徒然日記

避難計画を安易に了承させない/逢坂誠二 #7799

【24年5月9日 その6102『逢坂誠二の徒然日記』#7799】
今日は午前2時に起床し、積み残しの案件などに対応しています。

午前2時の都内は弱い雨で、気温は11度程度。日中も雨がちの天候ですが、夕方には晴れる見込みです。予想最高気温は18度の見込みです。

1)避難計画を安易に了承させない
菅元総理、岸田総理が原発についての私の質問に対し、次の答弁を行なっています。

「政府として、しっかりとした避難計画がない中で原発の再稼働が実態として進むことはない。新設原発に核燃料は装荷しない」

昨日はこの答弁を内閣委員会で深掘りをさせて頂きました。

政府が考える「しっかりとした避難計画」とは、「原子力防災会議で国として了承した計画」のことです。

つまり原子力防災会議での了承前に、原発が再稼働されることも、新設原発に核燃料が入れられることはないというのが政府の考え方です。

しかし一旦、原子力防災会議で了承した経過については話は別です。

一旦、了承した計画に不備があるから原発を稼働しないで欲しいと自治体が申し出ても、国や事業者は原発を止めるとは、一切答弁しません。

「了承された計画は、その時点で最善のものであり、継続的な改善・見直しを行なっていく」

これが政府の考え方です。避難計画が一旦、了承されたら、後戻りできないと受け止めるべきです。

住民に最も身近で地域の事情に精通している自治体が、この避難計画はダメだと言ってもそれを認めない政府の姿勢は極めて危険なことです。

現在、避難計画が了承されているのは、川内、伊方、高浜、泊、玄海、大飯、女川、美浜、島根です。これら9地域では、どんなに避難計画に不備があっても稼働するかしないの判断に影響はない可能性があるということなのです。

したがって、これ以外の原発立地地域では、避難計画の策定は慎重に行うべきです。安易にとりあえず避難計画の了承を受けて、後の手直しするということでは、原発稼働の歯止めにはならないのです。

つまり不十分な避難計画を安易に了承させてはならないのです。疑問があれば繰り返し議論する必要があります。

さあ今日も、ブレずに曲げずに、確実に前進します。
===2024.5.9===
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皆様のコメントを受け付けております。

  1. こんにちは。

    F1事故以前に原発のできた地域では、再稼働を急ぐことを目的に、
    地方自治体が適当に非現実的な避難計画を作っている可能性があります。
    そうした地域にとって、下記は決して杞憂ではないでしょう。
    ――――(要約)――――――――――――――
    「川内、伊方、高浜、泊、玄海、大飯、女川、美浜、島根の9地域では、
    どんなに避難計画に不備があっても稼働するかしないの判断に影響は
    ない可能性があるということなのです。
     避難計画の策定は慎重に行うべきです。安易にとりあえず避難計画の
    了承を受けて、後の手直しするということでは、原発稼働の歯止めに
    はならないのです。」
    ――――――――――――――――――――――
    うらべ

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