国でありたいと願っています。
(寒空に光り輝く北極星のイメージかもしれません。)

小さいがガッチリと中身が詰まっていて、キラリと相手を射抜く輝きのある国です。

大国主義や覇権主義に目が眩むこともあるでしょうが、私は日本人の良さ本質は、礼や節度ではないかと思っています。もちろんそんなこと軽々しく簡単に言えないのでしょうが、私はそう思うということです。そのような日本人に、大国主義や覇権主義は合わないと感じます。つまり覇道よりも王道を歩むのが日本だと私は考えています。(そんなことは当然だ。誰が今、覇道を望むのかとの声も聞こえてきそうですが。)

覇道とは、武力・策略などで国を治めることです。一方、王道とは、覇道の反対で、仁徳を基本とする政治で儒家の理想とされるものです。

日本本来の特性を生かす
平和主義を貫く
人に優しい経済活動を行う
教育に重きを置く
多様性を認め合う
自然と寄り添う

こんなことが私の頭の中にあります。

武力によらないことは、多くの人に納得頂けるかもしれません。しかし王道は、言うは易しですが、実践は難しいことだと思っています。こうした私の思いに勢いつけたのが石橋湛山でした。
100年前、日清・日露・第一次大戦に勝った日本は、軍備も領土もさらなる拡張をめざしていました。歳出総額の半分を軍事費が占める予算案でしたが、これに反対するものは少数です。こんな中で、当時36歳の石橋湛山が、東洋経済新報に「 一切を棄つるの覚悟」という社説を発表しました。小欲にとらわれて他国を侵略するよりも朝鮮、台湾、支那、満州、シベリヤ、樺太等、一切を棄てる覚悟を持って世界に模範を示せという内容です。
また別の社説「大日本主義の幻想」で軍事力による膨張主義を批判し、平和な貿易立国を目指す「小日本主義」を提唱しました。
当時、植民地を棄てろなどと提案することは、相当に危うい危険なことだったのだろうと思います。その逆風の中で、こうした提案をした石橋湛山には、ただた恐れ入ります。結果的に、石橋湛山の指摘どおりになったのですから、その慧眼にも感服します。

今こそ、私は湛山に学ぶべきだと思っています。日本のあり方を改めて考えています。

早朝からの移動に備え、朝の熟考は終了します。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2023.8.5===

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