徒然日記

人口減少を逆手に/逢坂誠二 #7680

【24年1月8日 その5980『逢坂誠二の徒然日記』 #7677】 昨夕、国会準備のため上京しました。羽田空港の滑走路閉鎖の影響で1時間半近く遅れて着陸しました。
夜明け前の都内、空に雲がなく星が瞬いています。月齢26日を過ぎた細い月が東に浮かんでいます。朝の気温は1度。日中は晴れで10度の予報です。
昨日、自民党の池田佳隆議員が裏金問題で逮捕されました。報道によれば谷川弥一議員、大野泰正議員も立件される見通しです。完全な異常事態です。岸田総理は、事実を明らかにして、こんな問題には即刻ケリをつけるべきですが、岸田総理から危機感は伝わってきません。自浄作用無しです。
1)人口減少を逆手に 朝日新聞の推計によれば昨年の出生数は72万人余りとのことで、一昨年の77万人をさらに下回る深刻な事態です。
昨日の藻谷浩介さんの毎日新聞のコラム“時代の風“を読みました。タイトルは「昭和の旧弊、一掃のとき 「東京一極」意識転換を」です。
色々と引用したい箇所はあるのですが、人口に関する指摘だけを抜粋して引用します。
==以下、抜粋引用==
昨年12月下旬に、国立社会保障・人口問題研究所が発表した、全国の自治体の2050年までの人口予測(外国人居住者含む)によれば、47都道府県の中で東京都だけが40年まで人口増加を続ける。
しかし、「東京だけが人口減少を免れる」というのは事実誤認も甚だしい。
15~64歳の生産年齢人口を取り出すと、20~40年の20年間に、東京都でも22万人の減少が見込まれる。若者の流入を、東京都自身の極端な少子化が打ち消してしまうからだ。
同じ理由で14歳以下も減る中、65歳以上の高齢者だけが76万人増える。
それで総人口も増えるのを「人口増加」と喜ぶのは、無知というも愚かだ。
「地方は高齢化が止まらない」という認識も間違っている。
20~50年の30年間に、東京都では75歳以上の後期高齢者がさらに5割も増え、医療・介護の供給不足が続く。
他方で地方の多くの県では30~35年がピークだ。以降は医療・介護に要する資金やマンパワーも減り始め、子育て支援などに振り向ける余裕が生まれる。
==以上、抜粋引用終了==
事実1: 東京の人口の総数は減らないが、65歳以上が増える。0歳〜64歳までは減る。つまり東京の高齢化はまだ進む
事実2: 地方の多くの県の高齢化のピークは30〜35年。それ以降は、子育て支援などに振り向ける余裕が生まれる
この事実を踏まえ藻谷さんは、次のように訴えるのです。
「今回の人口予測に深いショックを受けている過疎自治体の関係者のすべてに申し上げたい。総人口や高齢化率ではなく、後期高齢者の絶対数の推移を確認し、それを東京都や、手近の大都市の数字と比較してみなさいと。そして高齢者の自然減少を、U・Iターンと出生の増加に結び付ける行動を始めてほしい」
結論1: 後期高齢者の絶対数の推移の確認
結論2: 高齢者の自然減少をU・Iターンと出生の増加に結びつけること
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私はかつて「過疎を逆手に取る会」という組織に加盟していました。人口が減るという過疎の難点を逆に利用して地域活性化を考えたのです。ニセコの原点はここにあります。
人口減少の社会の今も同様です。人口減少でなす術もないように思われますが、実はチャンスでもあります。人口が増加している時はできないことが、人口減少局面では実施可能になることがあります。その一つが手厚い子育て支援です。藻谷さんの提案は、色々な示唆を含んでいます。
さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。 ===2024.1.8=== 逢坂誠二への個人献金はこちらです。 ohsaka.jp/support/donation.html
  
  

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