徒然日記

『逢坂誠二の徒然日記』 その1074



新しい週の始まりです。

今朝の都内の気温は3度程度。

空には雲はありません。

函館は今日も真冬日の予報です。

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予算編成などが佳境をむかえています。

そのため、土曜日も霞ヶ関、永田町待機の可能性があり、
土曜の昼過ぎギリギリまで都内にいました。

結局、帰函できましたが、
函館にいても予算の進み具合が
気になって仕方がありません。

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政府の一員として仕事をするようになって、
様々な体験をしながら全力で、
仕事に立ち向かっています。

本当に有り難いことだと感じています。

しかし、悩みもあります。

地元回りの頻度が激減したことです。

土曜日に東京から戻り、
日曜には函館を離れます。

このちょっとのあいだだけが、
地元活動の時間です。
(場合によっては
 週末も帰函できないこともあります。)

地元回りができないジレンマが続きますが、
気持ちを切り替えて進みます。

1)国と地方の協議の場
先週金曜日、
国と地方の協議の場を
法制化するための法案について
具体的に検討する会議が、
官邸で開催されました。

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国と地方の協議の場の設置は、
私もニセコ町長時代から熱望していたものです。

国会議員になってからも、
党の分権調査会などでも
継続してその必要性を訴えていました。

しかし、自民党政権下では
実現のめどは皆無でした。

それが政権交代後、
自分が中心となって実現推進をできるのは、
なんとも感慨深いものがあります。

先週の金曜日は、私にとって意義深い、
歴史的な日となりました。

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法制化の論点は、
いくつか明確になっていますが、
今後、それらをさらに明らかにして、
通常国会には提案したいと思っています。

この法律ができれば、
日本の民主主義が大きく変わるものと思います。

2)市町村合併
一昨日の北海道新聞別刷りで、
平成の大合併の検証特集が載っていました。

その冒頭で増田元総務大臣が
次のようなことを述べています。

== 以下、抜粋引用 ==

・ 合併推進運動は、
  ここで終止符を打つべき時期

・ 合併市町村の中には、
  行財政基盤が強化された
  と考えられるところもある

・ 一方で、周辺地域が寂れたという声もよく聞く

== 以上、抜粋引用終了 ==

増田元総務大臣も、
合併に終止符を打つべきと考え、
合併が必ずしもプラスではなかったことを
認めているようです。

平成の大合併については、
確かにプラス面もあったとは思いますが、
マイナス面のほうが多く、
増田元総務大臣以上に、
私は否定的な見解を持っています。

また今後のことについて、
増田元総務大臣は
次のように述べています。

== 以下、抜粋引用 ==

・ これからの市町村行政を考える
  キーワードは、「多様な選択」

・ 今後は、市町村の多様性を前提として、
  住民起点の視点で、
  それぞれの市町村が柔軟で多様な仕組み
  (市町村合併、市町村間の広域連携、
   都道府県による補完など)から、
  自主的に選択して適切に課題に対処していくべき

・ これからは、あらゆる課題に
  行政のみが対処する時代ではない

・ 住民やNPO、民間企業など地域の力を結集し、
  地域に多様な担い手を育て、
  活用することが求められいる

== 以上、抜粋引用終了 ==

このことは、
まさに私がニセコ町長時代から
主張していたことそのものです。

そして今後、鳩山政権の地域主権の方向も、
この方針で進むことになります。

やっと前政権で総務大臣を務められた方にも
こうした方向を認めて頂けることに対して、
ホッとすると同時に、
この認識を持つのが遅すぎたとも感じます。

増田元総務大臣は、
今後の「自主的な選択」に対して、
「今までは国や県の方針に沿って課題解決を志向してきた面が否定できない。」と述べています。

国や県の方針に従うことから、
自主的な選択へ、
この転換も大きな変化です。

たぶん先日の群馬や都内での議員セミナーで
私の話を聞いた皆さんも
こうしたことを十分に理解されたものと思います。

政権交代で、
日本の自治や民主主義は、
完全に新たな局面に入ります。

3)地域主権の推進
自律分散型の地域主権型社会を実現するために
どんなことに心がけるべきなのか、
そんなことを常に考えています。

一つは、「依存からの脱却」です。

実は自治体だけではなく中央政府も依存体質の中にあります。

依存がそれぞれの自立や自律を妨げています。

依存の源泉は「ひも付き補助金」などです。

補助金があることで、
自治体は国に依存しています。

国は補助金への自治体の依存を盾にして、
様々な仕事を作り出し、
本来国がすべき役割を見失っています。

この依存から抜け出すことが重要です。

地域主権への手始めは、
ひも付き補助金を廃止することと、
それらと密接不可分な
法令による自治体への義務付け枠付けを見直すことです。

これは、実は自治体にとっても国にとっても辛いことですが、
ここが地域主権型社会を創造する第一歩だと思います。

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二つ目は、先行モデルの実施です。

地域主権は、理念的になんとなく理解はできても、
その本質的な内容を直接は実感し難いものです。

多くの方々にその内容を理解してもらうためには、
目に物を見せる、
つまりできるところは先行的に実施して、
直接実感してもらうことが大切です。

全ての条件が整って、
全国一斉に実施できるまで待つのではなく、
できるところは、
どんどん先行して行うべきだと思います。

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三つ目は、「理念の共有」です。

地域主権は、
補助制度などと違い、
多くの方々に
簡単に理解してもらえるものではありません。

このため、
地域主権の考え方を、何度も説いて回り、
その理念を多くの方々に
共有してもらう作業が不可欠です。

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こんなことを考えながら、
日々仕事をしています。

4)雪の季節
昨夜は、函館市内で年末行事に参加していますが、
最終便で上京するため、
冒頭少しだけの参加となっています。

「選挙も終わったのだから、
もう少しゆっくりスケジュールを組めないの…。」
との声もあり、申し訳なく思います。

ところが函館空港では、
飛行機出発直前になって、
雪のため滑走路が閉鎖され、
除雪作業が開始されました。

結局、羽田には定刻よりも、
70分近く遅れての到着になりました。

ああ、この時間があれば、
もっと函館市内に居られたのに…、
と考えてもそれは無理なことでした。

冬本番をむかえ、
これからはこうした飛行機のトラブルも
念頭におかねばなりません。


さあ、今日もしっかりと前進します。

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2009・12・21 Seiji Ohsaka
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